風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

わんこそば

2008-01-10 | 風屋日記

盛岡の蕎麦屋としては有名どころの東屋。
市内3店鋪あるうちの駅前店に数日前、
仕事で近くまで行ったので久しぶりに寄ってみた。
(写真。こんな店構えながらビルの中にある)
食べたのは金柑丼(・・・とはいえ金柑とは関係ない)
鶏のつくねをとんかつのように揚げ、卵でとじたものだ。
蕎麦と並んで東屋の名物であるカツ丼のバリエーションね。
味噌汁の代わりにかけ蕎麦がついてくるのも嬉しい。
相変わらずバッチリ好みの蕎麦つゆを啜り、
伸びてしまわないように蕎麦を先にやっつける。
その後は丼を持ってガツガツと(^-^)
(カツ丼ってガツガツ食べないと美味しくないよね)
うまいなぁ・・・。

隣の席では大きな手荷物を持った4~5人のお客が
座ぶとんに座るなり「わんこそばをお願いします」と。
ここでか? しかも予約なしで!?
でもさすがは駅前店、店員さんは心得ているようだった。
NHKの朝ドラ「どんどはれ」以来、
一見の観光客やビジネス客に盛岡三大麺が人気とは聞いてたけど。
どうやら出張中のグループらしく(みんなスーツ姿)、
しかも盛岡は初めてなんじゃないかな?
帰りの新幹線の時間まで何か名物を・・・ってとこだろう。
「じゃじゃ麺や冷麺じゃちょっとお腹に重いかも知れないし、
 まぁ蕎麦ぐらいなら土産話に軽く食べられるだろう」ってな感じ?
へっへっへ、そうは問屋が卸さない。
さてはわんこそばのハードさを知らないな?

「わんこそばは初めてですか~?」ときれいな店員さん。
「それじゃまず前掛けをお願いします。
 食べ方は・・・」わんこそばは事前の(食べ方の)説明が長いのだ。
私と連れはもう食べ終わっていたので、
隣の席で説明がまだ続いている間に店を出て来たが
できれば彼らが眼を白黒するところを見たかったなー(笑)
帰りはみんな腹も足取りも重く駅に向かうことになるんだろうな。
「盛岡はコリゴリ」なんて印象を持たれなきゃいいけど。
あくまで食べ方が面白いだけなので、
地元の人間はあえて好んで注文したりはしないけれど、
それでも、例えば私もこれまで5度ほどチャレンジしたことがある。
最高は中学時代の128杯。社会人になってからも103杯だったよ。
100杯を超えると特製の手形がもらえるんだ。

ちなみにわんこそば、
今は盛岡の名物みたいに言われてるけど、
実は花巻が本場であることを付記しておく。
2月には本場花巻でわんこそば大会が毎年開催されている。
コメント (9)
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