吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

改正薬事法(2009.6/1)は、誰に益するのか?

2009年06月17日 | Weblog
 世の中には、理解できないことが多い。このたびの薬事法の改正なども、その典型のような気がする。もともと、病院の医薬や薬局のドラッグやファーマシー、薬事法でどうのこうのというが庶民にはよくわかならない。薬価や医薬分業やジェネリック医薬品など、クスリほど法律や規制やお役所のかかわりがヒドイ分野もない。何が、どうなって、どのように便利や得になったのか、安心になったのか、さっぱりわからない。

 病院がクスリ(薬価)で商売するのはケシカランと医薬分業になったが、最近増えたドラッグストアで病院で処方されたクスリを買ったりはしない。ほとんどいわゆる門前薬局なるファーマシーや院内で買う。ドラッグストアはクスリ屋かと思っていたら、クスリがいろいろたくさんあるミニSM(スーパー)だ。日用品、雑貨や化粧品などに加えふつうの食料品など、何でもある。

 今回の薬事法改正は、いわゆる規制緩和だという。いままで薬剤師しか販売できなかった大衆薬の大方(約9割)が、登録販売者を置けば”売れる”のだという。だから、スーパーやコンビニがOTCというクスリを売るようになるのだという。ドラッグストアなどの競合が激しくなり経営が大変だというが、ドラッグ/コンビニだか、ドラッグ/スパーだか、コンビニ/ドラッグだかわからない業態の店になったりして、むしろ経営が活発になりいいのかも知れない。

 それより、規制緩和と言って実は規制強化だと”怒っている”人々も多い。いままでインターネットでクスリを売っていた人々や通信販売で売っていた人々やこれを利用していた人々にとって、今回の分類第1類はもとより第2類や3類の一部のクスリなどが売ったり買ったり出来なくなるからだという。よく昔から通信販売で買っていた伝統薬や漢方薬などが”対面でないと”買えなくなるのだという。

 いつの時代でもそうだが、離島や僻地の人々やカラダが悪かったり、事情があって、クスリを買いに”いけない”人々がいることなど、霞ヶ関や大きなデスクでシゴト(?)している方々にわかるわけがないのだ。マスコミなどで、つよい指摘を受ければ、温情よろしく”緩和、改正省令”などを期限付きで出すのだ。

 そのうち、合理性を高めるだろうが、しばらくでも不便や不安があれば、みんなでお役所や政府にクレームを訴えつづけるしかないようだ。
コメント (1)
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