〖第92回選抜高校野球大会〗が、一応無観客での実施に向けて準備をすることが決まった。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、開催の可否は11日に最終判断することになったが、賛否両論の意見が出てきている。僕も高校球児だったので、甲子園に出してあげたいという高野連の気持ちはわかる。ただ一方、他の高校スポーツが中止になって“なんで野球だけ”という意見があるのも確か。高体連と高野連の違いもあるが、甲子園大会自体は民間が動かしているという事実がある。というのは、他の高校スポーツは公共の箱(公共体育館など)で行われ、大会の運営も高校関係者(先生や生徒)が中心となるが、高校野球は、舞台は甲子園、グランド整備は甲子園園芸、主催は新聞社である。そこが全く違うのだ。これが地区予選だったら、高校生や学校関係者によって運営が行われるので、中止の対象になっただろうが、甲子園だけ別物なのだ。それでも、たとえ開催にこぎつけたとしても問題は山積み。僕は開催された際、球児たちが”なんでお前たちだけ”と非難されるだけはやめてほしいと思っている。果たしてどうなる⁉
今週、東西で4人の調教師が厩舎を開業した。美浦の宮田敬介調教師(39)、小手川準調教師(48)、栗東の吉岡辰弥調教師(44)、新谷功一調教師(42)である。小手川師と吉岡師は今週の出走はないが、宮田師と新谷師は初勝利を目指す。宮田師は、2006年4月から栗田博、田島、国枝厩舎と経た中で厩務員、調教厩務員、調教助手を経験。国枝厩舎ではアーモンドアイのドバイ遠征にも同行した。今週は土曜中山4R・ディアドラの半弟ナバーラで初勝利を目指す。また新谷師は1999年に福永甲厩舎の厩務員として、キャリアをスタートさせた。2005年には森厩舎の調教助手として、キーンランドスワンの英国遠征にも同行した。デビュー週は、土曜阪神9R【摂津特別】にコウエイダリアを送り出す。また来週の【ファルコンS】では、ライチェフェイスで重賞に挑戦予定だ。いずれにしろ、調教師の世界も若手が伸びてきていて、日本だけでなく世界を目指している。新調教師の4人にも期待したい!
明日の予想。まずは【オーシャンS】。本命は1番タワーオブロンドン。2番ダノンスマッシュとの2㌔差は大きいが、洋芝以外ならまず凡走は無い。グレンアレグリアとの対決に向けて好走する。相手は2,6,8,9,10,14番。阪神メイン【チューリップ賞】は13番マルターズディオサ。2歳女王4番レシステンシアとの前走の差は大きいが、成長力ならダイワメジャー産駒よりキズナ産駒。今年イマイチ波に乗れていない田辺もここで力を見せておきたいところ。相手は1,4,5,7,10,11番。中京メイン【中京スポーツ杯】は16番スズカフェラリー。スタートに難はあるが、確実に末脚を使う。ハンデ2㌔減は大きい。相手は2,6,7,8,12,18番。
今週の一口は僕の大将格が出走する。まずは明日の阪神10R【但馬S】に9番ダンサール。先行抜け出しが理想だが、前走は出遅れて追い上げた。阪神は得意の舞台。勝ち負けして欲しい。日曜は中京11R【トリトンS】にエングレーバーが出走。こちらも強敵相手だが、勝ち負けを期待している。