“帝王”逝く-。1990年代初頭に競馬ファンを熱狂させたトウカイテイオー(牡、父シンボリルドルフ)が30日午後3時30分頃、急性心不全のため繋養先の北海道安平町の社台スタリオンステーションで死んだ。25歳だった。91年の【皐月賞】、【ダービー】の2冠、92年の【JC】を制し、けがから1年ぶりに復帰した93年の【有馬記念】では奇跡の勝利をおさめた。GI4勝の記録とともに記憶に残る名馬だった。25歳は人間にすれば80歳くらいというから、正直天寿をまっとうしたと考えられるが、今年も頭数が少なかったが、種付けをしていたというから凄い馬ではある。ただ父シンボリルドルフが30歳までで生きただけに関係者としては衝撃が大きかっただろう。合掌!
今日の小倉12Rをナンヨーカノンが勝ったことで、フジキセキ産駒は通算勝利数が1380勝となった。これは、ライジングフレームの1379勝を上回り、種牡馬の産駒のJRA通算勝利数で単独4位の記録。1位はサンデーサイレンスで2749勝、2位はノーザンテーストで1757勝、3位はブライアンズタイムで1610勝となっているが、内国産では最高勝利は立派。まだまだ頑張れ!
今日行われた函館11Rで行われた【第48回札幌2歳S】は、岩田康誠騎乗の2番人気レッドリヴェール(牝・須貝尚介厩舎)が極悪馬場のサバイバル合戦を最後に外から差し切り、新馬戦に続く無傷のV2で重賞初制覇を飾った。タイムは1分59秒7。上がり3ハロンがダートでもなかなか見られない42秒台。若駒には過酷な究極の道悪バトルを制したのは、キャリア1戦、休み明けの牝馬レッドリヴェールだった。毛色こそ違うが、須貝厩舎のステイゴールド産駒。厩舎の先輩で同じ父を持つゴールドシップが2着に敗れたレースを見事に無傷で制した。レースはマイネグレヴィルが先手を主張。サングラス、クリノコマチなども競りかけ、ハイアーレート、オールステイが好位につける。人気のマイネルフロストは中団を追走し、外から押し上げる。しかし、4コーナーを回って失速。これと対照的に、中団の最内をするすると進出したレッドリヴェールが外に持ち出すと懸命に前を追う。マイネグレヴィルも粘り込みを図るが、ゴール前はクビ差レッドリヴェールがかわしてV。2着は4番人気マイネグレヴィルで、7馬身離れた3着に6番人気のハイアーレートが入っている。なお、芝の重賞でレースの上がり3ハロンが42秒を超えたのは、記録が残っている86年以降では初めてのことだ。
勝ったレッドリヴェールはよく頑張っていた。牝馬でこの馬場を克服したのは立派の一言だ。2着 マイネグレヴィルも同様。ただ今日の競馬だけでは今後のことは語れない。ただ上位2頭の重馬場は上手い。
レッドリヴェールは、父ステイゴールド、母ディソサード(母父Dixieland Band)という血統。北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、(株)東京ホースレーシングの所有馬。通算成績は2戦2勝。重賞初勝利。須貝尚介調教師、岩田康誠ともに【札幌2歳S】初勝利。
では明日の予想。まずは荒れる【新潟記念】。本命は人気の一角だが、3番ダゴール。【七夕賞】5着、【小倉記念】4着と一歩足らずの馬。ただ据え置きの56㌔は恵まれたと思う。道悪も苦手ではないし、鞍上は内博。ここは人気もやや落ちなので、中心視したい。相手は7,13番。
小倉メイン【小倉2歳S】は1番ラブリープラネット。緒戦は2歳馬らしからぬ差し脚をつかったが、そのレースぶりは鮮やかだった。問題は最内枠だが、鞍上は福永ならなんとかしてくれるだろう。小倉1200m芝はダイワメジャー産駒もよく走る(1番はバクシンオーだが・・・)。相手は3,12番。
函館メイン【丹頂S】は4番メイショウウズシオ。レースによって波があるがここに来て力がついている。前走にしても着順は悪いが、大外枠を考えると良く走っている。相手は6,7番
今日は久々に土曜日敗戦。明日こそは・・・。