カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

病院の再建方法

2008-01-19 | 雑記
 病院にいくと待つ時間が長い。病院にいるあいだにしている行動の9割以上は、椅子で待っていることではないだろうか。それだけ多くの人が病院を必要としているということでもあろうし、何か処置をするのに時間がかかるということでもあろう。医者が患者を診るという行為が続いて時間がかかるのであれば、自分自身が受けている診察時間の割合が高くなるはずだが、医師と話をする時間を含めた診察時間は決して一割にもならない。指定された時間に来ているにもかかわらず、やはり待つということが中心に座っている。
 いや、単純に批判をしているわけではない。検査をしたり、その検査の結果を検討したりする時間も厳密には診察時間だろう。そういう時間を経て、さらに診断し、説明を受ける。以前と比べても非常に丁寧になっているし、心遣いも感じられるようになっている。医療現場は確実に進化している。こと、サービスという視点に立てば…。
 この病院は赤字だと聞いている。赤字の病院なら人が少ないだろうと思っていた。繁盛しているところは、きっと待ち時間が長いに違いない。もちろん最初に診察を受けた病院から紹介されて来たのだから自分の選択とは厳密にいえないが、待つことが少ないというのは、病院にいくという動機の一番上位にあったかもしれない。たとえ具合が悪くても、待つ事に比べたら苦痛は少ない。ま、僕の場合にかぎるが。
 医療の効率化ということを考えると、やはりこの待ち時間の問題が一番大きいのではないかと思ったりする。これだけ混雑(実際の人数はそう関係ない。待たせているというのは滞っている状態であるから、数人であっても混雑と考えてよかろう)しているにもかかわらず赤字になっているというのは、経費がかかりすぎているのであることが、先ずは疑われる。ただでさえ医療費の自己負担の割合が高くなっているのだから、まともな提案とはいえないが、さらに医療費を上げるというのが一番の解決策だろう。少ない利用者から効率よく収益を上げるということだ。もちろん混雑はなくなる。
 医療は必要な人を治療する目的があるのだから、それでは本末転倒である、というのはもちろん分かっている。医療保険はそういう理屈で組み立てられたものだろう。
 しかしながら、と実は思っている。じゃあ、経費の方を削減する気があるのか。多くの人から少なく分担してもらうために効率を上げる必要がある。医者を含めたスタッフ一人当たりの処理人数を増やす必要があるということ。一人でこなせる人数に限界があるのならば、スタッフ自体を増やさねばならないだろう。しかし大体経費がかかっているから赤字なのである。
 えらく意地悪して遠まわしになってしまったが、スタッフの一人頭の単価を下げるしか本当には解決策がないことになる。まあ、その為に今の混雑があるといういいわけにはなるかもしれないが…。
 実はもう少し実験的な方法もある。いっそのこと他の病院より、思い切って給与を引き上げるのである。優秀な人材が必ずしも給与だけで職場にひきつけられるものではないのかもしれないが、ひきつけられないとも言い切れるものではあるまい。むしろ現在のスタッフ自体も、今よりやりがいを感じて能力を上げるかもしれない。それが出来ないのであれば、入れ替えするしかあるまい(これも現実は難しいが)。
 待ち時間が長いと暇だからいろいろ考えることになる。この理屈だと日本の政治をよくするためには、政治家の給与を上げると解決することにもなろう。利益というのは少ないコストで高く売るだけ単純に増える。だから病院の再建にはそれしか方法がないが、政治という仕組みがそのようになるかは良く分からない。何しろ借金を積極的にしてきたほうが、今までは優秀だったわけで、効率がいい考えかたの人が政治家を目指すことはなかったようである。まさか政治家の給与を目的にして政治家になったわけではないから、違うところから金を調達しようとしているのではないか。財政の健全化のためには、給与所得のみで政治が出来るというシステムにすると効果があるのではないかとも思うのだが…。
 さて、何時までも待っているわけにはいかないので、帰ることにしよう。
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