風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

ガソリン国会だって? (^^;

2008-01-30 | 風屋日記
かたや「国民のためにガソリンを25円安くする」と叫び、
こなた「地方の道路整備をしなくていいのか」と返す。
どう見てもまやかし的議員立法の提出は
「国民の混乱をふせぐため」なんだそうだ。
誰も混乱しないのに、その理屈が何だかよくわかんない。
一方の「ガソリン値下げ隊」もはっきり言って下らん。
どっちもどっち。

事柄の背景をすべて省略し、
インパクトのあるキャッチコピーを掲げるやり方が
どうも以前のコイズミさん以来定着してしまったが、
各党の主張が簡潔になればなるほど、
そしてコピー的になればなるほど醒めてくる。
主張の内容が狭義で形式的なので、
その言い合いは本質から段々はずれ、的外れになっていく。
仕舞いにゃ揚げ足取りだ。
子どもの喧嘩を見ているみたい。

主張の方向性がはじめからずれていると思う。
「ガソリンを25円安く」することが大事なんじゃなくて
「30年も『暫定措置』が大した議論もなしに続いた」ことが
一番の問題点なんじゃないのか?
与野党に限らず、議会での議論不在の怠慢のお陰で
国民は長い間「暫定的」な税金を払わされ続けている。
税収は続けたいし、けれども増税の法制化は反発を招くし、
「暫定」方式は姑息なやり方だ。

一方、与党の主張にしても、
道路特定財源の一般財源化は自民党がゴリゴリ進めたかった
コイズミさん~アベちゃんに続く悲願だったはず。
それが今さら「道路はいらないのか」と言いはじめたこと自体
どう考えても屁理屈でしかない。
本当に必要だと思われる道路は後回しにし、
有力議員のお膝元の公共事業のために
本当に必要かどうか疑問視される道路を作っているのも事実。
道路特定財源の「暫定措置」も「受益者負担」だそうだが、
国内のインフラ整備は国の責務のひとつじゃないのか?
ないところからむしり取るより、官僚の天下り先である
何やってんのかよくわからない官庁関連外郭団体の整理統合や
官僚、議員への手厚い福利厚生の見直しなどで
捻出するべきじゃないのか?
本来しなくても良かったはずの社会保険庁の無駄な業務に係る
人件費や光熱費なども国民としては損害賠償したいぐらいだ。

もっと本質的な議論をしようよ。
今の与野党の攻防に国民はすっかり醒めてしまっているよ。
首相を名乗るお笑い芸人の放言や女性作家の醒めた一言の方が
よっぽど的をついていると思うな。
国民の名を盾にするするんじゃなくて、国民自身を見て欲しい。
でないと官僚や議員達の存在そのものが「ムダ使い」と言われるよ。
コメント
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