吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

"便利”をもてあそぶSC/GMS(モール・スーパー)の横暴

2008年10月09日 | Weblog
 ニューヨーク株式ダウ平均の9000ドル台や日経平均株価の9000円台など、ともに1万割れなる株式市場の急激な下落と金融混迷が報じられる裏がわで、三越の6店舗閉鎖やイオンの45店舗閉鎖などが報じられている。セブン&アイホールディングスなども不採算店の見直し、閉鎖をするようだ。

 ついこの間まで、雨後の竹の子のように出店していた都会郊外のスーパーやショッピングセンターも含め、地方都市への大型店舗や複合店舗なども、集客や経営が思わしくないと閉鎖がつづく。迷惑なんていうものを通り越した迷惑は、その周辺コミュニティ地域の住民や出店で追われるように廃業した近くのお店や商店街や地域開発を助成した地方自治体と利用客という住民だ。

 何でもあるスーパーマーケットこそ便利の象徴だと、何を買うにもマイ・カーを繰り出し、お年寄りや子供を伴い、そこで便利買い物をしていた地域住民に、明日からそのお店はなくなりますと勝手言って、お店を閉店する。採算がとれないのだから仕方がないと、まるで自分たちのせいではなく、あなたがたのせいと言っているように撤退する。

 大型スーパーや大型ショッピングセンターやモールの”便利”と引き換えに、立ち行かなくなって廃業したお店やシャッター通り化した商店街、落ち着いた環境を失った住民たちに、しばし享受した”便利”を取り上げ、自己都合よろしくお店を閉鎖撤退する流通大手企業なのだ。勝手で横暴極まりない企業が戦後成長した日本の代表的優良企業だというのだから、あきれる。

 小さなお店や商店街などお構いなしに”消費者のニーズや希望”ということを錦の御旗に、自己都合とわがままを隠し、開発出店し、集客し、利益し、思わしくなくなったからと、閉店閉鎖し撤退するのだ。高齢化や人口減少などで"こうなる”ことはわかっているのに、それを隠匿し、便利をタテに出店したのは、つい先日なのだ。お金や何かのチカラで、地域住民や役所を説得し、強引に田園や里山を崩し開発し、出店し、少々見通しが甘かったなどと撤退するのだ。

 まるで廃墟や広大な工場跡地のようならまだしも、あと利用のすべもない複合店舗なる建物をどう活用しろというのだろうか。好き勝手な自分都合の論理で、勝手気ままに行為し、あとは知らぬと勝手する流通大手企業が体制に擦り寄る。情けない。
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