脱糞の友
2013-02-06 | 散歩
あちこち嗅ぎまわるのが犬の仕事だが、クンクンするしぐさのせわしさの感じがひときわあわただしくなると、脱糞のサインである。良く見ると肛門が少しづつ盛り上がってきている。いよいよになると背伸びのような格好になって尻を突き出すようにしている。「踏ん張る」という表現がぴったりで、まさに臨戦態勢。しかしながらなんとなく顔の表情は情けないようなものになる。こちらもその顔を見ていて、なんとなくやはり切なくなる。
終わってからもぶるぶる震えたりせわしなく周りの草を蹴ったりしている。オスの場合だとマーキングの一種で、足の裏のにおいをつけているというのを聞いたことがある。メスでもマーキングはするようだから、そういう儀式ということなのかもしれない。
最近すっかり洋便器に慣れてしまって、いわゆるキバルというようなことをしなくなりつつある。やはり先日急にもよおして、入ったトイレが和便器だった。仕方なく用を足したが、思いのほかすっきり感があった。姿勢としてキバリやすいということだろうか。
もっとも結局お尻を洗いたいので、洋式便器が空くのを待って、お尻だけは洗わせてもらった。習慣だから気持ちが悪い。やはり和には戻れない。
しかしながら脱糞というのは、本来は犬のように一所懸命やるものではないだろうか。杏月ちゃんは多い時には散歩中3度は脱糞を致す。その都度真剣勝負で、まさに一所懸命やっているように見受けられる。家でも致して居られることには違いないが、散歩中に致すことが、やはり快感なのではなかろうか。僕に付いて離れないのは、脱糞の喜びを分かち合った友である所為もあるのではなかろうか。