風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

見えざる手

2008-01-17 | 風屋日記
いま世界中を怪物が歩き回っている。
「投資」という怪物が。
(このフレーズ、わかる人にはわかる 笑)

「神の見えざる手」と言ったのはアダム・スミス。
自由主義経済の自然な進展について述べたものだったような気がする。
とはいえ、さすがの彼も現代の世界経済状況は読めなかったとみえる。
需要と供給が価格を決めたのは昔の話。
今は投資家によるファンドや投機が全てを決める。
原油価格高騰も、バイオエネルギーを見越した農産物先物取引価格の高騰も、
すべては投資家達のマネーゲームの結果だ。
果てはサブプライムローンというファンドの信用低下により
世界中の株式市場が影響を受け始めている。
現代における世界経済は「投資家の見えざる手」により左右される。

世界の経済は1980年頃から「神の手」から抜け出し、暴走を始めた。
日本で言えば、円の変動相場制→プラザ合意→グローバル化の流れが
国内経済を変え続け、いつしか「経営哲学」がなくなった。
決算書上、本業でいかに利益を出したかという「営業利益」は軽視され、
資産運用次第でいかようにもなる「経常利益」や「純利益」、
そして資産状況を現すバランスシートが重視されてきている。
そうなれば自然の流れにより
「いいものを作る」「いいものを売る」という経営哲学が忘れ去られ
「利潤を挙げれば勝ち組」という、極めて単純なモノサシだけが
世間を一人歩きし始める。
苦労して品質を維持するよりお金を回して利益が稼げるなら
人間楽な方に流れちゃうからね。

「グローバル」という名の
歯止めなき自由を歌うアメリカ化も問題だ。
M&Aなんてのはもうタブーがなくなってしまった。
買収しあい、設備投資より配当を要求し、企業規模が巨大化する。
昔の「オレはこの事業で社会に貢献するのだ」という高尚な理念が失われ、
会社を作って資金運用により利益を挙げ、
今度は価値の上がった会社を高く売ってしまう。
そんなのは単なる金儲けで、事業活動とは思いたくない。
考え方が古臭いとか、遺物だとか、負け組だとか言われようと。

原油価格は近々大暴落するだろう。
供給が足りなくて高騰しているわけじゃないからね。
投資家たちが「もう儲からない」と感じれば一斉に手を引き、
暴落は一瞬のうちに起きると思う。
そして逃げ遅れた投資家たちはとんでもない額の損失を出す。
機関投資家が被る損失はサブプライムローンの比ではなく
一気に株価が下がり、さらに損失の連鎖を加速させるだろう。
損をするのは機関や個人の投資家だけのように思うかも知れないが、
インフレ基調が残ったままでの不況の奈落は我々の周りで起きる。
金融機関も保険も信用がなくなり、我々自身の足元が揺らぐ。
しかし、こういう経済の仕組みが
「グローバル」の名の元に出来上がってしまっている以上、
私たちは悲しい目でそれらの展開を見ていることしかできない。
「金儲け」に走ってしまった人間の哀しさを感じながら。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ラジカセ vol.2

2008-01-16 | 風屋日記
初めてEric Claptonのレコードを手に入れたのは中3の時。
そしてそれは定番だったCreamのアルバムや
有名な「Layla」「461 Ocean Boulvard」でもなく
当時最新版だった「安息の地を求めて(There's One In Every Crowd)」。
それまでLaylaのギターリフフレーズは聴いていたので
「針を落とした瞬間から、さぞかしバリバリのギター音が・・・」
と思っていたら、思いきり肩透かしを食らった。
ボトルネックギターを主体とした軽いリズムとゴスペルソング。
初めて聴くそのリズムがレゲエだと知ったのは後からだ。
正直最初は「何じゃ、こりゃ」ってな感じ。
何せ血気盛んな中学生の周囲でロックといえば
Deep PurpleやLed Zeppelinだったからねぇ。

しかし何度も聴いていくうちに、妙な味わいを感じて来た。
噛めば噛むほどというか、まるで盛岡のじゃじゃ麺みたい(笑)
アコギやハーフトーンの柔らかいストラトキャスターの音。
ソウルフルでブルージーな女性コーラスとベースランニング。
粘るリズムと決して美声ではないECの枯れたボーカル。
特にゴスペルスタンダードのカバー「Little Racheal」や
オリジナルの「Make it through today」、
そしてとてもソウルフルな「Singin' the blues」が気に入った。
彼のこれまでの歴史から見ても最も地味なアルバムであり、
「EC初体験がそのアルバムでいいわけ?」と
ツッコミが入りそうだが(特にサワダ氏やmiredoさん)
結果的に私はそれで良かった。
そこから逆にLaylaや Ocean Boulvardに遡ったために
例えばその後Bob DylanやThe Bandと作った「No reason to cry」や
アメリカ南部テイストがぷんぷんする「Slow Hand」に
すんなり入っていけたからだ。

それ以来私にとってのECは
それ以前の「スノップなRock Blues guitarist」とか
ここんとこのイメージである「contemporary sound」とは違う
「人間臭い、土の香りのするBlues man」なのだ。
だから「Unplugged」は嬉しかったなぁ。

彼のお陰で、高校時代には彼の周囲のものも聴くようになった。
EC Bandの女性ボーカルだったMarcy Levy、
LaylaをきっかけにThe Allman Brothers Band、
そしてThe BandやLittle Feat、Pocoなど・・・。
特にLittle FeatやPocoは、C,S,N & Yなどとともに
日本のはっぴいえんどにも影響を与えたということで、
はっぴいえんどもよく聴いていた私を驚かせた。
ロスで録音されたはっぴいえんどのラストアルバムである
「さよならアメリカ、さよなら日本」のバックには
Little Featのメンバーも参加していたらしいからねぇ。

ちなみにこれらの中でレコードを買ったのは
ECの各アルバムとThe Allman Brothers Bandのベスト盤だけ。
あとは借りたり、FMでチェックしたりしてひたすらテープに録り、
家族が寝静まった深夜、SONYのラジカセで聴いていたものだ。
遠いアメリカ南部の乾いた風を想像しながら。
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

帰京

2008-01-15 | 風屋日記
昨日は、
2週間も滞在していたのが大学に入って初めてだった
長男がようやく帰京する日。
神社で祈願の後、次男は勉強をしに図書館へ。
荷物をまとめ終えた長男を駅に送っていく途中、
3人で母ちゃんの好きな「無ら里」へランチしに行った。
昨年の大雨が降った敬老の日以来だな。

テーブル

以前からあったレンガ床のテラスは
明るいガラスに被われた室内テラスになっていた。
外の林を背景に、暖かな陽が差し込んでいる。
頑丈な重い木の椅子も心地よかったよ。
(右端の携帯をいじっているのが長男)

オルゴール

テラスには大きなオルゴール。
店の人に頼んで動かしてもらったら
和音でできた厚い音楽が5曲も入っているものだった。
スイス製らしい。
どこかもの寂しい音楽の中、気持ちのいい空間。
花巻が大好きで、できれば帰京したくないと言っていた長男も
ゆったり気持ち良さそうに座っていたよ。

ランチ

ランチは手作り豆腐にほうれん草となめこのあんかけ。
定番の温野菜のサラダもおいしかった。
つけ合わせの昆布巻、黒豆、大根なますが正月らしくて嬉しい。
量的には長男には物足りなかったと思うけど
母ちゃんの好きな店だと知っているからニコニコしてた。

デザート

デザートは紅茶のプリンとコーヒー。
ゆっくりとした時間が流れていた。
来月部活が始まればまたなかなか帰って来れないから
いい時間を過ごせて良かった。

無ら里を出た後、アルバイト先におみやげを買い、
そのまま新幹線の駅まで送っていった。
4月からはいよいよ3年生。
部活ではワイドレシーバーのパートリーダーとなり、
そろそろ自分の方向性も見定めなければならない。
帰省中にいろいろ話をしたけれど、
彼が考えている方向性で間違いはないと思った。
同じ学科の1/4が来月から留学するらしいが
「部活してるうちはオレは留学は無理だな」と言っていた。
30人足らずしかいない学科の人数が減って寂しいとも。
でも自分は自分の道を歩むつもりとのこと。
それでいい。
方向を決めたならば
後ろを振り向かずに改札に入っていったように
自分の道をまっすぐ進めばいい。
私たちはいつも後ろから見ているから。

長男を見送った後、
母ちゃんと2人、口数少なく車に乗り、
あてもなくあちこち回って帰った。
新しい店を見つけ「あとで来てみようね」と話しながら。
何となく感傷的で穏やかな1日。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今朝

2008-01-14 | 風屋日記

今朝は家の中でもこんな状態。
窓枠のサッシが凍ってた。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

極寒

2008-01-14 | 風屋日記
樹氷

花巻の今朝の最低気温が
-16.5度だったラジオで聞いた。
圧雪路を歩くと、締まった雪がキシキシ鳴った。
近所の庭木が樹氷状態。
晴れた陽光にキラキラ光っていた。

熊野神社の宮司さんに頼んで
次男の合格祈願と
長男がケガなくいいシーズンを送れるよう
家族4人で祈願してもらった。
社殿の中は冷凍庫のようだった。

長男は午後に帰京。
次男が受けるセンター試験まであと5日。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

除雪

2008-01-13 | 風屋日記

夕方になって
ようやく幾分風も収まり、
あちらこちらで除雪。
雪国の町の予算は
こういうことに大きく使われる。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

風紋

2008-01-13 | 風屋日記

久し振りに地吹雪の朝。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

成人式

2008-01-12 | 風屋日記
花巻市は今日が成人式。
長男は9時予約の着付だったが
神楽で着慣れているのと
男は着付も髪も簡単ということで、
上から下まで、ものの40分で終わった。
美容院は女の子たちで満杯状態。
今日午前だけで120人の予約とのことで
男になんざ時間をかけていられない(笑)
お陰で私と母ちゃん両方の実家に
それぞれゆっくりご披露できた。

私の実家ではすっかり撮影の玩具にされ、
写真は茶室でお茶のまねごと(笑)
この後は一緒に成人式を迎える姪と
お雛様状態でまた撮影(^_^;やれやれ…。

成人式ってのはどんなものなのか
私の実家が市文化会館のすぐそばだから
ぶらりと行ってみたよ。
華やか(*'o'*)特に女の子たち。
桃割の日本髪に舞子さん風の着物や
なんと肩をすっかり出して
吉原風(?)の集団も(*_*)
会場入口で待機していた
着崩れを直す着付の先生方も
驚くやら、あきれるやら。
でも、式そのものは
何事もなく、和気合々と終わったとさ。
コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ラジカセ

2008-01-11 | 風屋日記
中学1年の誕生日にSONYのラジカセを買ってもらった。
当時としては最新型で、マイクミキシングまでできるヤツ。
その時から世界が大きく拡がったと思う。

まずラジオを聴くようになった。
なぜか人気の深夜放送にはあまり興味がなく、
たまにオールナイトニッポンを聴く程度。
AMラジオではヤマハのポプコン(ポピュラーソングコンテスト)
のリンク番組である「コッキーポップ」を聴いていたが、
それ以外はFMを聴くことが多かった気がする。
土曜の午後放送のNHKローカル番組「FMリクエストアワー」。
(当時この地でFMというとNHKしかなかった)
後にメジャーとなるNSPもアマチュア時代からこれに出ていたし、
昨年までバンドを一緒にやっていたshishiさんや
先輩のSさんたちのアマチュアグループアマリリスもこれで知った。

カセットテープはエアチェック(ラジオからの録音)が中心。
かぐや姫からビートルズまで同じテープに入ってた(笑)
レコードからも録音したが、何せ高価なもので小遣いでは買えない。
(ラーメンが200円ぐらいだった頃に2200~2500円)
家の近くにできた私立図書館でレコードの貸し出しが始まったので
閑さえあれば通い、担当職員のお兄さんとも仲良くなった。
岡林信康、吉田拓郎、井上陽水、かぐや姫、赤い鳥・・・
もちろんはっぴいえんどやクラプトン、JAZZも聴いてたけど。
友人から借りて録音したものも含め、カセットテープは増えていき、
それと同時に知る世界も拡がっていった。

ということで、中~高時代、
ラジカセで聴いた思い出の曲をいくつか挙げてみようか。
フォーク・ニューミュージック編。

「置手紙」かぐや姫
  正やんの切ない声が印象的だった。
「あの日に帰りたい」荒井由実
  それまでのフォークにはない世界。
  衝撃とともに、サビのフレーズに胸がキュンとした。
「時代」中島みゆき
  “あんな時代もあったねと・・・”の部分が
  高校受験を控えて重苦しい気持ちにぴったりだった。
「遠野物語」飛行船
  高校1年の頃といえばこの曲。
  ローカルでしかヒットしなかったけど、この曲にまつわる思い出が
  当時岩手に住んでいた同世代のほぼ全員に何かしらある(笑)
「ブルー」渡辺真知子
  「迷い道」や「かもめが飛んだ日」ではなく、
  私的には「ブルー」が一番だった。
「Mr.サマータイム」サーカス
  毎日鬱々と過ごしていた高校2年の暑い夏。
  部屋に隠ってこの曲を繰り返し聴いていた。
「忘れていた朝」赤い鳥
  友人から借りた赤い鳥のカセットに入っていた曲。
  その友人は今私の主治医(笑)
「さよならの言葉」八神純子
  「思い出は美し過ぎて」なども好きだったけど、
  彼女が作った歌ではないこの曲に思い出がある。
「君は風」佐々木幸男
  八神純子同様コッキーポップで知った曲。
  バンドで演った「セプテンバーバレンタイン」よりも
  優し気なこの曲の方がお気に入りだった。
コメント (15)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

わんこそば

2008-01-10 | 風屋日記

盛岡の蕎麦屋としては有名どころの東屋。
市内3店鋪あるうちの駅前店に数日前、
仕事で近くまで行ったので久しぶりに寄ってみた。
(写真。こんな店構えながらビルの中にある)
食べたのは金柑丼(・・・とはいえ金柑とは関係ない)
鶏のつくねをとんかつのように揚げ、卵でとじたものだ。
蕎麦と並んで東屋の名物であるカツ丼のバリエーションね。
味噌汁の代わりにかけ蕎麦がついてくるのも嬉しい。
相変わらずバッチリ好みの蕎麦つゆを啜り、
伸びてしまわないように蕎麦を先にやっつける。
その後は丼を持ってガツガツと(^-^)
(カツ丼ってガツガツ食べないと美味しくないよね)
うまいなぁ・・・。

隣の席では大きな手荷物を持った4~5人のお客が
座ぶとんに座るなり「わんこそばをお願いします」と。
ここでか? しかも予約なしで!?
でもさすがは駅前店、店員さんは心得ているようだった。
NHKの朝ドラ「どんどはれ」以来、
一見の観光客やビジネス客に盛岡三大麺が人気とは聞いてたけど。
どうやら出張中のグループらしく(みんなスーツ姿)、
しかも盛岡は初めてなんじゃないかな?
帰りの新幹線の時間まで何か名物を・・・ってとこだろう。
「じゃじゃ麺や冷麺じゃちょっとお腹に重いかも知れないし、
 まぁ蕎麦ぐらいなら土産話に軽く食べられるだろう」ってな感じ?
へっへっへ、そうは問屋が卸さない。
さてはわんこそばのハードさを知らないな?

「わんこそばは初めてですか~?」ときれいな店員さん。
「それじゃまず前掛けをお願いします。
 食べ方は・・・」わんこそばは事前の(食べ方の)説明が長いのだ。
私と連れはもう食べ終わっていたので、
隣の席で説明がまだ続いている間に店を出て来たが
できれば彼らが眼を白黒するところを見たかったなー(笑)
帰りはみんな腹も足取りも重く駅に向かうことになるんだろうな。
「盛岡はコリゴリ」なんて印象を持たれなきゃいいけど。
あくまで食べ方が面白いだけなので、
地元の人間はあえて好んで注文したりはしないけれど、
それでも、例えば私もこれまで5度ほどチャレンジしたことがある。
最高は中学時代の128杯。社会人になってからも103杯だったよ。
100杯を超えると特製の手形がもらえるんだ。

ちなみにわんこそば、
今は盛岡の名物みたいに言われてるけど、
実は花巻が本場であることを付記しておく。
2月には本場花巻でわんこそば大会が毎年開催されている。
コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初体験

2008-01-09 | 風屋日記
携帯のアドレスを変更した。
以前から割に頻繁にスパムメールが来ていたのだが
ここ1ヶ月ほど前からひどくなり、
一晩に30件ものスパムが溜まっている状態が続いていたからだ。

息子たちに相談しながら2~3日前から準備を始めた。
200件以上登録してあるアドレス帳をすべて調べ、
アドレス変更のお知らせを送る先をフォルダ毎に登録していく。
一斉メールでお知らせするためだ。
その作業が終わったところでアドレス変更手続き。
そして各フォルダからの一斉メールで作業は終了した。
初めてのアドレス変更・・・いやー大変だった(^^;

それにしてもスパムメールってのはどうして存在するんだ?
私のところに来ていたのはほぼ3種類。
まずは出合い系。
「友達見つけよう」を装った、一見楽しそうなものから
いわゆる性的な相手を探すものまで。
次になりすまし系。
「ご利用ありがとうございます。softbankです」ってヤツ。
「mixyからのお知らせ」ってのもあったけど、
それはmixiでしょ(笑)偽ブランドみたいで笑っちまった(^^;
最近多かったのは英語バージョンだね。
外国のホストから一斉に送られているヤツなのかな?
そしてこれらのスパムメールは
すべて何かしらのURLへそれぞれ誘導しようとしている。
引っ掛かる人いるんだろうねー。
だからあんなに手間も金もかかりそうなことをわざわざやって来る。
そんなことを考えつく閑と能力があったら
まともな仕事に生かせると思うんだけどねー。

ところで携帯のアドレス帳を整理していて気がついたけど
もうすでに4人の人達が亡くなっていた。
何だか消せないんだよね。
会社の役員は癌だった。同級生は自ら命を断った。
高校同窓で以前の会社の後輩も昨年突然の急病だった。
そしてよく行っていた飲み屋に勤め、カウンターにいた女性。
そういう店には珍しく大人しくて、でも笑顔がかわいい人だった。
小さい体でいつもニコニコ、常連さんみんなに人気があったよ。
どんな客のどんな歌も楽しそうに聴いていたけど
私がカラオケのマイクを持つと
「昔のフォークが聴きたい」と時々こっそりリクエストをくれた。
携帯の番号やアドレスも、小さなメモに書いてくれたものだ。
ここんとこ夜の町に飲みに出ることが少なくなり
しばらくご無沙汰だったその店に昨秋顔を出したところ
ママから「ヨーコは死んだよ」と聞かされた。
「まったく冗談じゃないよね。
 何で30そこそこで癌で死ななきゃいけないんだろうね。
 このワタシがこんな歳で元気だってのにサ」
ぶっきらぼうに言うママの声も潤んでいた。
入院中もニコニコしていて、一時退院の時はみんなで集まったという。
久しぶりで癌だった事実すら知らなかった私は唖然とした。

そんなことなど思い出しながらの作業だったけど
4人の名前は今回も消せなかった。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宗教・組織

2008-01-08 | 風屋日記
私の親父はカソリック系の大学を出ている。
お袋は若い頃、教員をしながらカソリックの教会に通い、
30歳になったら教員辞めて修道院に入るつもりだったと聞いた。
(当時としては遅い28歳で、教会で知り合った親父と結婚。
 あやうく私はこの世に存在できないところだった ^^;)
そんな環境に生まれた私自身も幼児洗礼を受け、
自分の死期を悟った親父が宗旨変えをしてお寺に墓を作った
20歳の頃まではカソリックのクリスチャンとして育った。
まぁ小学校の頃は日曜日に教会へ行ったりしてたけど、
そのうちクリスマスぐらいしか行かなくなったんだけどね。
(教会なんか行くより友達との野球の方が面白かった)
それでもオーストリア人の神父様に可愛がられ、
中学時代は神父様の紹介でオーストリアの女の子と
海外文通なんぞもしていた。(お互いの英語の勉強のため)
だから今でも、ミッション系の私立受験を逡巡する次男とは違い、
キリスト教に関してはヘンな偏見も抵抗もない。
結構きっちり聖書も読んだりしてたしね。

今は浄土宗のお寺に眠る親父の墓をお参りし、
神社で土着神と神道の神を奉る神楽を舞う身になった。
ガチガチの神道とは違い、
どちらかというと産土(うぶすな)の神を敬う文化や
山の神、田の神を奉るネイティブな思想の方に興味がある。
さして同じような感覚で、
あちこちの民族文化や思想を形作って来たヒンドゥーや
生活そのものに深く入り込み、哲学になっているイスラムにも
実はとても興味がある。
言葉も、生活慣習も、服装も、食べ物にすら影響を及ぼす
文化の根源そのものの宗教の存在に惹かれる。
文化人類学を専攻する長男も
「月曜の朝イチからコーランの朗読する講義あるんだぜ」と
昨夜もうれしそうに話していた。
私も高校時代に和訳のコーランは読んだことがあるけれど
アラビア語(orペルシャ語)のコーランは
独特の抑揚やリズムがあって、朗読するとハマるらしいね。
宗教ってのは総じて面白い。

さて、世の中には様々な組織がある。
政治的なもの、経済的なもの、同好の集団、クラブ活動etc.
それぞれに目的があり、似た価値観の元で活動しているのだろう。
もちろん宗教もそのひとつだ。
ただ、どんな集団でもその指向が内向きとなり、
よりストイックで、より先鋭化し、外の世界と隔絶し始めると
暴走してしまうことがある。
ナチスや中国文革時の紅衛兵やクメール・ルージュもそうだね。
日本だと旧日本軍(特に関東軍)や連合赤軍をはじめとする新左翼、
オウムなんかもその典型だと思うな。
自分達のモノサシでしか物事を考えられなくなり、周囲が見えない。
そうなってしまうともう誰にも止めることができなくなる。
(最近の例では明治大学応援団リーダー部にも感じることだ)
そして今も、世界には先鋭化し暴走している組織がたくさんある。
アルカイダ、ジャミイスラミヤ、ハマスなどのイスラム原理組織や
独立を求めるアチェ、チェチェン、IRA、クルド組織など。
他にも民族同士の紛争を引き起こしているスーダンやソマリアの人達。
身近な例ではプチナショ君たちにもその気があるように感じるな。

少し冷静に考えてみるだけで違うと思うんだ。
自分達の立ち位置や、組織員である前に人間であることの尊厳など。
そしてできれば家族の笑顔や子ども達の歓声など。
それだけで少しは目を覚ますことができる。

一部の宗教が目の敵にされる風潮もあるが、宗教は何も悪くない。
仏教も神道もキリスト教もユダヤ教もイスラム教もヒンドゥー教も
人が人として生きるべき道を指し示してくれているだけだ。
それは哲学であり、倫理であり、理念。
それを曲げて解釈し、自分達の都合の良いように利用しているのは
組織員たる人達自身なのだと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゴン麺

2008-01-07 | 風屋日記

以前「花巻人度テスト」の記事で書いた
花巻市大通りにある老舗ラーメン屋「高権(タカゴン)」の
高権麺、通称「ゴン麺」がコレ。
大通りとはいえ、路地の中ほどにあるため
知ってる人じゃないとなかなか見つけることができない店だ。
もう50年近く営業してるんじゃないかなぁ。
昔の女子高のすぐそばにあったためか女性にも人気があるし、
中高年の方々にとっても懐かしい味のようだ。
お節や餅にも飽きた正月3日の昼メシ時、
久しぶりの花巻で何が食べたい?と長男に尋ねたら
「マルカンもいいけど、やっぱゴン麺だなぁ」ということで
2人で行って来た。

基本は醤油味のラーメンなのだろうが
上に白菜、竹の子、キクラゲ、豚肉、もやし、ニンジンetc
具だくさんの中華飯のようなあんが卵でとじてかけてある。
たぶん隠し味にオイスターソースやゴマ油か何か使ってるのかな?
あの熱々の美味しさをたまに無性に食べたくなる。
慌てて食べる癖のある私は
ほぼ毎回のように口の中をヤケドしちゃうんだけどね(^^;

時々盛岡や東京からの知人を連れていったりすると
初めて食べる人にも間違いなく評価が高い。
これは盛岡冷麺やじゃじゃ麺にはないことだねー(笑)
場所は、これまた「花巻人度テスト」に挙げた
照井だんご屋のすぐ近く。
分からない場合はだんご屋さんかとなりの提灯屋、
あるいは並びの賢治最中本舗で道を尋ねよう。
何気に淡白な味のチャーハンもお勧め。
コメント (17)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リハビリ

2008-01-06 | 風屋日記
まず最初にダウンしたのは長男。
3日の夜遅く(というより4日の朝早く)帰宅し
トイレに駆け込んでリバースの連続。
はじめは微笑ましく見ていたものの、
あまりに様子がおかしいので熱を計ったら・・・
あらら38度もあるよ(^^;
どうやら腹に来た風邪のようだった。
そして昨日の朝、次男も同じ症状でダウン。
おまけに私まで背中がザワザワしてきた。
やべーだろ。

出勤日だった昨日、私は何とか凌いだものの、
(それでも37.8度あったぞ)
長男と次男は頭を並べ、
一日コタツで寝て過ごしたとのこと。
今朝になって3人とも回復してきたけど
そんなわけで今日は終日リハビリの日。

家族4人でのんびり過ごし、
夕方からはお馴染みの大沢温泉へ。
勉強続きで腰が痛くなった次男のためにもね。
昨夏野球を引退してから、やたら腹が出てきた次男。
温泉でアニキに散々からかわれたので
帰ってきてから、早速アニキの指導により筋トレ。
ギャーギャー賑やかさが戻った風屋家だった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

年賀状

2008-01-05 | 風屋日記
写真年賀状

うちの会社は仕事柄、
クリエイティブな仕事をされている方々から
毎年目を引かれる年賀状をいただく。
このまま小さな額に入れて壁に飾りたいようなものや
「なるほど」と膝を打つアイデアものなど
毎年結構楽しみにしている。

今年も会社宛にたくさんそういう年賀状をいただいたが、
その中からフリーのプロカメラマンからの年賀状を数点紹介。
どれも素敵で、会社宛なのに持って帰りたいほど。
こんな写真が撮れるといいなぁ。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする