当然な選択だろう。【ジャパンC】優勝でG1・6連勝を決めたイクイノックス(牡4、木村)の引退が発表された。【ジャパンC】直後には【有馬記念】参戦などを含めて、米本代表は「しっかり検討したいです」とあらゆる可能性を検討するとしていたが、種牡馬として後世にその血を受け継いでいく道が選ばれた。同馬は父キタサンブラックの初年度産駒として21年8月に新潟芝1800メートルでデビュー。新馬戦を6馬身差の圧勝で飾ると、次戦の【東京スポーツ杯2歳S】で重賞初制覇を成し遂げた。明け3歳初戦に選んだ【皐月賞】、続く【ダービー】の春2冠で2着に入った。快進撃が始まったのは3歳秋。まずは【天皇賞・秋】でパンサラッサの大逃げを上がり3ハロン32秒7の末脚でぶち抜くと、【有馬記念】も制し、22年の年度代表馬に選出された。今年に入ってからは3月の【ドバイシーマC】の逃げ切りで世界最高レーティングとなる129ポンドの評価を獲得する。帰国初戦の【宝塚記念】も勝ち、秋には令和初の天覧競馬となった【天皇賞・秋】を1分55秒2のレコードで駆け抜け、史上3頭目の同レース連覇を達成した。そして、ラストランとなった【ジャパンC】は3冠牝馬リバティアイランド以下を下して歴代最多タイとなるG1・6連勝を達成。1着賞金5億円を獲得し、総獲得賞金(ボーナス、褒賞金は含まない)は初めて20億円を突破。22億1544万6100円(うち海外4億5889万100円)で歴代最高額を更新した。種牡馬入りが決まった同馬は来年に種牡馬としてスタートさすれば、初年度産駒は25年に誕生する。そして子どもたちがターフをにぎやかすのは、27年夏以降となる。イクイノックス お疲れさまでした!
不死鳥フェニックスが消滅する。学生日本一を決める甲子園ボウルで関東最多21回の優勝を誇り、社会人と頂点を争った時代のライスボウルでも88~90年度の3連覇を含む4度の制覇。その日大を代表する部活動だったアメフト部の廃止が決定した。今年8月に3年生部員が麻薬取締法違反罪で起訴。10月には同部屋だった4年生部員が2人目の逮捕者となり、麻薬特例法違反容疑で略式起訴。さらには11月27日、新たに3年生部員が同法違反の疑いで3人目の逮捕者となってしまった。今回の決定はとても悲しいことではあるが、3人もの逮捕者が出たのであれば仕方ない結果だろう。それも合宿所が温床となっていては…。あの名将・篠竹監督は草葉の陰で悲しんでおられるだろう。いや激怒されていることだろう。大喝!
「NPBAWARDS2023 suppoted by リポビタンD」が11月28日に行われ、2023年シーズンの最優秀選手、最優秀新人の受賞選手が発表された。セ・リーグMVPは、阪神の村上頌樹が初受賞。リーグ初となる新人王との同時受賞を果たした。パ・リーグは、山本由伸(オリックス)だ受賞。投手4冠、沢村賞に続き、3年連続受賞の快挙を成し遂げた。また、パ・リーグ新人王には山下舜平大(オリックス)が選出された。村上の新人王とのW受賞はセ初の快挙で、両リーグを通じては80年木田勇(日本ハム)、90年野茂英雄(近鉄)以来、3人目。正直、僕は、セ・リーグMVPは近本だと思っていた。まさか村上とは…いずれにしても天晴れ! ちなみにMVPの得票詳細は次の通り。括弧内の数字は、1位、2位、3位の得票数。
【セ・リーグ】有効投票306票
阪神村上頌樹653点(85、61、45)、阪神近本光司499点(57、61、31)、阪神大山悠輔490点(63、42、49)、阪神岩崎優417点(56、35、32)、DeNA東克樹181点(14、29、24)、阪神中野拓夢164点(15、23、20)、巨人岡本和真92点(5、15、22)、阪神大竹耕太郎81点(5、13、17)、DeNA牧秀悟51点(3、7、15)、阪神佐藤輝明15点(0、3、6)、DeNA宮崎敏郎9点(0、2、3)、阪神坂本誠志郎8点(1、0、3)、阪神岩貞祐太5点(1、0、0)、広島島内颯太郎5点(1、0、0)、阪神木浪聖也5点(0、1、2)、広島床田寛樹5点(0、1、2)、阪神伊藤将司4点(0、1、1)、阪神糸原健斗3点(0、1、0)、広島坂倉将吾3点(0、1、0)、巨人戸郷翔征3点(0、1、0)、広島西川龍馬1点(0、0、1)、DeNAバウアー1点(0、0、1)、中日マルティネス1点(0、0、1)、該当者なし58点(0、9、31)
【パ・リーグ】有効投票267票
山本由伸1311点(259、5、1)、ソフトバンク近藤健介296点(5、77、40)、オリックス頓宮裕真262点(0、74、40)、オリックス森友哉165点(2、43、26)、オリックス宮城大弥72点(0、14、30)、ソフトバンク柳田悠岐18点(0、1、15)、オリックス平野佳寿17点(0、3、8)、ロッテ佐々木朗希11点(1、1、3)、オリックス山崎颯一郎10点(0、2、4)、楽天松井裕樹9点(0、1、6)、ロッテ・ポランコ7点(0、1、4)、日本ハム万波中正5点(0、1、2)、楽天浅村栄斗4点(0、1、1)、オリックス山下舜平大4点(0、0、4)、オリックス山崎福也1点(0、0、1)、オリックス若月健矢1点(0、0、1)、オリックス中川圭太1点(0、0、1)、西武高橋光成1点(0、0、1)、該当者なし208点(0、43、79)
下位になった選手に投票する記者の意識にはいつもながら首を捻りたくなるが、セ・リーグでは広島担当に多く見られるのは気のせいか⁉パ・リーグの場合、山本以外は無しと考える記者も多かったようで該当者なしの208点は当然の結果のように思う。
一方、新人王の投票結果は下記の通り。
【セ・リーグ】(有効投票数285票)
阪神・村上285票、阪神・森下10票、巨人・秋広6票、中日・松山2票、阪神・桐敷1票、広島・韮沢1票、巨人・門脇1票
【パ・リーグ】(有効投票総数267)
オリックス・山下241票、楽天・渡辺翔20票、オリックス・宇田川4票、オリックス・茶野1票、ロッテ・中森1票
まぁ両リーグとも順当な結果だろう。ただ広島の韮沢、ロッテ中森はいかがなものか。
その前日(11月27日)には セ、パ両リーグのベストナインが発表された。球団別では、パ・リーグを3連覇したオリックスが最多の5人、続いてセ・リーグを18年ぶりに制した阪神から3人が選出。一方、ヤクルトと西武は選出なしとなった。セ・リーグを見ると、球団別では18年ぶりにリーグ優勝を果たした阪神と並んで、DeNAからも最多タイの3人が選出。一方、5位に低迷したヤクルトからは選出されず、17年以来、6年ぶりの不名誉記録となった。セ・リーグの初選出は4人。セの有効投票総数305で、最多得票は阪神・近本光司外野手の298票。満票には7票及ばなかった。激戦の三塁手はDeNA・宮崎敏郎内野手の140票に対して、巨人・岡本和真内野手が131票と、わずか9票差だった。
選出選手は以下の通り。
【セ・リーグ】…◆投手・東克樹(DeNA)6年目で初、◆捕手・大城卓三(巨人)3年ぶり2度目、◆一塁手・大山悠輔(阪神)7年目で初、◆二塁手・牧秀悟(DeNA)2年連続2度目、◆三塁手・宮崎敏郎(DeNA)5年ぶり3度目、◆遊撃手・木浪聖也(阪神)5年目で初、◆外野手…近本光司(阪神)3年連続3度目、西川龍馬(広島)8年目で初、岡林勇希(中日)2年連続2度目
【パ・リーグ】…◆投手・山本由伸(オリックス)3年連続3度目、◆捕手・森友哉(オリックス)2年ぶり4度目、◆一塁手・頓宮裕真(オリックス)5年目で初、◆二塁手・浅村栄斗(楽天)2年連続7度目(一塁手で1回)、◆三塁手・宗佑磨(オリックス)3年連続3度目、◆遊撃手・紅林弘太郎(オリックス)4年目で初、◆外野手・近藤健介(ソフトバンク)3年ぶり2度目(DHで2回)、万波中正(日本ハム)5年目で初、柳田悠岐(ソフトバンク)4年連続8度目、◆DH・ポランコ(ロッテ)2年目で初
まぁ大方予想通りの選出。セ・リーグ三塁手はやっぱり宮崎だろう。パ・リーグ捕手は若月も良かったが、打撃を考えれば森で仕方ないか。ただいつもながらこれだけのベテラン記者の投票でありながら解せない投票をするのはいかがなものか。今回1票しか投じられなかった中で気になったものをピックアップする。まずは【セ・リーグ】投手。島内颯太郎(広島)というのは…。MVPでも1票入っていたから同一人物なのだろう。T・バウアー(DeNA)はもっと票が集まると思っていた。捕手では、小林誠司(巨人)。試合に出てないじゃん!一塁手の中田翔(巨人)、二塁手の吉川尚輝(巨人)はまだ辛うじてわかる。でも三塁手の高橋周平(中日)はいかがなものか。遊撃手の小幡竜平(阪神)、門脇誠(巨人)、龍空(中日)は担当記者のこれからの期待票か。外野手の野間峻祥(広島)、大田泰示(DeNA)、桑原将志(DeNA)、秋広優人(巨人)、丸 佳浩(巨人)も担当記者の「入れときましたよ」票だろう。【パ・リーグ】の方ではまず投手。平野佳寿(オリックス)に1票入り、山本の満票とはならなかった。確かに大記録(200ホールド、250セーブ)を達成したが…山本嫌いなのかな⁉。捕手の佐藤都志也(ロッテ)、太田光(楽天)、古賀悠斗(西武)についてはベストナインの意味わかっている?って感じ。一塁手は1票者なし。二塁手ではM・ゴンザレス(オリックス)と三森大貴(ソフトバンク)。担当記者のお情け票か。三塁手は1票者なし。ここは誰が取ってもおかしくない激戦区だ。遊撃手では牧原大成(ソフトバンク)と村林一輝(楽天)に1票。牧原は反今宮票⁉竹林は期待票だろう。外野手では森友哉(オリックス)、茶野篤政(オリックス)、荻野貴司(ロッテ)、藤原恭大(ロッテ)、角中勝也(ロッテ)が1票。森は捕手で若月に入れた人の票か。茶野は期待票、藤原はもっと票集めてもいいと思うが…。荻野、角中は試合数があまりにも少ないだろう。この二人なら岡が入ってもよさそう。DHはL・セデーニョ(オリックス)と杉本裕太郎(オリックス)が1票で、担当記者票って感じ。いずれにしろ、もう少し野球界全体を見て投票してほしいと思うのは僕だけだろうか。
ゴルフの話題。9月の《カズー・フランスオープン》でDPワールド(欧州)ツアー初優勝を飾った21歳の久常涼が、日本人選手としては初めて同ツアーのルーキー・オブ・ザ・イヤー(最優秀新人賞)に輝いた。この受賞はライダーカップメンバーのルードヴィッヒ・アベルグ(スウェーデン)、《全英オープン》2位のトム・キム(韓国)を始め、並み居るライバルを押しのけての受賞なのだから価値がある。久常は2022年11月のQスクール・ファイナルステージで7位に入り同ツアーの出場権を獲得した久常は、開幕戦の《フォーティネット・オーストラリアPGA選手権》で2位に入り、新しいキャリアをスタート。その後も好調を持続し、《カズー・フランスオープン》優勝のほか、7度のトップ10フィニッシュ。レース・トゥ・ドバイ(ポイントレース)は17位に入った。また、同ツアーで有資格者を除くポイントランキング上位10人に米ツアー出場権が与えられるが、久常はその10番目をゲット。米国への道を切り開いた。なお、同賞の正式名称は「サー・ヘンリー・コットン新人賞」。《全英オープン》を3回制覇し、世界ゴルフ殿堂のメンバーであるヘンリー・コットン(1907-1987年)の名が冠された名誉ある賞だけに、久常自身も大きな励みとなるはずだ。頑張れ!久常!
明日の予想。まずは中山メイン【ステイヤーズS】。本命は5番マイネルウィルトス。重賞勝ちはないが、重賞で2着4回は格上的存在。鞍上の横山武も二度目だし、中山なら黙って買い。内をスルスル抜けてくる。相手は1,2,9,10,11,12番。阪神メイン【チャレンジC】は4番ボッケリーニ。GⅠではちょっと足らない馬だが、GⅡ、GⅢでは十分力が足りる。前走も勝ちに等しいレースでここ中心視。相手は5,6,8,9,10,11番。中京メイン【浜松S】は人気でも6番バルサムノート。エルトンバローズの小差の勝負した馬で、力は重賞級。条件も1400m左がいちばん合う。相手は1,8,10,11,12番。
今週の一口馬。なんと今週は5頭。早くも餅つき競馬に突入だ。ただ僕の場合、多頭数出走の時は勝ち馬がでないんだよなぁ。まぁ気を取り直して紹介する。まずは明日の中京2R【3歳上1勝クラス】(1800mダート・牝)にパルメリータが佐々木騎乗で出走する。西園正調教師は「29日も先週同様に坂路で追い切りを行っています。終いを少し伸ばすような感じでしたが、反応良く動けていましたし、時計的も上々の内容ですね。帰厩からひと追いごとに良化を感じる状況ですし、前走のようにスムーズに進められればいい競馬をしてくれると思います。佐々木騎手とも相性がいいのでここも期待して送り出したいですね」とのこと。勝ち負けを期待する。続いてムーンライトディが中山2R【2歳未勝利】(1800mダート・牝)にマーカンド騎乗で出走する。管理する田島俊調教師「29日に坂路コースで追い切りを行いました。道中は自厩舎の馬を前に見つつ、途中でそれを追い抜かすような調教でしたが、1頭になってからもしっかりと走っていましたし、動きは悪くなかったですね。馬場入り時は相変わらずバタバタしたりする部分はあるものの、走ってしまえばちゃんと集中できていますし、鞍上に対して抵抗するようなこともありません。ダートは走ってみないことには分かりませんが、デビュー戦は上手に競馬が出来ていましたし、今回も上手く流れに乗って進めることが出来れば、良い走りを見せてくれるのではないかと楽しみにしています」とのこと。次に繋がる走りを期待する。続いてラブリアージェ。阪神7R・【3歳上1勝クラス】(1200mダート・牝)に横山和騎乗で出走する。8月に中央に戻ってなんと7戦目。疲れが心配だが、管理する昆調教師は「前走あまり競馬をしていないからか、この中間も疲れは見られず元気いっぱいの様子。数字自体は若干減らしているかもしれませんが、順調に立ち上げることができましたし、中一週でも力は十分発揮できると思います。ただ、週末の阪神はいまのところ降水確率0%で、競馬も良馬場で開催される見通しです。湿った馬場ならダートでも走れるラブリアージェですが、パサパサの馬場になって今回どれくらい対応できるかがカギとなるでしょう。前走と比較してもメンバーレベルは楽な印象を受けるので、最低でも権利は取ってくれると期待しています」とのこと。頑張れ!そしてこの日最後は久々にアースライザーが中京9R【犬山特別】(1900mダート・混)に吉田隼騎乗で出走する。管理する鈴木慎調教師は「今週の出走に向けて予定通りしっかりと乗り込むことができました。追い切りでは、3頭併せの一番内を走っていい内容でしたよ。終い軽く仕掛けた程度ですが最後までしっかりとした脚取りでした。長期の休養明けになりますが、動き、息ともに上々で、休み明けの分を感じさせませんね。楽しみを持ってレースに送り出せそうですよ。近走は気性面が落ち着いてきて大分安定した走りを見せてくれているので、リフレッシュを経て改めて現級突破を目指していければと思っています」とのこと。長期休み明けで人気もないが激走を期待したい。5頭目はベルシャンソン。明後日12/03の中山7R【3歳上1勝クラス】(1800mダート・牝)に戸崎騎乗で出走する。さすがに水沼から乗り替わりとなる。「レース当該週の今週は、いつも通り疲れを溜めないようダートコースで追い切っています。思いのほか時計が出た感じですが、終いまでしっかりした脚取りでしたし、いい動きを披露していました。前走後はクタッとくるかなとも思っていたのですが、その後も意外と疲労感はなく、むしろ状態が上がってきた感じですよ。休み明け後の2戦よりもいい状態でレースに送り出せそうです。それだけに何とかここで決めたいところ。この馬の力を発揮できればこのクラスはもう卒業しておかしくないと思っていますし、あとは戸崎騎手に任せるつもりです」(西田調教師)とのこと。是非勝利を!