風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

夢 vol.2

2021-04-21 | 生活の風景
今、花巻駅南側はきれいなプロムナードになっているが、
かつて岩手軽便鉄道の駅だったあたりは
私が小さい頃は運送会社の貨物置き場みたいになっていた。

幼い頃の私がそこを歩いている。
と、貨物と貨物の間に細い路地があることに気づいた。
そこを辿っていくと、すぐにいつもの道に出た。
そのままとぼとぼ歩いて家(実家)へ帰る。
ところが、周辺の風景や家の構えや玄関は同じなのに
表札には全く見知らぬ人の名が書かれていた。
いつものように呼び鈴も鳴らさず玄関の戸を開けると
これまた全く見知らぬ家族が玄関先に勢ぞろいし、
「お前は誰だ?」と問いかけるような眼差し。
年長の男性が無言のまま、玄関外で上を指差した。

あたりはすっかり夜の闇に変わっている。
指差されるまま上を見上げると満天の星のほか
なんとオーロラまで出ている。
するとそのオーロラの一部がだんだん姿を変え
1枚の紙のようになった。
その上に幾つかの星が乗っかっていて
星と星の間にオーロラでできた矢印が見えた。

矢印が差す方向へ歩いて行ってみると
駅から家へと続く道を引き返すようになっている。
さっき来た道をそのまま辿り返し、
最初に入った路地の入り口にたどり着いた。
それからその路地を通らずに、いつもの道を通って家に帰ると
見慣れた自分の家族が出迎えてくれた。

何度となく繰り返してこんな夢を小さい頃から見ている。
いつもストーリーは一緒だから、次の展開も知っているのだが
それでも毎回路地を通って知らぬ家族と会うし、
オーロラが指すまま同じ展開で道を戻って本当の家に帰る。
あまりにも何度も見ているので、
もうその風景まで記憶してしまった。
この夢は何を意味しているのだろうか。
コメント
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