ただいま 晩秋。オミナエシ(女郎花)やハギ(萩)などの山野草とコスモス(秋桜)などが終わると、晩秋。暮の秋や行く秋の寂しさを感じさせるのは 山々の紅葉(モミジ)景色や落葉。しかし、何といっても 日本の晩秋の景色と言えば、真っ黄色や真っ赤なモミジ(紅葉)が主役。ただ今、紅葉真っ盛り。
紅葉(もみじ)といえば、唐松などを別にすると広葉樹で、その中心はカエデ(楓)。何気なくモミジと言っているものの多くは、カエデ類。真っ赤に色づくイロハモミジや少し黄色っぽいヤマモミジなど、カエデ類のなかのモミジの種類は少ない。多くは、カエデ属だ。
黄もみじや紅もみじを 好みの色具合でランキングしようとブログしたが、その前にカエデ科カエデ属(除くモミジ)を 掌のような葉の切れ数で区分してみると、10枚ほどになる一番手は、ウチワカエデ(ハウチワカエデなど)。二番目は葉7枚ほどのミネカエデやアサノカエデ、つぎが5枚ぐらいの葉のイロハカエデやイタヤカエデ。そして、ミツデカエデやウリカエデ(葉切れ3枚)と葉が一枚のヒトツカエデだ。
カエデという名前ではないが、カエデ仲間のメグスリノキやハナノキもある。ナラやクヌギのように褐葉になるものもあるが、もみじ(色)というと赤い紅葉系か黄色い黄葉系かになる。赤がつよい筆頭は、①櫨の葉。②真っ赤になったイロハモミジ、③(ヤマ、ツタ)漆、④ナナカマドやツタ・カズラ類、⑤ハウチワカエデ。黄葉もみじの筆頭は、①イチョウ、②カバノキ、③ブナ、④カラマツなどと ⑤ヤマモミジやイタヤカエデとなる。
もちろんモミジ(紅葉)をなすのは、カエデやブナやカラマツやいわゆる雑木類やツタ・カズラなどだけではない。ハゼやウルシにヌルデやヤマツツジなども 赤黄の紅葉山をつくっている。落葉の前の紅葉色葉に少し元気をいただく。晩秋の「もみじ」の雑話でした。