吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

大きな国は、約束や言葉も”あいまい”?-唐や胡の小話

2016年10月07日 | Weblog
唐といえば 中国の昔だが、言葉の意味はあいまい。わが国からみれば、唐=外国(中国)のことだろうが、実は意味あいまい。唐突や荒唐無稽など、にわかやウソや大げさなどを示すが、ふつうは”中国のとか外国の”などを意味している。唐揚げ、唐辛子、唐黍や唐鍬、唐物などだ。

もっと、意味いい加減は ”胡”だ。どうやら中国では、いまのモンゴルあたりを指した地名のようで、西胡イコール胡のようだ。異民族や外国を言っているのかと思ったら、ただ西の方やほかの地方ぐらいの意が、胡だという。筋が通らないことや出鱈目なことをさしているともいう。胡散(うさん)くさい話しだ。

わが国では、よく”さんずい”をつけて湖として使っているが、“さんずい”を付けない言葉(胡)も多い。胡瓜(きゅうり)、胡椒(こしょう)、胡麻(ごま)、胡桃(くるみ)や胡蒜(にんにく)など植物や食べ物などが多いのかと思ったら、胡弓(こきゅう)や高胡(こうこ)などの楽器や胡蝶(こちょう)や胡蜂(すずめばち)などにも、胡が使われている。

蝶に意味なしの胡を付けたり、同じく粉に胡を付けたり(胡粉)と、その地やそこなどの”あいまい”便利語でもなさそうだ。中国や昔の人の”言葉づくり”の妙を学んだ”胡”でした。
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