このところ(ここ1.5ヵ月ほど)のコロナ(COVID-19)の感染拡大が恐ろしい。日本は、大阪府兵庫県に先行して感染拡大する変異株。東京都はじめ神奈川、埼玉、千葉3県や全国各地での感染拡大。昨日(一日38万人の新規感染者/インド)やここ1週間ほどのインドにおける爆発的な新規感染者の増加などと、ウイルスの変異株感染拡大などの異常が伝わる。
WHOパンデミック宣言(2020.3.11)から一年と1ヵ月余(50日)の、日本(全国)のコロナ感染者累計は59万人を超えほぼ60万人。コロナ感染症による死者もジャスト1万人を超えた。同じく、2021年4月30日の世界(全体)のコロナ(COVID-19)感染者は、累計1億5,000万人同死者317万人だ。
1億5,000万人といえば、日本やフィリピンの総人口を超える規模。ベトナム、メキシコやエジプトなどの国の総人口も、概ね1億人。これらの規模の人々がこの一年余りに、すべてコロナウイルスに感染したのだと知って、驚愕する。さらに、コロナ感染症での死者が世界総計300万人を大きく超え316万人を超えたことにも驚く。316万人といえば、大阪市や名古屋市の総人口を超える。広島県や京都府や茨城県の総人口より大きい。これほど多くの人々がこの一年で、コロナウイルスに感染して亡くなったのだ。
これほど多くの感染者や同死者を出した筆頭が、アメリカ合衆国。この4月30日までのアメリカの総感染者数は 3,230万人で、この10日弱で50万人の増加、死者も5,000人増えて累計57万5,000人を超えた。一日当り感染者が5万人増え、同死者が500人増えている。人口10万人当りにすると、感染者9,800人死者175人で、感染者が一日10人に1人/同死者が感染者100人につき2人近く(1.8%)出ていることになる。
アメリカに次いで多くの感染者なのが、ここ10日間で350万人も新規感染者を出したインドで累計1,880万人。国の総人口が日本の10倍以上と大きいので、人口10万人当りにすると1,375人と低いインドだが、ここ10日をみると、8日連続で一日30万人超える感染者を出しているインド。このインドにつぐのが、ブラジルで感染者総計1,460万人。人口10万人当りにすると6,920人と、アメリカやフランス、スペインについで大きい。
アメリカ、インド、ブラジル3か国で全世界の感染者(1億5,000万人)の44%(感染者6,570万人死者118万人)を占める。つぎに多くの感染者を出しているのがブラジルを含む南米5か国で、合計2,336万人死者63万人①。この南米5か国と同じぐらいを占めているのが、イギリス、ドイツを含むヨーロッパ5か国で、合わせて感染者2,087万人死者51.4万人②だ。この2地域計の感染者は、①+②=4,423万人で世界全体の29%だ。
このような世界のコロナ感染状況の中で、日本の同時期の感染者累計は全国計594,000人死者10,250人。この1ヵ月半(50日)で見る限り、インドも入る世界平均の感染者増加(+30%)より大きい増加(+35%)だ。ここ1ヵ月余の変異株急激な感染者拡大の大阪府の拡大率70%(+33,600人)に続く、東京都の同23%(+26,000人)の感染者拡大も大きい。
これは第4波警戒をと2021年4月25日の政府は、東京都と大阪府/兵庫県/京都府に4月25日より5月11日までの第3回目の緊急事態宣言を発出した。感染拡大率1.5倍の変異株拡大ストップと大型連休における人流抑制をターゲットにした短期集中感染拡大抑止とひっ迫する医療体制改善を狙った施策。5月10日辺りに出る”宣言と施策”の奏功報を期待する。