人生成り行き、馬まかせ(目指せ回収率90%)

好きな言葉は『番狂わせ』。
競馬にドップリ浸かっている還暦オヤジ゛の泣き笑い雑記

効果なし!?

2007-09-30 21:48:01 | 競馬回顧
 僕の『お伊勢参り』の効果は雨と共に遠ざかっていった。
 今日の重賞を振り返る。中山で行われたグローバルスプリントチャレンジ第6戦【スプリンターズS】は、中舘騎乗の3番人気アストンマーチャン (牝3・石坂厩舎)が、スピードの違いを見せて先手を奪うと、直線に向いてもリードを保ち、好位から追い上げた1番人気サンアディユに3/4馬身差をつけて逃げ切った。勝ちタイムは1分09秒4(不良)。さらにクビ差の3着には5番人気アイルラヴァゲインが入った。勝ったアストンは“何が何でも”という気迫でハナを切ったが3ハロン33.1秒は相当速かった。良馬場だったらゴール前に他馬が押し寄せただろうが、それを振り切れたのは馬場のおかげだろう。ただ馬体は3歳牝馬らしからぬ幅が出てスプリンターらしくなった。今後の短距離界はこの馬中心にまわるかもしれない。2着サンアディユもまた体が大きくなっていた。5歳牝馬がこんなに成長するのかと思える成長力。今日のレースも最後は伸びていたが、勝ち負けはここに至るまでのローテーションの差のような気がした。僕が本命に推した3着アイルラヴァゲインは「馬場が良かったら」と思える内容。3着に敗れたのはアストンを捕まえに行った分だけで、惜しいレースであった。4着キングストレイルは馬場より枠順が敗因ではないだろうか。実にスムーズなレースぶりだったが、この馬場で終始外ではきつかった。ただこの馬、完全本格化で今後注目してみたい。9着スズカフェニックスはやはり出来がイマイチだったようだ。【高松宮記念】を観る限り馬場は大丈夫と思っていただけに、今回の失速は出来だろう。
 勝ったアストンマーチャンは、父アドマイヤコジーン、母がラスリングカプス(父Woodman)という血統。アドマイヤコジーン産駒としては現3歳が初年度産駒で、JRA・GⅠ初制覇。JRA重賞は4勝目で、全てアストンマーチャンによるものだ。尚、アドマイヤコジーン自身は’02年の【スプリンターズS】でビリーヴの2着だった。昨年7月の小倉でのデビューから2戦目で初勝利を挙げると、続く【小倉2歳S】、【ファンタジーS】と3連勝。【阪神JF】では勝ったウオッカにクビ差及ばず2着だったが、今年に入って【フィリーズレビュー】を快勝。その後、【桜花賞】7着、【北九州記念】6着を経てここに臨んでいた。通算成績9戦5勝(重賞4勝)。
 勝った中舘はこのレース初制覇。JRA・GⅠはヒシアマゾンによる’93年【阪神3歳牝馬S】、’94年【エリザベス女王杯】に続く約13年ぶりの通算3勝目で、全て牝馬による勝利。JRA重賞は’05年【ファルコンS】のカズサライン以来、約2年4か月ぶりの通算23勝目。石坂正調教師は’00年のダイタクヤマト以来のこのレース2勝目。JRA・GⅠは’06年【JCダート】のアロンダイトに続く通算3勝目。JRA重賞は【新潟大賞典】のブライトトゥモローに続く今年3勝目、通算15勝目となった。
 馬主の戸佐眞弓氏はJRA・GⅠ初制覇。重賞勝ち馬もアストンマーチャン1頭のみである。生産者の社台ファームは ‘03年のデュランダル以来のこのレース制覇だ。
 また3歳馬の優勝は’98年のマイネルラヴ以来9年ぶり。3歳牝馬の優勝は’92のニシノフラワー以来15年ぶり。また、開催時期が12月から秋開催に変更になった’00年以降は連対も初で、昨年3着のタガノバスティーユが最高だった。
 今日の競馬は【スプリンターズS】の3連複は的中した(トリガミ)ものの大敗であった。最近の調子の悪さはお伊勢様でもどうしようもないらしい
コメント
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