セ・リーグと違って、優勝争いが熾烈なパ・リーグ首位決戦。ソフトバンクが底力を発揮してロッテを3-0で破った。この試合でソフトバンクの森唯斗(28)が今季26セーブ目を挙げ、プロ野球34人目の通算100セーブを達成した。森は8月20日のロッテ戦では通算100ホールドを記録しており、史上6人目、球団初の「100セーブ&100ホールド」も達成した。尚、7年目での達成は史上最速で、同一シーズンで両方に到達したのは史上初。ルーキーイヤーから昨季まで6年連続で50試合以上に登板している森は、11日現在で43試合に登板し1勝1敗26セーブ6ホールド。球団初となる7年連続の50試合以上登板を目標に掲げ、フル回転を続ける中での快挙達成となった。天晴れ!森!
競馬の話。まずは今日の新馬戦。東京4R【2歳新馬】(1400m芝)は、M・デムーロ騎乗の3番人気ジャガード(牡・和田雄二厩舎)が4、5番手の好位追走からしっかりとした末脚を繰り出して初陣を白星で飾った。タイムは1分24秒3。半馬身差の2着にはシュアーヴアリア(1番人気)、さらにクビ差遅れた3着にフィエゾン(8番人気)が続いた。ジャガードは、父トーセンラー、母オーガンディー(母父フレンチデピュティ)という血統。走り自体しっかりしていた。距離はこのくらいがいいだろう。
東京5R【2歳新馬】(2000m芝)も、M・デムーロ騎乗の6番人気レインフロムヘヴン(牡・堀宣行厩舎)が2番手追走から3コーナー手前で先頭に立ち、直線に入ってもスピードを生かし切ってデビュー勝ちを果たした。タイムは2分04秒5。1馬身差の2着にはセブンシーズ(2番人気)、さらに1馬身半差遅れた3着にソーヴァリアント(3番人気)が続き、1番人気のアルマドラードは4着に敗退した。レインフロムヘヴンは、父は新種牡馬のドゥラメンテで、母レディオブヴェニス(母父ルーソリテール)という血統。気性的に子供だが、素質は有りそう。先頭に立ってすごい物見をしていたが、2着の馬が来るとちゃんと走った。今後注目したい。
京都3R【2歳新馬】(1800mダート)は北村友一騎乗の2番人気ドンカポノ(牡・庄野康志厩舎)が勝利した。勝ちタイムは1分52秒3。1馬身半差の2着にアレグリッシモ(4番人気)、さらに7馬身差の3着に1番人気ジョークラッシャーが入った。ドンカポノは父ヘニーヒューズ、母エルクイーン(母父Tiznow)という血統。すっと反応できるセンスがあり、最後までしっかり脚を使った。
京都4R【2歳新馬】(1400m芝)は、藤井勘一郎騎乗の12番人気オプティミスモ(牝・石坂公一厩舎)が3番手追走から早めに抜け出し、ゴール前強襲したシャーレイポピー(1番人気)をクビ差しのいでデビュー勝ちを果たした。タイムは1分23秒3。クビ+2馬身差の3着にはローゼライト(3番人気)が続いた。オプティミスモは、父リーチザクラウン、母カノヤザミラクル(母父ダンスインザダーク)という血統。攻め馬では2着馬(同厩舎のシャーレイポピー)に負けていたらしいが、センスのいい走りだった。
京都5R【2歳新馬】(1800m芝)は、藤岡康太騎乗の7番人気ヴアーサ(牡・鮫島一歩厩舎)が中団から徐々にポジションを上げ、直線に入ると先に抜け出したブレーヴジャッカル(4番人気)の内から差し込んで快勝した。タイムは1分49秒7。アタマ差の2着にはブレーヴジャッカル、さらに3/4馬身差遅れた3着にバーデンヴァーラー(2番人気)が続き、1番人気のガリレオインパクトは8着に終わった。ヴアーサは、父キズナ、母ブリリアントラン(母父ロックオブジブラルタル)という血統。スタートはひと息だったが、スッと先団に取りついて、センスのいい走りを見せた。
新潟5R【2歳新馬】(1200mダート)は岩田望来騎乗の6番人気リヴウェル(牡・深山雅史厩舎)が勝利した。勝ちタイムは1分13秒5。クビ差の2着にホープケツァール(7番人気)、さらに2馬身半差の3着にデクラーク(9番人気)が入った。リヴウェルは父シニスターミニスター、母ドラゴンアリー(母父Indian Charlie)という血統。僕が思っているより走る馬。最後余裕もあったしこれからまだ良くなりそう。
重賞を振り返る。東京11Rで行われた【第71回毎日王冠】は、僕本命のC・ルメール騎乗で断然1番人気に支持されたサリオス(牡3歳・堀宣行厩舎)が勝利。トーラスジェミニがハイラップを刻む中、道中はリズム良く4番手を追走し、直線に入るとパワフルな走りで軽々と抜け出して先頭ゴール。春の【皐月賞】&【日本ダービー】2着の世代屈指の実力馬が秋初戦で古馬を一蹴し、この先のGI戦線に弾みをつけた。勝ちタイムは1分45秒5。3馬身差の2着にはダイワキャグニー(4番人気)、さらにハナ差遅れた3着にサンレイポケット(5番人気)が入った。
勝ったサリオスだが、何ひとつ心配なく完璧なレースだった。次は【天皇賞・秋】にいくのだろうが、鞍上は誰になるのだろうか(ルメールはアーモンドアイだろう)。2着ダイワキャグニーもよく走っているが、勝った馬強すぎた。いですね。馬体が合う形になることなく、並ぶ間もなく交わされてしまった。3着サンレイポケットはラストいい脚を使った。GⅢあたりなら今後が勝負になる。
サリオスは、父ハーツクライ、母サロミナ(母父Lomitas)という血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)シルクレーシング。通算成績は6戦4勝。重賞は19年【サウジアラビアRC】、【朝日杯FS】に次いで3勝目。【毎日王冠】は、堀宣行調教師は10年アリゼオ、11年ダークシャドウに次いで3勝目、C・ルメールは意外にも初勝利となった。
京都11Rで行われた【第55回京都大賞典】は、川田将雅騎乗で3番人気に支持されたグローリーヴェイズ(牡5歳・尾関知人厩舎)が好位追走から直線で堂々と抜け出して勝利。海外GIを制した実力を発揮し、秋の好スタートを決めた。タイムは2分25秒6。スタートで出遅れ、最後方からまくっていく展開となった1番人気のキセキが2着を確保し、目下4連勝中で2番人気の支持を集めたキングオブコージが3着。上位人気3頭による堅い決着となった。
勝ったグローリーヴェイズは強かった。そう考えると【宝塚記念】がなんだったのか・・・。これだけ強いなら秋のGⅠ戦線でも勝負になりそう。2着キセキはさすがに力がある。これで状態は上がってくると思うがGⅠデ勝ち負けまでは・・・。3着キングオブコージも良く走っている。これからもっと良くなるのでは・・・。
グローリーヴェイズは、父ディープインパクト、母メジロツボネ(母父スウェプトオーヴァーボード)という血統。北海道洞爺湖町・レイクヴィラファームの生産馬で、馬主は(有)シルクレーシング。通算成績は12戦5勝(うち海外1戦1勝)。重賞は19年【日経新春杯】、【香港ヴァーズ】に次いで3勝目。【京都大賞典】は、管理する尾関知人調教師は初勝利、騎乗した川田将雅は14年ラストインパクト、15年ラブリーデイ、18年サトノダイヤモンドに次いで4勝目となった。
今日の一口馬。京都4R【新馬戦】にマニトゥーリンがデビューした。レースでは、スタートを決めるとスッと先行。テンは周りの出方をうかがっていましたが、すんなりと勢いもついていたことから、ハナへ。直線入り口では外から交わされて、0.9秒差の7着となった。最後は踏ん張れなかったものの、いいスピードを発揮してくれた。センスも良さそうだし、いずれ勝ち負けにはなれそう。ただ現状では1200mの方が良さそう。半兄も走ったのでダートも試しては・・・。
来週は【秋華賞】。以前から書いているように3歳牝馬はデアリングタクト1強だと思っている。故障でもない限り・・・。問題は相手選びだが、とんでもない馬が突っ込んでくる可能性はある。それから【プラタナス賞】にゴールドレガシーが出走する。たぶん1番人気だが、1頭ダート圧勝したプライムディが強敵。もしここを楽勝したら、2歳ダート王者の道を歩くことになる。