カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

時間にうるさいのなら早く帰れ

2013-02-13 | culture

 日本人は時間にうるさいのだという。単に時間を守るということらしくて、集合時間などを守るのは当たり前のことである。独特の集団意識というか、周りの人に迷惑をかけたくないという気持ちの表れだろう。田舎の人間や自分が偉いと勘違いしている人を除くと、ほぼ時間前に人が集まるのが普通かもしれない。
 そうであるにもかかわらず、逆に残業という観点からすると、日本人は本当に時間に厳しいのかな、と思うことがある。本当に時間通りに終われない量を背負っているという場合は、それはそれで仕方のないことだけれど、それだけ景気がいいのなら賃金を上げればいい話だ。しかしながら多くの場合、上司より先に帰れない、だとか、周りの空気で帰れない、という場合も多いように思う。中には仕事が終わった後に帰らない人も相当いるようで、終わりの時間にはルーズである可能性もある。いったい時間に几帳面といえるのかどうか、疑わしい。
 しかしながら共に、相手のことを考えて自分の行動を決めている、という共通点はあるようである。お互いに相手の決定権にゆだねている関係性が見て取れる。遅れてくる田舎の人や自称偉い人というのも、相手も遅いだろうと予測しているか、相手が許すだろうと勘違いしているに過ぎないからだ。もしもそう考えなかったら、自分の行動を変えるに違いない。
 役場や大きな企業では、ノー残業デーというのも設けるらしい。みんながするなら守らざるを得ないということだろう。おかしな取り組みだと普通は感じるはずだが、大真面目である。おそらく、反対する人が少ないのだろう。皆がそう思うのなら、早く帰ることができるはずだ。
 日本の残業の多くは、実は仕事がたくさんあるからではないのかもしれない。日本人の生産性が低いのも、それによる能力が劣っているように見えるのも、実際は相手次第という心の持ちようが原因なのではなかろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする