風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

緊急連絡!!!!

2008-01-23 | 風屋日記
われわれ上根子神楽による、
今年も行った恒例の元旦の奉納神楽の映像が
明日早朝5時半ころより、
NHKおはよう日本「とれたてマイ・ビデオ」で流れると
先ほど神楽代表よりメールがありました。
今年の元旦は小さい頃から神楽をやり、地元を離れた大学生達が
東京から、仙台から、千葉から、横浜から、山梨から帰ってきて、
高校生達を従えて奉納したもの。
特に今回は「裏三番叟」という道化役が出た演目の評判が高く、
わざわざ撮りにきてくださったアマチュアカメラマンの方が
はじめはNHK盛岡ローカルに投稿して下さり、
その好評により今度は全国で 放送されることになったとのことです。

ローカルで放送された映像の通りなら、
最初に出てくる若武者面の舞が長男、脇では次男が手平鉦を叩いてます。
メインで取り上げられる道化役は、千葉の某大学柔道部に所属する1年生。
マッチョな体ながら、これまでは女舞の評判が高かったのですが、
今回新たに道化役の天才であることが判明(笑)
早起きOKの方はぜひご覧下さいませ。

なお、もしかしたらほんの一瞬私も映る可能性アリ。
たき火そばで大笑いしている白い着物の衣装姿を見かけたら
それはたぶん私です。

写真は今年元旦の奉納神楽の様子。
コメント (11)
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環境と品質・ものづくりの心

2008-01-23 | 風屋日記
うちの会社は紙を扱っている。
・・・で、再生紙偽装問題についてちょっと触れようか。

まずはじめに、ウソはいけない。
何をどう弁明、弁解してもそれは許されることではない。
理由がどうあれ、そして法律の有効性がどうあれ、
コンプライアンスは企業にとって重要だ。
その根本部分が各メーカーとも認識が甘かったのは事実。
それを踏まえた上で・・・

実は再生紙100%の紙は環境に優しくない。
元々インキやら加工されたPPやらが付着しているしている、
それも原材料が様々な古紙を砕き、溶かして再生紙を作る。
当然品質はデコボコで地肌は汚い。
それを一般使用に耐えうるように加工する過程で
様々な化学的処理や漂白処理を施している。
その時点で環境には負荷をかける。
もうひとつ。
一度砕き、溶かしているために繊維が壊れ、
どんな技術を使っても腰の弱い紙ができてしまう。
従って、本当に古紙100%の再生紙を
コピー用紙や印刷用紙に使うと機械通りが悪く、
ヘタするとコピー機の定着部や印刷機のローラを壊してしまう。
紙粉が故障の原因になることも日常的に起きるだろう。
「環境を考えて再生紙を使うべき」と考え、
グリーン購入法を作った人達はこの事実を知っているのか。
正直言って、本当に環境を考えるのならば
再生紙よりも国際的に認められた森林認証を受けた紙を使う方が
よほど効果があると思うのだ。
国産割り箸を使うことが実は健全な森林育成に役立つように、
誤解されている認識はたくさんある。

環境問題を提起する意見や法律に忠実に従って
古紙100%の再生紙をノートやコピー用紙等の製品に使うと
たいていの場合「弱い」「汚い」「白くない」とクレームが出る。
それを解消するために大掛かりな化学的処理を行うのか、
それとも新しい紙パルプを混ぜるのか、
本当に環境に優しいのはどちらか、一目瞭然だ。
「環境を考えて古紙100%の再生紙を」という声と
「きれいで丈夫な紙を使いたい」という声は同じように出る。
でもね、薪も化石燃料も使わずに暖かく過ごすには
不便だけれど自分で服を着込まなくてはならないように、
環境問題を考える時は多少の不便を覚悟しなくてはならない。
それらを両立させる技術がまだない現代において
「どちらも」という意見は勝手な物言いだ。

製紙メーカーの技術者達は
「白く」「丈夫な」紙を作るため、品質を重視したのだろう。
それはものづくりに関わる者にとって当然のことだ。
ニーズに応えて古紙も使い、品質も維持するための配合率こそ
それぞれの技術者のウデだろう。
それを無視して「古紙100%」とお題目のように唱えるのは
誰かが右向けば一斉にみんな右を向く風潮を表していると感じる。
TV「あるある」の納豆事件と一緒だね。
本当に環境に負荷をかけない方法とはどんなことなのか、
本当に必要な品質はどの程度のものなのか。
マスコミ報道や法律を制定した側の論調を鵜呑みにして
誰かをスケープゴートにして集中放火を浴びせるのではなく、
ひとりひとりが自分で考える必要があるのではないか?

なお、「化学的処理」のすべてが環境に悪いわけではない。
少なくとも「紙の漂白と補強」のための化学的処理の
工場廃水や加工後の処理、使用済みの再生紙の廃棄において
環境に負荷をかける狭義の話であることを付記する。
そして、だからといって
「ウソをついた製紙メーカーの責任が逃れられるものではない」
ことが前提であることを重ねて述べたい。
コメント (5)
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