吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

令和三(2021)年の春の俳句-私撰15句

2021年05月31日 | Weblog

〇三月の詠句:

・草萌えを分けて顔出し竦む虫       ・菜種梅雨知らせる兆し逆さ虹     ・一輪の梅を写してメールかな

・巨古木の桜花を仰ぐ山つつじ        ● 春雷や叭々鳥の目の輝きよ

叭々鳥(ははちょう):ハッカチョウが和名。 ムクドリ科の黒色の光沢のある鳥で、

吉祥鳥としてよく水墨花鳥図に描かれる。

 

〇四月の詠句:

・リモートの歓送会に孫参加        ・コロナ禍の街の公園花疲れ         ・早歩き息切れ早く落ち椿

・春風や揺れる田平子蟻登る         ● 葉桜の古木並木に南風  

写真の巨古木の葉桜は、市ヶ谷は外濠高台堤遊歩道でショットしたもの。満開を終えた桜の

残花と若い葉桜のコラボが美しい。

 

〇五月の詠句:

・田作りを地鳴きで堰かす不如帰    ・ワクチンの予約とコロナ競ふ夏   ・田平子の茎葉に光る花潜り

・曇天のコロナ禍の空夏つばめ         ● 人の居ぬ 村の家路の母子草  

 

母子草は、春の七草の御形(ごぎょう/ おぎょう)の別名。所かまわずの道端に咲く春草だが、

美しいとか可愛いとかは言われぬ雑草。

 

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