小野小町の恋

2009-09-03 | 【断想】ETC
 古今和歌集に収められた小野小町の歌を一日に一首取り上げてきた。
 その恋の歌はぜんたいにさみしい。
 うつつに逢えぬ悲しみ、夢のなかでの逢瀬、そして別れと・・・・・。
 別れの際の小町の男をこけにしたような言いぶりが印象的だ。
 たいしたことのない男も世に多いが、それは女の弱さからの口吻か。
 小野小町は、男とのめぐりあわせがよくなかったのかな。
 小野小町の恋を思って
 恋しいと夢の浮橋渡り行く小町の裾に春の爽風
 恋しいと夢の浮橋渡り行く小町の裾に春の色風
 恋しいと夢の浮橋渡り行く小町の足のかたきたこかな