ベルモントの仇は日本で!
遂に待ちに待った馬券が日本で発売されることになった(遅すぎる!)。 JRAは18日、指定された5レースの1着を当てると最高払戻金が2億円となる「5重勝単勝式」の新馬券を、‘11年に導入すると発表した。 僕がこれに似た馬券を経験したのはNYのベルモント競馬場で、ベルモントの場合、終わり6レースの1着を当てる「ピック6」、3レースを当てる「ピック3」があったように記憶している。ただちょっと遊びに行った、どの馬の名前も知らない旅行者に、この馬券が当たるわけもなく惨敗した覚えがある(まぁ「ピック6」に関しては僕が通った4日(通算)のうち、1日だけ的中者がいたぐらいで、他はキャリーオーバーとなった)。
日本の場合はそのベルモントより1R少ないから、まだ当たる可能性が高いだろうが、逆にベルモントに比べ、1Rの頭数が多くなるから、そのあたりが微妙になるだろう。JRAの発表によると、当面はIPATに限定し、払い戻しは100円につき2億円までとなっており、的中者がいなければ次回に持ち越しになるという。
う~ん、上限2億円と付けるのが日本らしいな。JRAは20%とって、あとは青天井にすればいいのに・・・。いずれにしろ、僕は僥倖心を煽る馬券大賛成派である。多分その馬券が始まると、勝負馬券とは別に夢馬券として購入するだろう。しかしこれがJRAの罠だということは重々承知している。でも、馬が走る限り・・・。尚、競輪ではチェリロト(7重勝単勝式)で7,969万8,600円が出ている。
それから当日JRAは前述の「5重勝単勝式」の他に「2010年度の競馬番組等および開催日割」も発表した。今年度の主な変更点は以下の通り。
◎ダート重賞・【みやこS】を新設 第6回京都競馬第2日に、【JCダート(GI)】のステップ競走として、【みやこS】(GⅢ・1800mダート)を新設する。なお、【みやこS】は、【トパーズS】を重賞競走に格上げし、レース名を変更した競走。
◎【安田記念】と【ユニコーンS】を同日施行 【安田記念】(GⅠ)当日のさらなる盛り上げを図る観点から、【ユニコーンS】(GⅢ)を【安田記念】当日に移設し、両競走を同日施行する。
◎全ての平地重賞がグレード格付けに 3歳馬5大特別競走、そのトライアルとなる重賞競走および2歳馬重賞競走が(国際)競走となり、これにより全ての平地重賞競走がグレード格付け(GI・GII・GIII)されることとなる(09年新設の【レパードS】を除く)。
◎【日本ダービー】の優先出走権付与着順を変更 近年の【日本ダービー】への出走ローテーションが多様化している状況を踏まえ、トライアル競走で優先出走権を付与する着順を「【青葉賞】:3着以内→2着以内」、「【プリンシパルS】:2着以内→1着」に変更。
◎【WSJS】を【JC】開催週に移設 【ワールドスーパージョッキーズシリーズ】および第30回を迎える【JC】(GⅠ)のさらなる盛り上げを図る観点から、【ワールドスーパージョッキーズシリーズ】の施行場および施行時期を【JC】が施行される第5回東京競馬第4節に移設。
◎【サマージョッキーズシリーズ】の対象競走を拡大 サマーシリーズのさらなる盛り上げを図る観点から、【サマージョッキーズシリーズ】の対象競走をサマーシリーズ実施期間(第2回福島・第3回阪神・第1回函館競馬第5日~第4回中山・第4回阪神・第2回札幌競馬第2日)における平地の全重賞競走とする。これにより、【サマージョッキーズシリーズ】の対象競走は、09年の10競走から20競走に拡大する。
以上がJRAによって発表された内容だが、ほとんどが「あっ、そう」という感じである。しかし一つだけ解せないものが・・・。それは【WSJS】についてである。多分JRAはこれによって世界のジョッキーを呼ぶ経費などを削減するつもりなのだろうが、僕は以前からここでも書いているように【WSJS】だけの馬券を作って発売すれば良いと思っている。せっかく「5重勝単勝式」を作るのであれば、この4レースの1着を当てる「4重勝単勝式」、4レースの複勝を当てる「4重勝複勝式」など。もう少しJRAが本格的に売り込めばいい企画となると思っているのだが・・・。
では明日の予想。まずは府中メイン【東京スポーツ2歳S】。このレース昨年は違ったが、母父SSの強いレースである。一昨年などは1~3着全て母父SSだった。ということで、今年の本命は14番ローズキングダム。ご存知バラ一族待望の一頭。前走は超評判馬ヴィクトワールピサ(次走圧勝)を一蹴。タイムも先週のダノンパッションとほとんど変わらないのだから、新馬戦ですでに重賞レベルにあったと考えられる。鞍上の小牧太もこの馬に自信をもっており、超人気になる前に買いたい。相手はもう一頭の母父SSの7番(上がシンゲンならこの条件合うだろう)。そして16番、17番あたりだろうが、血統的にディープスカイ、ロジユニヴァースと活躍を出しているスペシャルウィーク×ダンチヒ系の4番も面白そう。
福島メイン【福島記念】は大穴狙い。本命は12番ヤマニンメルベイユ。7歳牝馬の54㌔、おまけに休み明け。買いづらい条件が並ぶが、ローカルのGⅢならそんな不利な条件無視してもいいだろう。買いたい理由としては荒れ馬場での母父SS(またかよ!)。ここには3頭でているが、ハンデと福島の相性でこの馬を抜擢。相手は当然母父SSのもう2頭、そして1,14番。
京都メイン【トパーズS】。来年からは【みやこS】となる。このレース、とにかう“メイショウ”の馬がよく走る。過去3年3着までに1頭は入っているのだ。よって単純に2番メイショウクオリア本命。前走は芝の強力メンバーに残り1ハロンまで見せ場たっぷり。ダートに戻り、鞍上強化なら一発があってもいいだろう。
今週は母父SSウィークの予感。よって明後日の【マイルCS】も・・・。【東京新聞杯】の再来を期待しているのだが・・・。