人生成り行き、馬まかせ(目指せ回収率90%)

好きな言葉は『番狂わせ』。
競馬にドップリ浸かっている還暦オヤジ゛の泣き笑い雑記

鉄腕が逝った

2007-11-16 21:36:01 | 野球

  西鉄ライオンズのエースで通算276勝を挙げ、西鉄、太平洋、ロッテで監督を務めた稲尾和久氏が13日、悪性腫瘍のため亡くなった。球史に残る大エースの突然の訃報に驚いた僕ではあったが、残念ながら僕は「神様、仏様、稲尾様」の時代を知らない。
 僕が稲尾氏を初めて観たのは、彼がまだ西鉄(古~い)の監督をしている時である。それも「黒い霧事件」(これも古~い)後だったため、チーム力は落ち常に最下位争いをしていた時期であった。熊本の片田舎(人吉)に育った僕は、当時巨人の川上監督や末次さんの親類が身近にいたため、プロ野球界との距離感は近かった(毎年巨人の宮崎キャンプへ遊びに行ったり)のだが、こと試合になると熊本に試合が来ることが少なく、ほとんど観ることができなかった。よってプロ野球の試合を観るなら福岡・平和台球場に行くしかなかったのである。幸い僕は親類が博多にいたので年に1,2度行き野球を観ることができたのだが、その時の監督が稲尾氏だった。当時、僕が観ていてだけでも負ける試合が多く、試合が終わると、九州の気の荒いファンからは罵声が飛んだ。それは「神様、仏様」はどこに行ってしまったのかと思うほどのものであった。ただ今考えると、当時の稲尾氏は33~35歳だから血気盛んなときであり、その責任にじっと我慢していたのだろう。
 その後、西鉄から太平洋クラブに球団が売却され、その苦境の中で指揮を執ったがAクラスに入ることなく2年で監督を辞めることになった稲尾氏だったが、’78~'80年までは中日の投手コーチを努め、'84年からはロッテオリオンズの監督を務めるようになる。これは所沢に本拠地を移転したライオンズ(西武)に替わり、ロッテを数年以内に福岡に移転させる条件での監督受託だったのだが、その夢は叶わぬまま'86年限りで退団することになった。監督退任後は九州を拠点に解説、評論家、また福岡ドンタクズの監督として活躍していたが、その姿は心底故郷を愛する”九州男児”そのものであった。
 そんな稲尾氏とは暫くは接点がなかったが、ロッテ監督退任後2度ほど見かけたことがあった。それは年末、年始に帰郷したときのことで、僕の田舎にある『チサン人吉カントリークラブ』で遭遇したのだった。最初のときは僕の2組前をプレーしていたし、2度目のときはOUT、INとスタートは別だったが、ほとんど同じ時間のスタートだったと思う。で、そのプレーぶりだが、豪快というよりも緻密という感じだったような記憶がある。そして実はこのとき僕はこのゴルフ場の風呂場で2度とも稲尾氏にお会いしている。つまり裸の“鉄腕”と遭遇しているのだ。ただ1回目のときはさすがに近寄り難く、2度目の時は思い切って握手をしてもらったと記憶している。その時のイメージは優しい顔をしたおじさんで、あの巨人をひとりで倒したなんて思えぬ感じだったが、なんかその雰囲気は西郷さん(隆盛)に似た懐深さをかもし出していたような気がした。そんなプロ野球界の宝がまたひとり・・・寂しすぎる。合掌!

 では明日の予想。まずは府中で行われる【東京スポーツ2歳S】。本命は14番スズジュピター。新馬戦、【ダリア賞】を連勝。通常なら【新潟2歳S】を狙うところを来年のクラシック戦線を見据えて休養に入り、出世レースのここに標準を合わせてきた。これは陣営の自信の表れではないだろうか。それに左回りは経験済みで、2戦の末脚から府中は絶好の舞台と思えるし母SSは現在美味しい血統。相手は4,10番。 京都メイン【トパーズS】は10番ロングブライド。実はこの馬【JCダート】で狙おうと思っていた馬。このメンバーで55㌔なら負けてもらっては困る。ここは人気でも狙いたい。相手は12,13番。 上記2レースが人気のようなので、もうひとつは人気薄を狙う。東京10R【白嶺S】の12番マルターズマッシブで勝負にならないだろうか。1400mがベストの馬だと思うが、このクラスは2走前勝っている。叩き2戦目でこのメンバーなら・・・。
 明後日行われる【マイルCS】は買いたいと思っていた馬が2頭いたのだが、登録すらしていなかった。う~ん、どうしよう。その2頭を除くと人気馬になってしまいそうな今日この頃である。

 あっ、オシム監督が脳梗塞で倒れたらしい。集中治療室に入っているらしいが、大丈夫なのだろうか。もし助かっても監督はむりだろうが、僕の気持ち的には一命をとりとめ、母国に帰ってもらいたい。こんな島国で亡くなるのはあまりにも辛いと思うからだ。頑張れ!オシム!

コメント
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