吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

定額減税は、うれしいものですが。

2008年08月28日 | Weblog
 定額減税は、いつも嬉しいのイメージなのだが、このところそんな話をよく聞いたり、読んだりする。総選挙が近いのかなという感じもいままでと同じだ。政府の総合(緊急)経済対策は、いつも総選挙前に打ち出される。多くの場合、景気刺激対策としての「定額減税」が目玉になる。正直、うれしい、助かる。

 減税分を(赤字)国債発行をすることも”お決まり”だ。べらぼうな赤字国債を累積加算することも”ヨシ”としたりするが、正直この国の将来に多大な不安を抱く。いま、アラサーやアラフォーといわれて汗し、働いている人たちが還暦を迎えるころの日本を案ずるのだ。自分の世代がよければいいでは、あまりにも勝手だが、年末調整や期末3月の申告などで”還付金”がもらえたりすると、ついただほくそ笑んでしまう自分がコワイ。

 歴代の内閣が、景気後退で国民の支持を下げたときの延命策として、(総選挙)選挙対策として掲げる施策は、いつも総合(緊急)経済対策という補正予算。あわせて、財政健全化だが、赤字国債を発行して”財政健全化”はない。しかし、選挙民にとっても、政党(与党)にとっても響きよい言葉を並べなければ、選挙や支持率アップの目玉にはならない。

 いつの内閣でも、このところのいつの総合経済対策でも、大体5~6兆円規模の所得税や住民税の減税になるのも”お決まり”だ。定額だから、中所得者、低所得者に相対的に”アツイ”ように響く。選挙で票(数)を稼ぐには、手っ取り早いのかもしれない。あの構造改革は、どこに行ってしまうのかなのだ。

 即効性や一時的、限定的な施策が、すぐに効果を失くし、先行きの不安を増幅させるだけであることは誰も知っている。バラマキが、一時的で、後の財政赤字や不安を拡大させることは誰も知っている。派遣社員や非正規雇用でも”雇用”や労働に変わりはないという構造改革派のいい加減さも知っている。

 どのような展望で、どのような国づくりをし、どのように私たちの将来不安を払拭してくれるのかを示してほしい。政権与党も、対抗する野党も、ビジョンや展望を確信や納得できる数字やシナリオで示してほしい。
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