風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

オリンピック選手

2016-07-22 | スポーツ


昨夜は母校である岩手県立花巻北高校同窓会である
桜雲同窓会盛岡支部総会に出席。
記念講演会は、母校OBから初めてリオオリンピック選手となった
競歩の高橋英輝くんを高校時代に育てた
現県教委スポーツ振興課国体選手強化担当の塚田美和子先生。
箱根駅伝に憧れて大学進学すべく花巻北高へ入学した英輝くんが
長距離走からいかにして競歩の世界に転じたのかについて、
(雪道の冬場トレーニングで取り入れた競歩がハマったとのこと)
そして高校で結果を出し、強豪大学からの誘いがあるなかで
迷いながら地元国立岩手大に一般受験で入学したこと、
アスリートとしてではなく、
アルバイトしたり大学生活を謳歌したりしながらの部活で
全国の舞台で結果を出し続け、日本新を出した時のこと、
アスリートとして生きることを逡巡し、
小学校の先生になろうとした時に日本一を経験し
塚田先生のアドバイスによって実業団強豪の富士通に入社した経緯、
初めての競技者生活に馴染めず、世界陸上で惨敗したこと、
それからの奮起でとうとうリオオリンピック日本代表に選ばれたことなど
短い時間ながら、身近で成長を見てきたアスリートの姿を
とても興味深くお話くださった。

ごく普通の高校生→大学生が、いかにして日本代表になったか。
その間の進路の迷いや葛藤が手に取るようにわかった。
我が家でも(レベルは違うが)次男の進路で同じ思いを抱いたことがあるから。
誰しも自分のこれからについて、先に何が待っているかわからない。
その中で自分が信ずるものに人生を賭けるというのは
そうとう重い決断だし、スポーツに限らずどんな人でも迷うことなのだろう。
それを支えた指導者の方々、家族、仲間達にもエールを送りたい。
2年前に同窓会報のため英輝くんの練習を取材しに
吹雪の岩手大学グランドに行ったことがあるが
とても人懐こい、イケメンで爽やかな普通の大学生だった。
ところが練習を始めると表情が変わり、
他の部員を全く寄せ付けないスピードを出し始めた。
「こりゃモノが違う」と、寒さに震えながら感嘆したものだった。

塚田先生の言葉によれば
今の英輝くんは世界ランキング1位ながら
日本の気候とリオの気候は全く違い過酷なレースになるだろう。
おまけに外国に選手達は戦術としてさまざまなプレッシャーをかけてくる。
今大会は心と身体でオリンピックを体感するだけでいい。
勝負は次の東京だと思う・・・と話されていた。
なるほど、これまた実感を伴った深い話。
ともあれ(塚田先生もリオまで応援に駆けつけるらしいが)
リオオリンピックで競歩競技が行われる
日本時間8/13の深夜2:30〜4:00には花巻でもパブリックビューイングが
駅前のなはんプラザでNHK-BSを見ながら行われるようなので
夜中だけど駆けつけてみよう。
同じ同窓会の先輩としてできるのはそれぐらいだから。

さて昨夜の総会。
みんな花巻で高校時代を過ごした人たちなので、
もちろんマルカンはおなじみの場所。
ということでマルカン運営継続プロジェクトのフライヤーを配り
懇親会の席上でも前に立って説明&お願いをさせてもらった。
レスポンス良く、皆さんからも激励や質問などもらったよ。
こうやって支えてくれる先輩たちや後輩たち
そして強力にプッシュしてくれた同級生達がいることに感謝。
この学校のOBで良かった(^^)
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