あかなくにまだきも月のかくるるか山のはにげていれずもあらなむ(在原業平)
業平は、惟喬親王の供をして、狩りに出かけた。
宿に帰って、一夜、酒を酌み交わし、語り合った。
十一日の月が隠れようとする頃、親王が酔い、寝床に行こうとした。
その折、業平が詠んだ歌である。
まだ飽き足りぬ。
もっと飲もうよ。
語ろうよ。
なのにもう、月は西の山に隠れようとするのか。
親王も寝所へ隠れようとするのか。
山の端よ、遠のけよ。
まだ月を入れるでないよ。
業平は、惟喬親王の供をして、狩りに出かけた。
宿に帰って、一夜、酒を酌み交わし、語り合った。
十一日の月が隠れようとする頃、親王が酔い、寝床に行こうとした。
その折、業平が詠んだ歌である。
まだ飽き足りぬ。
もっと飲もうよ。
語ろうよ。
なのにもう、月は西の山に隠れようとするのか。
親王も寝所へ隠れようとするのか。
山の端よ、遠のけよ。
まだ月を入れるでないよ。