伝えなきゃ ハンク・ロックリン
第4のハンクはHank Locklin()......私的な意見ですが、色々と聴いてみると この人の歌にはカントリーピアノがとても合うように思います。代表ヒット作は " Send Me The Pillow That You Dream On (夢の枕を) " と " Please, Help Me I'm Fallin' " です。 2曲ともしっとりとしたカントリーバラッドでピアノが映えるなぁ......ハンクの声が甲高くソフトなのでなおいっそう感じます。他には " Geisha Girl ( 芸者ガール ) " も有名。
レコード時代が中心の人でしたからL Pアルバム数も多くて根強い人気があったんだと思います。
米国盤 RCA Records LSP-2680 Hank Thompson / The Ways Of Life
(1)We're Gonna Go Fishin' (2)Kentucky Waltz (3)Slowly (4)Bummin' Around (5) They'll Never Take Her Love From Me (6)Rosalita (7) Too Close To Her (8) Mansion On The Hill (9)Heading Down The Wrong Highway (10) A Little Bit Lonesome (11)Candy Kisses (12)I Love You Because
フィドル(カントリースタイルのバイオリン)とスチールギター入りの純カントリーからモダンなナッシュビルサウンドまで幅広く音源を残していますし、他の歌手が歌ったヒット曲のカバーも多いです。ロッキンカントリーに慣れた人達には物足りない感じがするかも知れませんが 私は大好き。
このレコードはコーラス入りでモダンなナッシュビルサウンドですがカントリーピアノ、ギターがメインの伴奏でカントリー名曲がてんこ盛り。やはりスローなバラッドがいい...(2)ケンタッキーワルツ、(3)Slowly、(11)Candy Kissesが合っている。ハンク・ウィリアムスの(5) They'll Never Take〜と(8) Mansion On The Hill もロックリンスタイルに昇華していて素晴らしい。誰れの歌だったのか(Jim Reeves?)(9)Heading Down The Wrong Highway が私的には一番の気に入り


前の二人のハンクとはサウンドも全く異なっています......いわゆる Hank Thompson Touch 、屈託のない明るさを感じる。カントリーに個性があった時代だね......すぐに誰れそれの音だ...と判るものね(^^) 行きて還らぬ時代のカントリーサウンドだけど今聴いても "イイナー" だね😁🐟
伝えなきゃ ハンク・スノウ
米国盤 RCA Records APL1-0162 Hank Snow Sings Grand Ole Opry Favorites
(1) North To Chicago (2) It's Over, Over Nothin' (3) The City Of New Orleans (4) There's The Chair (5) Crack In The Box Car Door (6) Bob (7) I'm Not At All Sorry For You (8)The Texas Silver Zephyr (9) Four In The Morning (10) Everytime I Love Her
私的には今でも一番好きなカントリー歌手です。カナダ出身でアメリカで大成するまでには多くの辛酸を舐めたという苦労人。自らがこの世界に入るきっかけとなったカントリーミュージックの元祖ジミー・ロジャース()を終生慕っていたというブレることのないカントリー魂を持っていた人ですね。50枚以上のL Pレコードを残しています。ここにあげた LPレコードは最晩年になってからの1枚といってよく、カントリー・ミュージックの祭典Grand Ole Opry(=グランド・オール・オープリー、昔からテネシー州の州都ナッシュビルで開かれている一大Country Music Show) で歌われた唄に題材を求めたアルバムになっていてジャケットもオープリーで歌うハンクの姿......いいなぁ(^^)
どの曲にもハンクの重厚な歌唱が入っていて安心して聴けるもものになっています。 Train songのひとつになってしまった感のある " City of New Orleans " は汽車の汽笛の擬音を入れて雰囲気を盛り上げています。他にも" Crack In The Box Car Door "、" The Texas Silver Zephyr " と汽車物を採り上げています。
ハンクのスローバラッドが堪能できるのは " I'm Not At All Sorry For You " で曲調もよくてこのアルバムの中では一番好きな曲だ・・・カントリーっていいなーと思わせるのはこんな曲だ。
1973(昭和)年発売のアルバムです、ジャケット裏には彼のバンド The Rainbow Ranch Boys と一緒にギターを弾くハンクの写真が載っていますが このアルバムは当時のナッシュビルの一流セッションマン達との録音です。バックコーラスなし、スチールギター、フィドル(カントリースタイルのバイオリン)入りの典型的な正調カントリースタイル😊🌿 安心して聴くことができる...CDになっているのかなぁ?(^^)
伝えなきゃ ハンク・ウィリアムズ
今の時代 もうハンク・ウィリアムスがどうのこうの......という時代ではなくなりました。時の流れは全てを変化させていきますし、カントリー ミュージックでは神様扱いだった Hank Williams だって例外ではありません😵 若い世代では名前さえ知らないのが当たり前でしょう......でもやっぱり温故知新だから私は細々でも伝えていきたいな...と思う。 という訳で久しぶりのハンク・ウィリアムスです。
日本盤 ポリドールレコード 28 MM0419 Hank Williams Rare Takes & Radio Cut
(1)I'd Still Want You ......典型的なハンクサウンドです ピアノが入っているのが珍しい
(2)Lovesick Blues ..."ヘルス&ハッピネス ショー" からのライブで終わりに聴衆の拍手が入っている
(3)Honky Tonkin' ......ハンクのごく初期スターリングレコード社時代の録音とか
(4)Little Paper Boy ......ハンク自身のギター弾きがたりで素朴そのもの
(5)Pan American ...... Train song といわれる範疇に入る唄で単純だけどハンクの歌い方で映える曲。"ヘルス&ハッピネスショウ" から
(6)Hoky Tonk Blues ......この曲のtake2だとか
(7) My Son Calls Another Man Daddy ......この曲の初録音のtakeだとか
(8) Mind Your Own business ......"ヘルス&ハッピネスショウ"のラジオ録音からだとか
(9)Crazy Heart ......発売されたレコードの別テイクだとか
(10)I Saw The Light......一般に聴かれるハンク盤とは別takeのもの
このレコード、私は Rare Takes というタイトルに目を奪われて買った記憶があります。2〜3回聴いてその後オクラ入りになっていましたが久し振りに目について聴いてみました......歌手にはヒット曲というものがありますが、録音段階でTake 1とか Take 2〜とか出来映え、納得度によって何回も録音してる場合があるんですね......だから同じ曲でもオヤッこれは何時もの曲と歌い方や伴奏の仕方が微妙に違うぞ......なんていうのがあるんですね。中には明らかにミステイクみたいなものに出くわすこともあります(^^) レコード会社はそんなものでも商売にしてしまえ...でしょうし、買う側は珍しさと思い入れがあるからつい手が出てしまうといわけで まぁ持ちつ持たれつかな(^^)😁
Hank Williams はカントリー&ウェスタン音楽の神様ですから...原点ね。このレコード はマニア向けかも知れません...でもこんな音源がレコード化されるほどインパクトのある人だった......とも言えるでしょう。私はハンク自身のギターだけで歌うものが好きで、恐らくハンクが自宅でくつろいでいる時にテープに録ったような曲が多いんでしょう(^^)


米国盤 Hilltop Records JS-6047 Mac Wiseman
(1)Footprints In The Snow(雪の足跡)(2)Pistol Packin' Preacher (3)What's Gonna Happen To Me (4)'Tis Sweet To Be Rememberd (5)I Like Good Blue Grass Music (6)What A Waste Of Good Corn Likker (7)Mother Knows Best (8)Old Pair Of Shoes (9)Dark Hollow (10)When The Moon Comes Over The Mountain
米国盤 Dot Records DLP-3213 Great Folk Ballads
(1)Lamplighting Time In The Valley(谷間に灯ともし頃) (2)Little Moses (3)The Baggage Coach Ahead (4)The Girl In The Blue Velvet band (5)I've Got No Use For The Women (6)Jimmy Brown The Newsboy(新聞売りのジミー少年) (7)Barbara Allen (8)The Preacher And The Bear (9)Just Tell Them That You Saw Me (10)Wild Wood Flower (11)The Wreck Of The Old 97 (12)Driftwood On The River
懐かしのカントリー&ウェスタンをしばらく遠ざかっていましたが、その間に往年のスター歌手の訃報が続いていたようです。今回から3回連続でそうした人を載せることにしました。
先づはブルーグラス&カントリー畑で活躍したマック・ワイズマン(~)です。
2枚のLPレコードを載せました...始めのレコードはキャピトルレコード社の原盤を使った廉価盤でバンジョー、フィドル(カントリースタイルのバイオリン)、ドーブローギター等の伴奏が入ったブルーグラススタイルのもの。何年頃のレコーディングか判りませんが マックの歌声も張りがあって若々しい感じです......ブルーグラスファンの間で有名曲は(1)Footprints In The Snow(雪の足跡)、(4)'Tis Sweet To Be Remembered、(9)Dark Hollow だと思います。(10)When The Moon〜も曲調がいいし ゆったりした曲だからカントリーも歌えるマックには合っている感じです。アルバム全体の印象としてはブルーグラス風のガチャガチャ感は否めず、マック・ワイズマンの声質が甲高いのでバック演奏陣にゆったり感があればもっと映えるのになぁ......です。特にフィドルの音色がやややかましいと感じる......でもまあBluegrass Music とはこんなもんだよと思えばgood な方かな。
2枚目はジャケットがよくて私は気に入っているもので、タイトルFolk Balladsとあるように比較的ゆったりした曲を歌ってくれます。ただし、バンジョー、フィドルは伴奏になくてブルーグラススタイルではありません。伴奏はギター、12弦ギターが主と思われます・・・でもなかなかいい雰囲気があって優れたアルバムと思います(日本でも廉価盤として発売されたことがあります)。
何といっても(1)Lamplighting Time In The Valley(谷間に灯ともし頃)が最高に良くて涙もの。(6)新聞売りのジミー少年、(7)バーバラ・アレン、(10)Wild Wood Flower、(11)97年型の大破 など有名曲が入っているので私的には楽しいアルバムです。ブルーグラスファンの人にはいつものマック・ワイズマンと違うので違和感があるかもしれないですが・・・でも マックはカントリーが歌える素質十分な歌手ですからね、ブルーグラスだけではもったいないよ。
ちなみに、私はマック・ワイズマン・・・ときけば今回挙げた”Lamplighting Time In Yhe Valley(谷間に灯ともし頃)” と、別なアルバムにある ”It Rains Just The Same In Missouri(ミズリーの雨)” を聴けば十分と思っています(smile)
以前にもマック・ワイズマンがCountry Music Hall Of Fame に選ばれた時に記事としてブログに載せています(2014=平成26.4/27)ので見てみてください。


Jim Reeves
米国盤 Camden Records ACL-7020 The Country Side of Jim Reeves
廉価盤の中古レコードですから超安〜いレコードです(290円でした)😵でも中身(曲)は本物で音もきれい😊 このようなレコードを買えるとハッピーな気分になる......ジム・リーヴス 🐟Country & Western の黄金時代を生き抜いてきてまだまだこれからという時に飛行機事故で亡くなった人。
初期の純カントリー時代はスチールギターとフィドル(Country style のバイオリン)入りのカントリーで、そこから土臭さが抜けた洗練された Nashville sound と呼ばれた時代のジム・リーヴスを聴くことが出来るお得なレコードなのです。裏ジャケットの写真がそれを物語っているよう......Jim Reevesは2つのスタイルを聴かないとその良さが解らない気がします。


今でもレコードを主体に聴いている私は今の時代にはついていけないけれど それでもこのようなレコードが存在する限りは元気で生きていけるなぁ😊🌿
カントリーの場合 私は既に亡くなった人達からばかりから元気をもらっているんだから不思議といえば不・思・議😳😁🌿

バック・オウエンズ ( 4 )
平成31年1月19日(土)は仕事を休んで定期検診の一環としての大腸ファイバーの検査を受けた。博多で開業している大学同期の先生のところ。朝早くから出かけても検査前処置で下剤を飲んで便がオシッコみたいに透明にならないと始まらないので3時間かかってやっと検査が始まる......てな具合。幸い異常なく安心する。大腸癌で手術を受けているから検診の時はいつも緊張する😵
つつがなくて安心したためか足が自然に天神の中古レコード屋さんの方に向いた......1枚だけ目に入ったのがこのレコード(^^) 今や懐かしくなってしまったバック・オウエンズ......日本盤2枚組24曲入りで490円だって😳信じられない...でも現実!嬉しいような悲しいような気持ちで検査の日の思い出にと思って買う😁 Buck Owens は一斉を風靡した大カントリー歌手......今の時代に彼のLPレコードもめったに見かけなくなった。
バック・オウエンズのテンガロンハット姿は珍しいです......内容はヒット曲のオンパレード(^^) やはりスティール ギターがビンビン出てきて自身のバンドThe Buckaroos の演奏で元気いっぱいに歌ってくれる曲がカントリーらしくていい🐟" Under Your Spell Again "、" Cotton Fields " を久しぶりに聴いた😊 元気が出るんだよなぁ
こんなレコードが誰れにも見向きもされず置いてある...ちょっと時代を感じてしまった🌿🌿
ホントにな〜にもない淋しいX'mas Eveだった......いつもだったらクリスマスのレコードを聴いたりするのに その気さえ起こらなかった。アコーディオンでみよう見真似で"Silent Night(きよしこの夜)" を弾いてみたくらいで過ぎてしまった🌿


ジョニー・キャッシュ
米国コロムビアの廉価レーベルであるHarmory Records社のLPレコード......フォーク調の曲が多いのでいつものJ.キャッシュとは少し雰囲気が違うようにきこえます。でもそこはJ.キャッシュで、なかなかの聴かせどころを心得ていて魅力的です(^^) キャッシュは昔 フォーク調の曲に凝っていた時代があって ボブ・ディランなんかとステージを同じくしたりした時代がありますね、ディランの" Don't Think Twice, It's All Right " を歌っているのが嬉しい(^^)。 バンジョーが入った曲なんかがあったりします......"ロリーナ"とかカウボーイ・ソングの"ラレドの通り(Cowboy's Lament)" は珍しいし、他の曲も名曲揃いで何回も聴いていくほどに魅力が増していくスルメみたいな(噛めば噛むほどに味が出る)レコードです(^^)


懐かしのカウボーイ歌手たち
米国盤 Shasta Records SH-529 Saturday's Heroes / Sidekicks and Friends
イヤーこのレコードはいいなぁ......と自己満足。遥か昔のヒーロー達を採りあげた歴史的レコードとも言える(^^)
西部劇が好きでカウボーイソングが好きでオールドカントリーが好きという稀少人間にはまるで夢のような代物です。日本でいえば大昔の鞍馬天狗の世界かな......?(^^) 出てくるスター達はみ〜んな私の父親くらいの世代だから既に故人......それでも楽しさが溢れている。こうした玉手箱みたいな世界はもう失なわれてしまっています......😵
このShasta レコード社というのは往年のカウボーイ&カントリー歌手だったジミー・ウェイクリー(1914〜1982年アーカンソー州出身)という人が立ち上げたレコード会社で、時代が進んでいく中で忘れられていく往年の西部劇スターやカントリー歌手達の業績を残したいと努めた稀有な心根の持ち主だったように思いますね...(^^) かつてのアメリカのレーガン大統領なんかの世代...といえばいいかなぁ、往年の西部劇スター ジョン・ウェインもそう。
中でも、ジミー・ウェイクリーがテックス・リッターにインタビューしてそのあとにテックスが" High Noon " を歌う...なんて構成はいいなぁ(^^)
古き良きアメリカの雰囲気満載のレコード(^^)
因みに、sidekick は相棒とか親友、仲間などの意味。
シャスタ レコード社のShastaて何だろうな...と思っていたんですが、鹿児島に行くといつも泊まる東横インの機関誌にたまたま記事が出ているのに目が止まりました...カリフォルニア州にある山とのこと、かなり有名なようです

