銚子・角巳之・三代目

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浚渫(しゅんせつ)...。

2019年11月14日 | 日記・エッセイ・コラム

浚(しゅん)と渫(せつ)...。非常に難しい漢字です。漢字検定では1級の問題だそうです。
ともに、泥やゴミなどを“さらう”等の意味があり、合わせて浚渫(しゅんせつ)...。港で
“しゅんせつこうじ”という言葉は良く聞いておりましたが...。港湾整備の専門家に、あの漢字、
なんて読むんですか?と聞いたところ、しゅんせつ...ですと。こういう漢字を書くのか...と
しばし見入っておりました。昨日の銚子港に尽力された偉人のお話にも繋がるのですが、この場所
(銚子川口)は、日本の(海の)三大難所に数えられるほど危険な場所。写真付近には千人塚
(せんにんづか)があり、文字通り、この場にて溺死者が1,000人を超えるほど...と。
台風の時に頭の上を超える大波が被っていた一の島灯台もこの場所...。堤防も灯台もなく、いきなり
あんな波が船を直撃したら...ぞっとします。港には川の上流や、潮の流れ等によって堆積物が溜まり、
定期的に除去しないと浅瀬が出来てしまい船の安全航行に支障をきたすようです。それではただ掘れば
良いのか?というとそうでもなく、掘りすぎても流れが変わってしまう。この領域が専門家の英知。
堤防も作ればよい、消波ブロックも置けば良いでは全くなく、様々な実証データに基づいて、専門家
が知恵を振り絞っている...。それでもこの銚子川口は制御が難しいのだそうです。物理的な問題
だけでなく、漁師さん方曰く、この場所は時に海に引き摺り込まれるような感覚になることが...あると。
そういえば千人塚、定期的に施餓鬼なる法要を行っておりまして...。話が逸れました。この話題は
またいずれ。