バイバイ・ブラックバード

2020-11-07 | 【断想】音楽

 キース・ジャレットの「バイバイ・ブラックバード:BYE BYE BLACKBIRD」(ECM 1991)。
 マイルス・ディビス死後2週間に録音されたアルバム。
 追悼と言うか、マイルスを讃えるためのアルバム。
 ジャケットの黒い後ろ姿の男はマイルス・ディビス。
  キース・ジャレットは、マイルス・ディビスのバンドにも所属していたことがあるのだ。
 このアルバムの演奏メンバー。
 キース・ジャレット(p)
 ゲイリー・ピーコック(b)
 ジャック・ディジョネット(ds)
 ピアノの音に、思わず、眠りを誘われる。
 しっかり、耳を傾ければ、それ相応のものを感じ取れるはず。
 このCDの5曲目は「For Miles」。
 その演奏は、亡き人を思いながら過ごす時間そのもののようだ。
 このような表現、よくないかな。
 幾つかの思いが繰り返される、波のように。
 そんな感じだ。
 このアルバムのラストの曲は、「Blackbird, Bye Bye」。


THE ROUTE

2020-11-07 | 【断想】音楽

 チェット・ベイカー&アート・ペッパーの「THE ROUTE(ザ・ルート)」(Pacific Jazz,
Capitol)。
 1956年7月に、ロス・アンジェルスで録音されている。
 この二人による「PLAYBOYS(プレイボーイ)」(World Pacific,TIME RECORDS)は、同じく1956年の11月に、ロス・アンジェルスで録音。
 両方とも演奏の楽器構成は同じで、トランペット、アルト・サックス、テナー・サックス、ピアノ、ベース、ドラムスである。
 演奏者は、二人の他は異なっている。
 「THE ROUTE(ザ・ルート)」の方は、以下の4人。
 「PLAYBOYS」については、以前記したはずだ。
 RICHIE KAMUCA(ts)
 PETE JOLLY(p)
 LEROY VINNEGAR(b)
 STAN LENVEY(ds)
 「PLAYBOYS」は、7曲収録、「THE ROUTE」は、11曲である。
 2曲が同じである。
 どういう事情で、この似たパターンでありながら、別々の二つのアルバムになったのだろうか。
 二人の音は、それぞれ独特の哀感があるが、まだ若々しく溌剌さもあふれている。
 ジャケットの二人の写真、青年の横顔である。
 この「THE ROUTE」、トータルで言えば、生ぬるい演奏。
 激しさがないのは、そう言うスタイルだから当たり前としても、だからと言って、リラックスの要素がそんなにあるわけじゃない、半端なのだ。
 アルバム名となった「THE ROUTE」をもう一度。
 そうだなあ、そんなもんかな。 


+My Funny Valentine

2020-11-03 | 【断想】音楽

 ジェリー・マリガンとアート・ファーマーによる「マイ・ファニー・バレンタイン」。
 オスカー・ピーターソンのピアノで。
 エディ・ヒギンズのピアノとスコット・ハミルトンのテナーで。
 ダイナ・ショアの歌で。
 クリス・コナーにも、「マイ・ファニー・バレンタイン」と言うアルバムがあったな。
 実に多くのミュージシャンが、「マイ・ファニー・バレンタイン」を歌い、演奏している。それで、この曲をテーマにエッセイを書こうかと思った。
 実は、下書きは既にできている。
 ただ、字数の関係で、上記のミュージシャンのことは出てこない。
 それで、ここに記した。
 もともと、「マイ・ファニー・バレンタイン」を題材にエッセイを書こうかと思ったのは、チェット・ベイカーがジェリー・マリガンと演奏しているのが、とても気に入ったからである。
 忘れないように、ここに書いておく。


“直立猿人”

2020-11-03 | 【断想】音楽

 久し振りに、ジャズのジャイアンツ。
 もともと好きなチャールス・ミンガス。
 「ピテカントロプスエレクトス」をLPで。
 吹っ切れ方が素晴らしい。
 取るに足りないわだかまりとは無縁。
 SIDE 1  直立猿人、霧深き日
 SIDE 2  ジャッキーの肖像、ラヴ・チャント


サーフ・ライド

2020-11-03 | 【断想】音楽

 アート・ペッパーの初リーダー・スタジオ・アルバム「サーフ・ライド」(1952-54 Savoy)。
 CDには、12曲収録されており、録音は3回にわたっている。6曲がピアノとベースとドラムスとのもので、3曲づつ。あと6曲は、テナー・サックスをまじえた演奏となっている。
 明るい屋外で演奏された方がいいのかな。
 7曲目の「ストレート・ライフ」、6曲目までとは雰囲気が変わる。のんびりした感じから、ハード・バップ調に。
 それなりに評価されたアルバムのようだけど、格別の感興がわかないな。
 6曲目に、アルバム名になっている「サーフ・ライド」。
 演奏メンバーは、以下の4人で、さっぱり系のジャズ。
 Art Pepper(as)
 Hampton Hawes(p)
 Joe Mondragon(b)
 Larry Buer(ds)


Lady in Satin

2020-11-02 | 【断想】音楽

 Lady in Satin:レディ・イン・サテン
 Billie Holiday:ビリー・ホリデイ
 Ray Ellis and his orchestra:レイ・エリス楽団
 CBS 1958:死の1年半前に録音
 1.恋は愚かというけれど
 2.お願いだから
 3.恋を知らないあなた
 4.あなたなしでも暮らせるわ
 5.フォー・オール・ウィ・ノウ
 6.コートにすみれを
 7.心変わりしたあなた
 8.イージー・トゥ・リメンバー
 9.バット・ビューティフル
 10.不幸でもいいの
 11.アイル・ビィ・アラウンド
 12.恋路の果て
 晩年の名盤と言われる。
 「恋は愚かというけれど」・・・・、語るように歌われる。
 その声は、美しいとは言えない声は、詞を超えたものを伝えてくる。
 清浄ではない美しさ。
 人の営みの愚かさと栄光。
 7曲目まで聞いた。


JAZZ LADY'S VOCAL

2020-11-02 | 【断想】音楽

 昨日、散歩の途中に寄った古本屋で、油井正一著「JAZZ LADY'S VOCAL」(主婦の友社)を買った。
 たまたま見つけたものである。
 平成2年発行のCD付きの古本。
 20人の女性ヴォーカリスト(女性コーラス含む)が取り上げられ、人と歌が紹介されている。
 CDには、その20人の20曲が収録。
 早速、聞いた。
 印象に残った曲。
 ・アニー・ロスの「スイングがなければ」
 ・アンドリュース・シスターズの「素敵なあなた」
 ・エラ・フィッツジェラルドの「ボーン・トゥ・ルーズ」
 ・ビリー・ホリディの「マイ・マン」