カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

昔は今とは違うようだが

2013-02-21 | 雑記

 いまだに体罰の話題が続いているようだが、僕らの世代はもちろんだが、僕より上の世代の人たちが口々に言うのは、昔は体罰も当たり前だったというような感想である。しかしなんだか少し僕には引っかかるものがある。本当にそうだったのだろうか。
 死んだ父が以前言っていたことなので確認しようがないが、僕や弟たちが毎日のように先生に殴られて帰ってくるのを見て「昔の先生は叩かなかったがなあ」と言っていたことだ。特に旧制中学時代に先生に叩かれるということは皆無だったらしく、怖い先輩は居たらしいが、教師が生徒を叩くなんてことはまず考えられなかったようだ。戦争中に学徒動員に工場に連れてこられると、兵隊だか何だかは叩いたようだが、やはり先生は叩かない存在だったようだ。ところが戦後になっても、軍隊式の叩く教育は、何故か普及していったということらしい。
 これも聞くところによるが、大正時代も先生は叩かなかったらしい。やはり戦争というものを区切りに、戦後叩く教育が広がってしまったのではなかろうか。なんでも戦争が悪いというのは悪い癖だけれど、それを受けての戦後教育というのは、どこか特殊なところがあるのではあるまいか。
 今となっては体罰なんて化石のように思っていたものだけれど、お母さん方の話を聞くと、ちゃんとどこの学校の誰という先生は叩くらしいということを知っているようだ。既にネタは割れていて、そういう事実というのは誰でも知っていることらしい。
 単に無知だから驚いてしまう訳だが、しかしだからこそ根が深いということでもあるように思う。以前からの問題ではなくあとから生まれて一時期続いている事であるのならば、やはり改善可能という気がするのであるけれど…。
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