風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

文明のロジック

2024-03-07 | スポーツ

これまで、小学生からプロまで
数え切れないほどの野球の試合や練習を見てきた。
理論についても、いろんな人の話を聞き、雑誌や本を読み、
そしてwebでもたくさんの人の言葉を聞いた。
興味持ったり、得心した理論は動作で真似てみたりもする。
その結果、投げることも、打つことも
「なるほど、これか」となんとなくわかったような気になった。
初めてボールを握った日から何十年も経て
眼からウロコが落ちたというか、発見したというか、
かなり核心に近い理論がわかってきた気がする。
ところが、わかった今となっては体が動かない。
実証実験ができない。
どこをどのように鍛えてどう投げれば、どう打てばいいか
自らの身体で試してみることができない。
この知識を持ったままで10代に戻ることができれば
もっと違った人生が待っていたかもしれないのに。

でもさ、これって野球に限ったことじゃないよね。
勉強も、仕事も、趣味も、他人とのコミュニケーションの方法も、
もしかしたらみんな同じなのかもしれない。
もうやり直すことができなくなってから気づき、知識を得る。
それを、まだ動ける若い人に伝えることができれば。
これが「年寄りの知恵」ってやつなのかな。

「老後」は人間にしかないと聞いたことがある。
大抵の生物は自分の遺伝子を残すと人生を終える。
なんなら命がけで子孫を残す。
それならなぜ人間だけが生殖能力がなくなっても生き残るか。
そこには進化上のなんらかの理由があるはずだ
・・・という学者の話を覚えている。
集団育児というのも、もしかしたらそのひとつなのかも知れない。
(だから都市への一極集中社会では出生率が下がる?)
あるいは、高齢者の知恵を生かすことも。
その積み重ねによって文明の進化があったのかも知れない。
高齢者の基礎的知恵の土台の上に若い感性を乗せる。
文明はそのロジックで進化してきたのではないか?

ということに気づくのも年齢を重ねた結果なんだけどね😅
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