カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

無人島に持っていくもの前提編

2014-01-22 | なんでもランキング

 無人島に何か一つ持っていけるとしたら何にするか問題、というのがある。思考実験という性質もあるが、前提条件でいろいろ答えの違う難しい問題の様に思える。以前この問題を聞いた友人が「友達」と言っていてズッコケた。無人島に一人というそもそもの条件を覆すものだ。しかしそういう前提条件が無いのだから、それはそれとしてアリと考えたのだろう。でもそれがアリとなると、答えが異性であっても良い訳で、それは問題の本質と違う気もする。人は孤独と向き合ってどういうものを必要とするか、そういう性質がまずあるように思うからだ。
 さらにサバイバル問題と捉えるのもまずい気がする。無人島に一人なのだから生きていくための道具が必要なことが本当は最大の条件そうに思える。ではそういう実用的なものとすると釣竿や銛のような魚とりの道具というのがあるかないかで、だいぶ生存率に違いが出るだろう。もちろん拳銃など陸の動物を視野に入れてもいいかもしれない。道具を細工して作ることを考えると、ナイフや鉈のようなものだって重宝しそうだ。刃物は料理にも活かせそうだし。火をおこす道具だって大切だし、そうなると必需品って結構多岐に渡るので、選択に迷ってしまう。つまりそれはサバイバルとしてのとんち問題と言うことになる。
 電化製品は電池に寿命があるのでパスしたいところだが、実用として考えないならありかもしれない。レコードプレイヤー系のものは答えとしてOKなのではないか。
 そう考えると、やはり人間は退屈にどう対処するか。そういう個人の趣味の問題を扱っていると考える必要がありそうだ。さらに繰り返し鑑賞に堪えうるようなもの。実際にはそれでもそれしかないのなら飽きてしまうのは必須だが、そういうことも一時は無視する寛容さも必要だろう。本当のことであるという想像力もあるが、やはり実際は遊びのことだ。自分は退屈したら何を必要とするのだろう。さらに自分が大切に思っている究極もの、と言う感じのことになろうか。
 しかしそうはいっても、消耗する嗜好品という答えだってありそうだ。タバコや酒がないと生きていけない人もいるだろうが、現実にはそんなものを持っていってもいつかは底がつく。それでも持っていかなくてはという切実な思いならわからないではないが、それならそれは生活必需品と変わりないだろう。嗜好品と言うのはそういう中毒的な恐ろしさを秘めているものらしい。
 そういう前提のことを考えているだけで、実際に持っていく答えのことを忘れてしまった。どの道一人では何も楽しくない。そういう人はロープひとつあると首をくくれるかもしれない。いやこれも死に方問題としての選択は他にもある。もっと気楽に考えなければ、答えなんてとても答えられない。昔からある問題でありながら、いくつも答えがあったほうがいいという。不思議な設問なのかもしれない。さらにジャンルわけをして細分化すると、どんどん答えは増えていくだろう。本ならどうする、曲ならどうする、さらに細分化できるし楽器などの趣味世界もある。でもこれも壊れないという前提がさらにあって、無人島はリアルに本当に恐ろしい場所なのである。
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