吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

勧善懲悪劇場とマスコミの責任

2006年06月03日 | Weblog
 自由のなかでも、言論の自由や報道の自由は、健全な社会や国をつくり守る上で大変重要なことだと思っています。国家の品格やマスコミの品格が危うく見えるのは、このところの政治やマスコミの広報や報道の”仕方”に起因していると思われます。
 ホリエモンや小泉チルドレンの登場、ライブドア事件や村上ファンド動向事件などの報道をみるに、すべて政府もマスコミも「劇場型」だ。世論操作型とはいわないが、世論づくりのオピニオン・リード風だ。日本人の国民性や一人一人の性格を知りつくしているせいか、勧善懲悪の正義感よろしく演出し報道するのだ。
 テレビや新聞というビッグ・メディアは、自分たちの考えや言うことは、すべて正しく、自分たちこそが国や社会を(正しく)リードしているのだと自負しているのかもしれません。「疑うなら、メディア・リテラシーを勉強しろ」的なマスコミの”おこがましさ”に、あまり何かを論理的に考えたり批判したりする知識を持っていない私たちマジョリティは辟易しています。
 力の弱い幼子や小学生のこのところの不幸な事件と社会保険のスキャンダル事件も村上氏の事件(?)も同レベルに「劇場型」に報道されています。国民や世論が劇場型やイメージ戦略に”よわい”ということを知っているマスコミ・メディアこそ、いわゆる劇場型世論作りや勧善懲悪イメージづくりを目論む政治や検察に対峙し、健全な自由民主の国や社会の姿を追求してほしいと思います。
コメント (2)
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