吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

変革ほど遠く迷走の民主党新政権、立ち直ってほしい。

2010年06月04日 | Weblog
 2010年6月2日(水)、民主新政権小鳩体制が崩壊した。来るべき時期が来たという印象だ。決めているようで、決めていない鳩山総理の印象と、後ろにいて叱咤激励サポートしているようで、ときどき前の小泉さんよろしく鳩山さんのスカートの裾を踏んでいたような小沢幹事長の影絵が残る。

 この6月2日の鳩山さんは、たくましく映った。ご自分が主の内閣支持率の下落や民主党支持の下落の理由を正視していた。ひとつには、普天間基地の移転先問題を、ひとつには政治とカネの問題と二つをあげた。この見識が、小沢さんの辞任を確かにしたといえる。後付ならば、総理辞任はその被任命者の小沢幹事長の辞任とセットなのだから、当たり前のことと理解されているかもしれない。だが、この参院選挙対策本部長を自任する小沢さんだ、ここに至ることの鳩山さんのたくましさが伺える。

 お辞めになる今回の思考や行動をもっと前にしていただきたかった鳩山さんだが、どうやら首相や代表をお辞めになるだけでなく、政治家国会議員を退くらしい。大変賢明な選択だと同意するが、このような(ひ弱な)かたに国や自分たちの生活を託した国民には、大きな反省がのしかかる。ダッチロールしてたまたま着地した普天間→辺野古や徳之島は、誰がどのように引き継ぐのか。

 イージーではあっても、鳩山さんのはじめの思いが理解できないわけではないが、そういう思いを軽々に外したり、はじめの思いと全く逆に指向したりする適当さや真摯さの欠如が、この人鳩山総理を”おぼっちゃん”らしくしたといえよう。ふつうなら定年退職や年金のトシになっても、母親から月1500万円とも2000万円ともいわれるお小遣いをいただけるご家庭のかたが、”生活を守る”党の代表や国のトップを担当することがオカシイ。

 さんざん国民の耳を汚してきた鳩山さんは、総理をお辞めになる会見で「国民が聞く耳を持たなくなった」という。何と不遜で、ふつうのバランスが見えてない総理だったのかとアキレル思いだ。何と庶民と離れたお住まいや生活に居られる方かと思う。

 きょう6月4日の民主党代表選挙や首班指名をみなければつぎの予見はできないが、これだけ国民の支持率が低下した分をリカバーできるツートップの交代劇ではなさそうだ。ツートップの政治とカネや”わがままやいい加減”だけが、新政権や民主党支持率の低下原因ではない。マニフェストややるべきことがやられていないことだけでもない。国や私たちの将来を展望できなくしたことが最も罪なのだ。

 ビジョンを示し、リードしてほしい。そのための私たちの役割を明示してほしい。国民の誰もが、それぞれの場で汗する気持ちを持っているのだということを信じてほしい。
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