吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

大好きな香川照之だが、彼の岩崎弥太郎は嫌いだ。

2010年04月18日 | Weblog

 香川照之。2010日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を「剱岳 点の記」でとったただいま売れっ子の男優だが、プレ団塊世代のわれわれには、あの猿之助と浜木綿子の間にできた男の子というイメージが残る。現在放映中のNHK大河ドラマ「龍馬伝」で、岩崎弥太郎を熱演している。

 NHKの大河ドラマで育ったようなイメージの香川照之だが、彼の演出力や演技構成力はいろいろな方面で光る。ご両親からのDHAなのか彼の学習成果なのか分からないが、ただの”助演男優”の気がしない。脚本家でも、演出家でも、監督でも、総合プロデューサーでも一流のような気がする。

 デビュー作(?)NHK「春日局」の小早川秀秋を皮切りにしたNHK「利家とまつ~」の秀吉も、NHK「坂の上の雲」の正岡子規もよかった。映画「ディア・ドクター」や「HERO」など、彼の全部の作品を見ているわけではないが、すべてにかれの演出的演技やニオイが出ている。

 このたびの『龍馬伝』も主役の龍馬(福山雅治)が霞むほどの熱演だが、”汚すぎる”などとのクレームっぽい反響も多いと聞く。成り上がっていく様の熱演や好きになれない弥太郎の性格をにじみ出させる演技自身は熱演以上に敬服するのだが、わたし個人はそのような岩崎弥太郎が好きになれない。

 たまたまのヒトとのつながりや縁を材料に”お金や稼ぎ”を求め、ひたすら金権追求する姿は、お家(土佐)やお国のためでもない。お金亡者だけだ。幕末から明治の成り上がり起業家なのであろうが、時局や政局を見る目に優れ、動乱に便乗した”政商”だとしか見えない。

 いつの世でも変わらないのが、国難や模索および改革やよい国づくり期にアタマをもたげる利権政治家や政商企業家だが、この地球や人類の近い未来をうかがいこの日本のすすむべき方向を諭し、リードしてくれる政治や政治家の出現を切に希望する。
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