吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

文明や幸せに”文字”は要らない?

2012年05月03日 | Weblog
梅雨というより低気圧暴風雨の中を、上野は国立科学博物館に向かった。ジトジト雨がややつよい風で、洋服や下肢を濡らす。駅(上野駅)から会場まで高い樹木をぬって降り落ちる雨がビニール傘にはねる。マチュピチュ発見100年「インカ帝国展」の観賞が、きょうの目的だ。

予め買い求めてあった切符のおかげで、特別並ぶこともなく入館出来てビックリ。中の混雑は入り口から延々で、想像以上だ。早速だが、約500年ほど前に終焉したインカ帝国の首都クスコとマチュピチュの好対照が印象に残った。文字のない高度文明の国インカがわたくし達に教えることは多い。

首都クスコの街並みにも目を見張るが、あの雲上のマチュピチュの城壁や石づくりには驚嘆する。設計図面どころか何かを記す文字がなかった時代の建造だというから敬服する。どのようにして、どのような汗で、どのような時間であの山上都市ができたのか不思議だ。

それにしても、わが国日本の開国相手がポルトガルやオランダでよかった。スペイン人やスペインの艦隊などが、海賊まがいの寄港をしてくれなくてよかった。当時のスペイン人やスペインという国の外国侵略征服のターゲットになった南米やアジアなどの国々から離れた島国、日本のラッキーを思う。

後半連休の初日特別の予定を持たなかったことで、わざと狙った雨中の上野・インカ帝国展だったが、その人混みに人の考えはみな同じだと悟った。
もしかしたら、文明や人の幸せづくりに、”文字”は要らないのかも知れない。
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