西尾末廣ゆかりの邸宅を中村正雄、和田一仁と一緒に訪ねた。
今朝みた夢でのこと。
その邸は、時折、夢に現れる。
目黒区三田の 邸ではない。
キース・ジャレットの「バイバイ・ブラックバード:BYE BYE BLACKBIRD」(ECM 1991)。
マイルス・ディビス死後2週間に録音されたアルバム。
追悼と言うか、マイルスを讃えるためのアルバム。
ジャケットの黒い後ろ姿の男はマイルス・ディビス。
キース・ジャレットは、マイルス・ディビスのバンドにも所属していたことがあるのだ。
このアルバムの演奏メンバー。
キース・ジャレット(p)
ゲイリー・ピーコック(b)
ジャック・ディジョネット(ds)
ピアノの音に、思わず、眠りを誘われる。
しっかり、耳を傾ければ、それ相応のものを感じ取れるはず。
このCDの5曲目は「For Miles」。
その演奏は、亡き人を思いながら過ごす時間そのもののようだ。
このような表現、よくないかな。
幾つかの思いが繰り返される、波のように。
そんな感じだ。
このアルバムのラストの曲は、「Blackbird, Bye Bye」。
チェット・ベイカー&アート・ペッパーの「THE ROUTE(ザ・ルート)」(Pacific Jazz,
Capitol)。
1956年7月に、ロス・アンジェルスで録音されている。
この二人による「PLAYBOYS(プレイボーイ)」(World Pacific,TIME RECORDS)は、同じく1956年の11月に、ロス・アンジェルスで録音。
両方とも演奏の楽器構成は同じで、トランペット、アルト・サックス、テナー・サックス、ピアノ、ベース、ドラムスである。
演奏者は、二人の他は異なっている。
「THE ROUTE(ザ・ルート)」の方は、以下の4人。
「PLAYBOYS」については、以前記したはずだ。
RICHIE KAMUCA(ts)
PETE JOLLY(p)
LEROY VINNEGAR(b)
STAN LENVEY(ds)
「PLAYBOYS」は、7曲収録、「THE ROUTE」は、11曲である。
2曲が同じである。
どういう事情で、この似たパターンでありながら、別々の二つのアルバムになったのだろうか。
二人の音は、それぞれ独特の哀感があるが、まだ若々しく溌剌さもあふれている。
ジャケットの二人の写真、青年の横顔である。
この「THE ROUTE」、トータルで言えば、生ぬるい演奏。
激しさがないのは、そう言うスタイルだから当たり前としても、だからと言って、リラックスの要素がそんなにあるわけじゃない、半端なのだ。
アルバム名となった「THE ROUTE」をもう一度。
そうだなあ、そんなもんかな。
ジェリー・マリガンとアート・ファーマーによる「マイ・ファニー・バレンタイン」。
オスカー・ピーターソンのピアノで。
エディ・ヒギンズのピアノとスコット・ハミルトンのテナーで。
ダイナ・ショアの歌で。
クリス・コナーにも、「マイ・ファニー・バレンタイン」と言うアルバムがあったな。
実に多くのミュージシャンが、「マイ・ファニー・バレンタイン」を歌い、演奏している。それで、この曲をテーマにエッセイを書こうかと思った。
実は、下書きは既にできている。
ただ、字数の関係で、上記のミュージシャンのことは出てこない。
それで、ここに記した。
もともと、「マイ・ファニー・バレンタイン」を題材にエッセイを書こうかと思ったのは、チェット・ベイカーがジェリー・マリガンと演奏しているのが、とても気に入ったからである。
忘れないように、ここに書いておく。
久し振りに、ジャズのジャイアンツ。
もともと好きなチャールス・ミンガス。
「ピテカントロプスエレクトス」をLPで。
吹っ切れ方が素晴らしい。
取るに足りないわだかまりとは無縁。
SIDE 1 直立猿人、霧深き日
SIDE 2 ジャッキーの肖像、ラヴ・チャント
アート・ペッパーの初リーダー・スタジオ・アルバム「サーフ・ライド」(1952-54 Savoy)。
CDには、12曲収録されており、録音は3回にわたっている。6曲がピアノとベースとドラムスとのもので、3曲づつ。あと6曲は、テナー・サックスをまじえた演奏となっている。
明るい屋外で演奏された方がいいのかな。
7曲目の「ストレート・ライフ」、6曲目までとは雰囲気が変わる。のんびりした感じから、ハード・バップ調に。
それなりに評価されたアルバムのようだけど、格別の感興がわかないな。
6曲目に、アルバム名になっている「サーフ・ライド」。
演奏メンバーは、以下の4人で、さっぱり系のジャズ。
Art Pepper(as)
Hampton Hawes(p)
Joe Mondragon(b)
Larry Buer(ds)
Lady in Satin:レディ・イン・サテン
Billie Holiday:ビリー・ホリデイ
Ray Ellis and his orchestra:レイ・エリス楽団
CBS 1958:死の1年半前に録音
1.恋は愚かというけれど
2.お願いだから
3.恋を知らないあなた
4.あなたなしでも暮らせるわ
5.フォー・オール・ウィ・ノウ
6.コートにすみれを
7.心変わりしたあなた
8.イージー・トゥ・リメンバー
9.バット・ビューティフル
10.不幸でもいいの
11.アイル・ビィ・アラウンド
12.恋路の果て
晩年の名盤と言われる。
「恋は愚かというけれど」・・・・、語るように歌われる。
その声は、美しいとは言えない声は、詞を超えたものを伝えてくる。
清浄ではない美しさ。
人の営みの愚かさと栄光。
7曲目まで聞いた。
昨日、散歩の途中に寄った古本屋で、油井正一著「JAZZ LADY'S VOCAL」(主婦の友社)を買った。
たまたま見つけたものである。
平成2年発行のCD付きの古本。
20人の女性ヴォーカリスト(女性コーラス含む)が取り上げられ、人と歌が紹介されている。
CDには、その20人の20曲が収録。
早速、聞いた。
印象に残った曲。
・アニー・ロスの「スイングがなければ」
・アンドリュース・シスターズの「素敵なあなた」
・エラ・フィッツジェラルドの「ボーン・トゥ・ルーズ」
・ビリー・ホリディの「マイ・マン」