吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

無いものねだりの持続安定モデル

2011年07月25日 | Weblog
この時期にあって、まだ成長モデルから離れられない日本の経済界や政府のようだ。エネルギー問題や原子力発電の問題も、東電や関西電力の方々やこの度の九州電力のヤラセ問題も”根”は、成長モデルのみが有効だったことが忘れられないところにあるように映る。

まだ発展や成長の入り口にも至っていないアジアやアフリカの諸国も多いが、日本はすでにアメリカやEU諸国に先んじ人口減少社会に入っている。今回の震災やFUKUSHIMA原発事故災害があろうがなかろうが、いままでの成長モデルが有効な時勢ではない。一人ひとりの人々や農漁業や中小企業の方々にとっては、とてもイメージできない市場モデルや価値基準の変化だろうが、時代や社会の変化と変化への対応について、これをリードすることが求められよう。

どのように生きることがシアワセなのか。どのように(経済、収入)活動することが望まれるのか。どのような暮らし方がいいのか。震災や原発放射能後の暮らし設計をどのようにしたらいいのか。ささやかでも安心できる夢や現実をセットするのが政治だろう。成長がないことが”悪や制約”ではなく、成長がない世の中でも、シアワセな暮らしができる国の姿を提示してほしい。当座の復旧と来る復興の違いを、丁寧に説明しながら共有することが求められよう。

アメリカやECやBRICS諸国も近い将来日本同様人口減少社会に入る。いずれ戻る発展途上国への工場進出や企業移転はほんの当座にして、非成長人口減少のこの国での将来づくりに集中してほしい。国もそれを受容し、推進してほしい。付加価値は、結局労働(働く人口)の総和であるからして、人口減少と非成長持続安定モデルは、受け入れざるを得ないのでしょうから。

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