銚子・角巳之・三代目

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

5,000㌧超...①

2024年01月22日 | 日記・エッセイ・コラム

先日、銚子港にてイワシの水揚げ5,000㌧超...。時化続きで閑散としていた銚子港が一転、
殺気立ったような雰囲気に変わりました。イワシは読んで字の如く魚へんに弱い...。要するに
鮮度が命の魚です。“揚げただけ”では終わらず、その後の処理との連繋プレーが最重要です。

水揚げはまず、見本が並べられてからセリが行われます。専門家の方々に聞くと見本の良し
悪しだけでなく、どの船がどの漁場で獲ったか?この見本は船倉の前方であるか後方であるか?
漁獲された船との関係、相性や、船体の揺れによるキズ等も勘案しているそうです...。

セリ落とした業者さんは速やかに配送車を手配...。一番最初に落とした方は船倉の上の方から
魚を取り出すことが出来る(状態が良い)反対に遅ければ遅いほど船倉の下の魚(上の魚や
氷の重さで魚が傷む可能性が高い)配車~積込み...この一連の連携はもはや名人芸の領域です。

配送車に積み込まれる量は(一台あたり)概ね10㌧。5,000㌧超上がると単純計算で
10㌧車がのべ500台必要となります。この風景を見ると漁業とは魚を獲るだけの産業では
なく、前浜の水産会社、配送、製氷、資材...オール地域の総合力と...。この話題少し続けます。