風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

巨星

2012-03-17 | 世界・平和
吉本隆明氏の訃報あり。

丸山眞男、加藤周一、小田実、城山三郎・・・
巨星と言われる人たちの訃報があるたび
「これから」への不安が募る気がする。
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インカ帝国展

2012-03-16 | 文化
信濃町の駅で見つけた。


~マチュピチュ「発見」100年~
   インカ帝国展

   国立科学博物館
  3月10日~6月24日


これはすごい。
会期中に絶対見に行きたい。
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ささやかな希望

2012-03-15 | 生活の風景
どこか

眺めのいい場所で膝を抱えて

ぼんやりタバコをふかしたいな。

ゆっくり、ゆっくり

ため息とともに煙を吐き出したい。

最近はそんなことできる場所も

すっかり無くなってしまったけれど。



写真は仕事で訪れた
知人のマンションの廊下から見える景色。
晴れてたらきれいだったろうなぁ。
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「阿弥陀堂だより」

2012-03-14 | 読書
優しい物語。
仕事や生活に疲れた気持ちが
主人公達とともに癒されていくようだ。
読んでいて、ふと岩手が懐かしくなった。
田舎の生活は不便ではあるけれど
それは急いで時間を使うからなのだな、
ゆっくりした時間を過ごすならば
山や川、木々や花々に囲まれて生きる方が
より自然なのだな・・・と気付かされた。
都会に住む人にこそ読んで欲しい。

数年前に「エチオピアからの手紙」を読んだが、
この作品もいかにも南木さんらしい穏やかな文体。
細かいキズがたくさんつき、乾いた心へ
温泉につけたように暖かさが染み入って来た。
映画にもなっているが見ていない。
これは見たいな。

「阿弥陀堂だより」南木佳士:著 文春文庫
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聖路加病院

2012-03-13 | 散歩


築地の一角にあり、
日野原重明さんが理事長を務める有名な病院。
明治の頃からキリスト教に基づく長い歴史を持ち、
東京大空襲の時には負傷者を多数収容したりしたという。
初めて近くまで来てみた。

旧館の礼拝堂は東京都の保存建物。
アメリカの大学のようなシャレた建物の屋根に十字架。
あとで調べたら素敵なステンドグラスもあるらしい。
早春の木立の間に尖塔が見えて美しい。
片側ウイングには聖路加看護大学が。
「看護士も医療の中心的存在」
と公言する日野原理事長の意志が感じられる。





構内にあった宣教師館は
平成10年に移築されてきたものとのこと。
小金井の江戸東京たてもの園にあった
「田園調布の家」を思い出させるような
とてもかわいい洋館だ。
できることなら中には行ってみたいのだが・・・。

ところで、ここに来てみて改めて再認識。
自分はやっぱり古い建物が好きだ。
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春を探して

2012-03-12 | 散歩






築地散歩。
場外~波除神社~勝鬨橋~聖路加病院~本願寺。
紅梅がほころんでいた。
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あの日から1年

2012-03-11 | 生活の風景
長かったな。
あの辛くも呆けたような10日間のことは
実はあまり記憶に残ってないけど、
(記憶が飛んでいるらしい)
東京に戻ってきた時
みんなが無事を歓迎してくれたことは
忘れられない。
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CD「御訛り」

2012-03-10 | 音楽
コレすごい。
1曲、2曲聴いただけでも感心していたが
アルバム1枚聴くとすごさがわかる。
「夢の中へ」「大きな古時計」「東京」など
誰でも知ってる曲の秋田弁バージョンなのだが、
ただのキワものではない。
何といってもコーラスを含めた演奏が完璧。
そして何気に歌がウマいのね、このヒト。
優しい声で柔らかい発音の秋田弁の歌詞を聴いていると
まるでフランス語かスペイン語の歌を聴いてるキブン。

まずは1曲目、「夢の中へ」でつかみはOK。
この時点でその大真面目な演奏と歌に腹を抱えてしまう。
3曲目の「赤ちょうちん」は
秋田弁の表現が妙に哀愁を帯びていて
可笑しい半面ちょっとペーソスを味わうことができる。
そして何といっても4曲目の「案山子」。
これはもう原曲よりこちらの方がよりリアルであり、
ホロッとする気持ちを通り越し胸に迫ってくる。

~手紙コ書げねば 電話かげるだげで良い
 銭ッコ頼む・・・どしゃべるばりでも良い
 お前(メ)の笑った面(ツラ)見でくて待ぢでる
 母さんどさ 聴がせでやってけれじゃ~

~お前(メ)だて街っちゃの雪景色の中で
 まったぐあの案山子とふとじみでに
 とじぇねぐねぇべが 涙こぽすてねぇべが
 身体ッコ悪ぐしてらんでねぇべが~

(いろんな意味で)涙がにじむ(^^;

7~8曲目の「亜麻色の髪の乙女」「サボテンの花」で
クスッとさせ(実際は爆笑)、
とうとう黙って聴いていられなくなるのが
11曲目に入っている「クラリネットをこわしちゃった」。
これはもう一人で聴いていても涙がにじむほど笑える。
電車の中でipodを聴いていた時は
まじめに「マスクしてて良かった」と思った(笑)

秋田弁への訳詞&歌は秋田出身で名古屋在住の伊藤秀志。
知る人ぞ知る「くどい太めの納豆売り」を歌ったヒト(笑)
「御訛り」にはvol.2もあり、
「納豆売り」は「異邦人」や「愛はかげろう」などとともに
そっちに入っている。
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またまた福山

2012-03-09 | 生活の風景
昨日はまた日帰り出張。
意外に寒かった。

行きの新幹線は近江八幡付近で
線路内に立ち入った人が轢かれたとのことで
名古屋に1時間20分分も足止めを食らい
結局5時間もかかったけれど、
そのおかげでホームできしめん食べられたし
ひつまぶし巻きも買ってお昼に食べることができた。
帰りは福山駅で駅弁購入。
「季節限定 厳選かきめし」!
食べ物には恵まれたな(笑)



足止め中の新幹線の乗客の方々は
皆さんそれぞれイラついたり、舌打ちしたり。
周囲の席からは「迷惑なヤツもいるもんだ」の声。
まぁ気持ちはわからないでもない。

でもね、人がひとり死んでるんだ。
ひとりの人間の人生の終焉。
震災の犠牲者たちとどこが違うのか。
あるいは自分の大切な人の死と違いはあるのか。

詳しいことは全然わからないけど
もし昨日の事故が自死だったとしても
そこに至るまでの苦悩はいかばかりだったのか。
そんなことを考えると責める気にはなれない。
訪問先との約束の時間には遅れたけど
そんなことは自分が謝れば済むこと。
人の死に比べればたいしたことじゃない。

事故現場と思われる辺りで電車は徐行し
私は私なりにその人のことを少し思い、
悼んだ。
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「切羽へ」

2012-03-08 | 読書
何も起きない。
登場人物達による熱い心情の吐露も無い。
ただ淡々と、炭坑閉鎖によって寂れた島で
主人公は画家の夫とともに暮らしている。
養護教員として勤める小さな小学校での
教員達や子ども達と触れ合いも、
島の人々との交流もゆっくりとした時間の中で
灰色の空や周囲の海の風景とともにながれる。
それでも読者は
何気ない日常のシーンのひとつひとつから
登場人物達の言葉や行動のひとつひとつから
切ないほどの心情を自然に汲み取ることができる。

表面的には何も起きない、静かな物語。
でも実際、現実の世界では
他の小説のような激動や展開があることの方が少ない。
心の中で熱い思いをぶつけることも多くないだろう。
日常のほとんどは淡々と
特別大きな変化も無く送られているはずだ。
その中で生まれることがある心の中の小さなさざ波や
ささやかな思いを人々は飲み込み、
それによってちょっとした行動や言葉が生まれてくる。
それが例え本人にとっては「切羽」に向かう
思い切った行動だとしても
周囲の人間達に微かに波紋を投げ掛けながらも
日常はそれとは関係なく流れていく。
そういう意味ではとてもリアルな作品だと思う。

かつて、こんな小説を書いてみたかった。
何も起きない。熱い独白も無い。
けれども登場人物のひとつひとつの行動により
それぞれの心情がにじみ出てくるような小説。
読者の想像力をかき立て
いつしか自分をその身に置き換えて感じる小説。
それにはそれなりの筆力が必要だ。
この作者のことはよく知らず、作品も初めて読んだが、
読了後に作家井上光晴の娘さんと知って納得。
もう少しこの人の作品も読んでみよう。
直木賞受賞作品。

「切羽へ」井上荒野:著 新潮文庫
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春の散歩~賢治さんの足跡を訪ねて~ vol.2

2012-03-07 | 散歩




西公園から賢治さんが勤めた花巻農学校跡地の方へ
ぶらぶらと歩いてほんの2~3分。
ジョバンニが行ったと思われる牛乳屋があった場所の前に
この道しるべがある。
(牛乳屋の跡地にはオシャレなアパートが建っている)
明和9年(1762年)に建てられたと書いてあるようだ。

「右ハやまみち 左ハきよみづ」

日本3大清水寺といわれる陸奥清水寺は
確かにこの方向だが10km以上はあるのではないか?
古の人々はその道を歩いていったのだろう。

現代はあちこちに便利な広い道路ができている。
しかしこの道は江戸時代も、賢治さんの時代も主要道。
周辺の風景はすっかり変わってしまっているけれど
道の形は当時のまま残っている。
毎朝、毎晩、
賢治さんもこの道しるべを眺めながら通ったんだなと思うと
なんだかすごく大切な道、大切な道しるべだと思う。

昔の農民、町民たちの歩いていく姿が目に浮かぶようだ。
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春の散歩~賢治さんの足跡を訪ねて~ vol.1

2012-03-06 | 散歩






花巻市郊外、市街地の西側に隣接する丘は
かつて西公園と呼ばれた市民の行楽地だった。
天神さんと呼ばれる大きなお社が建ち
春は花見、夏は夕涼み、秋は遠い山々の紅葉を眺めた。
昭和44年頃までこの丘の下を走っていた
花巻電鉄にも「西公園」という駅があるほど
東公園(現鳥谷崎神社境内)と並んで市民の憩いの場だった。
ちなみにワタシも幼い頃、
ここにあった西公園保育園にお世話になった。
今はかつての西公園の半分は個人宅としてフェンスで囲われ、
天神さんも小さなお社に建て替えられ
いつしか近隣の人たちのみに知られる場所として
ひっそり人影もない。

ここが宮沢賢治さんの「銀河鉄道の夜」の舞台だと
ワタシが密かに考えているのはいくつかの理由による。
まずなんといっても、
賢治さんが花巻農学校の教員時、通勤路の脇であること。
眺めの良いなじみの場所だったに違いない。
そして、「銀河鉄道の夜」では、主人公のジョバンニは
病気の母親のための牛乳を買いに牛乳屋に行き、
「もう少ししたらおいで」と言われて近くの丘に寝転んだ。
その時に見た夢が「銀河鉄道の夜」の幻想なのだが、
ワタシが小さかった頃まで丘のすぐそばに牛乳屋があった。
昔の牛乳屋で、ちゃんと牛を飼い乳を搾る店だった。
賢治さんが亡くなった昭和6年生まれのお袋に聞いたら、
彼女が小さい頃には既にあったという。
また、目覚めたジョバンニは丘の上から街を眺め
「ケンタウロス祭」の提灯や灯りを見ている。
写真の通り、
この丘の上からは当時の繁華街である鍛冶町が見える。
条件は揃っている。

この丘が「銀河鉄道の夜」の舞台であると確信したのは
以前、夕方ここを訪れた時のこと。
写真の遠くに見える豊沢川に架かる鉄橋を
灯りのついた東北本線の電車が走っていくのが見えた。
「あぁ、あれが銀河鉄道だ」とその時はっきりわかった。

もちろんここだけではないだろう。
想像力豊かな賢治さんのこと。
当時の岩手軽便鉄道(今の釜石線)の陸橋や
鳥谷崎神社がある城跡から街を眺めた風景なども
創作の中に込めたことは想像に難くない。
でもね。
いろいろ見て歩いて、一番しっくり来るのがここ。
観光客どころか、
今の市民にもあまり知られていないところだけどね。
忘れられた 場所。
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からくり時計

2012-03-05 | 生活の風景
花巻駅前、
なはんプラザにある時計は
毎定時に文字盤が開いて音楽を奏でる。
モチーフは「銀河鉄道の夜」。

日曜午後2時。
誰も見ていない広場に
時計のオルゴールの音が響いていた。
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わいんさっぷ

2012-03-04 | 食べ物・お店
春の日差しの日曜。
午前中はのんびりと・・・道路の氷割り(笑)
ここ2~3日の日差しで雪もだいぶ融けた。

で、
ランチは隠れ家的カレー屋「わいんさっぷ」。
花巻郊外の住宅街の中に残るりんご畑に囲まれた
個人宅で営業しているアットホームな店だ。
柔らかい日差しが窓から差し込み、
窓の外に並ぶりんごの木々も伸び伸び見える。

手前は牛すじカレー、向こうはオムカレー。
オムカレーはバターライスの上に
ちゃーんとボート型のオムレツが乗っている。
食後のコーヒーもgood。
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3月3日

2012-03-03 | 生活の風景




桃の節句。

屋根の雪がどんどん融け、
春は木の根本からやってくる。
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