銚子・角巳之・三代目

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はじめに売価ありき③

2007年09月20日 | 日記・エッセイ・コラム

Img_1654 “はじめに売価ありき”とは、最終的な商品の“価値”からモノの値段を決めて行く“システム”を示す象徴的なフレーズ。と私は理解しております。食品は人が生きていく上で必要不可欠のもの。一部の高級品を除き、生活必需品については、価値云々の前に、生活防衛のため一定の歯止めが掛かって参ります。“価値”から逆算するはずが、いつしか“価格”のみで逆算されるようになってきた....。最終商品の価値から逆算する事に全く異存はありません。その価値を高めるために作り手には不断の努力が必要な事も...。食品販売の中心的存在であるスーパーマーケットなどでは、お客様の一回の食事メニュー&予算から逆算して、単品の値段が決められていく。下流(消費者側)から情報を上げる。中流で繋ぐ。上流(生産者)ではその情報に基づいて、知恵を絞る。地域内のお客様の1回辺りの食費は4人家族で~円以内。そこからメニュー提案して、自社の利益も確保して...。上流の資源は無尽蔵ではなく、資源を維持するためには木の伐採とか、雑草取りとか、いろいろ重労働があるのだけれど、最近は上流から人がいなくなり、お年寄りだけではこれら作業が難しくなってきた。経済的価値だけ、端的に言えば労働内容と給料“だけ”で比べたら、こんな作業やるよりもっと割りの良い仕事は沢山ある....。益々人が出て行く訳ですね。余談ながら“仕事”と“稼ぎ”は違うのだそうです。生活の糧を得るために、山の作物などを採って売る事などが“稼ぎ”、その作物が将来に渡って採り続けられるように、山の維持(伐採や雑草取りなど)をすることが“仕事”なのだそうです。本日も横道に逸れてしまいました。続きは明日。写真はある日の銚子第三漁港付近。何とも幻想的な雲が出ておりました。季節や天気によって姿を変える雲。この雲も地域の“財産”だな~と、漁港の行き帰りにそんな事を思っております。