吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

「山を買って、キャンプ」なる短慮の再考を!

2020年09月25日 | Weblog
「ポツンと一軒家」(テレビ朝日)やコロナ禍の生活変容などが”悪さ”して「山を買ってキャンプ」などがトレンド化しようとしている。私有財産制や自由が社会基盤になっていることは、この国の人々の生き甲斐でもあるが、その前提は地球環境や国土環境の持続可能性が守られてこそにある。『山を買って、キャンプ』なる発意や短慮は、やめてと願う。


300坪や1反歩や2反歩(2000m²)ほどの里山や山地を買って「キャンプやテント生活」などを楽しみたい。2人や4人で100万円で買えるらしいから、一人50万円や25万円あれば”自由&自在”にキャンプ・ライフや森林浴リゾートができる。などという夢は、お捨てになってほしい。


日本という国土が沈没したりしない限り、あなたのカラダが思うように動けなくなったり、亡くなったりした後も、手にした小さな山地はあなたのものであり続け、その土地や環境を維持保全する責任は続きます。いま、林業や農業を生業にする中山間地の農林業家を相続する人は激減しています。山林や農地の手入れや耕作は放棄され、荒れ地や原野化して荒れ藪化しています。遺産やお金にのしを付けても相続されない農山地だから、”安く”なるのです。


木材伐採後の植林を逃れてさえ山や林は、年2回程度(家周りや庭の)の除草や剪定など以上に、下刈り、間伐なども含めた重い作業があります。山を買ったすぐ後でさえ、登記、用途登録、不動産所得税などの手続き費用や司法書士料などで、購入額以上の費用や手間がかかる。給排水、電気の引き込みや野外や外構工事などがかかる上、毎年や今後何十年もの保全作業や手間費用が、あなたの責任になります。


あなたの元気維持以外に、あなたの後継者が、この難儀や責任の相続約束を確かにしてくれますか。よくよく、お考えください。



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