吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

値下げとPB化が、新価格戦略ではさむい。

2009年06月03日 | Weblog
 住宅や自動車まで”値下げ”なのだから、スーパーなどのコモデティ一斉値下げも時勢なのかと思うが、知恵や工夫のカケラも感じられない。ある大手GMSスーパーなどは、『反省』を大きく広告し『実行』をいう。もっともっと出来た価格ダウンを”しなかった”という反省らしい。

 いままでの官僚主義的組織の弊害が”いま”になったといって反省しているのだが、この言い方がお役所と同じで上から目線になっていることに気づいていない。ユニクロやしまむらや西松屋およびニトリなどの後塵を拝していることが”アセリ”になり見えなくなっているのだ。

 ニトリやユニクロは、専門店であるがゆえの価格価値マーケティングをし、これが消費者の支持を得ているのだが、GMSスーパーやコンビニエンスストアはコモデティのジェネラルマーチャンダイザーだ。専門店に来店する消費者とスーパーに来店する消費者では求めるものが違うのだが、そのことを深く探索していないのだ。

 ニトリにある小物やユニクロで売っている衣料品なども含め、家中のコモデティや冷蔵庫のなかの食品をすべて大手スーパーのプライベートブランドにしたいなどと思う消費者はいない。安い価格に口だけの"上質”を添えても、それを買おうとは思わないのだ。本当の”お値打ち価格”を掌握していないのだ。

 ダイソーやホームセンターを”安売り”と捉えているようでは、GMSスーパーの新価格戦略は遠いといえる。価格価値だけにとらわれず、消費者がGMSスーパーに”何を求めているのか”をもっともっと掘り下げて掴んでほしい。
コメント
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