吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

「閉じこもる」20代の若者への応援歌!

2007年09月08日 | Weblog
 団塊の世代がアクティブシニア・マーケットをリードすると言って、リタイア市場や高齢者市場における戦略的マーケティングの展開が競われている。その旺盛な消費や活動で世の中を牽引してきた団塊世代の子供の団塊ジュニアも、多分に活動的で”ゆたかな生活”を享受して育った。いまもその”つづき”にある。

 この団塊世代のあとのニューファミリー世代は現在50代だが、この世代の子供たちがいま”若者”といわれる20代だ。景気後退からデフレ経済下における生活経験が長い親家庭で育ったこの子供・若者たちは、何かと団塊ジュニアよりキビシイ時代に育った。

 最近、ある新聞(日経MJ)が、20代の若者についての調査結果を発表した。出費に慎重な現代の20代若者の姿を興味深く要約してくれていた。

 何も若者に限ったことではなく、消費者の消費や行動を後退させたり縮小させたりしている大きな理由は、実質所得の低迷にあるが、それ以上に交通費や水道光熱費などの生活インフラ物価の相対的な上昇にある。出かけるにも、活動するにも、"動く”と生活コストがグーっと高まるのだ。渋谷、青山や六本木などやディズニーランドや郊外レジャーに出かけるにも”かかる”費用がバカにならないのだ。だから”外出しなくなる”のだ。

 自宅や1マイル以内で暮らすことが多くなる。遠出や高い買い物への興味を抑え、身の回り品などへの関心を高めるのだ。便利だと思っていたコンビニも割高だと感じたり、年金問題などから先行き不安を増幅させたり、いつ自分が”下流”に転落するかもしれないと思ったりするから、とにかく”貯金”するのだ。少々ケイタイの料金が下がったとはいえ、音楽やCDやパソコンなど”家の中にいても”お金はかかるのだ。割高な外食や外出と友達づきあいを控え、少しでも”貯める”ことに精出す若者の20代なのだ。

 マーケットやこれからの世の中をリードする20代の若者が、こもりや縮まっていては先行き明るくないのだ。外に、街に、レジャーや交友に活発な関心を抱くようになってほしい。政治や社会が明るい先行きや希望をセットしてほしい。世の中の明るさをリードしてほしい20代若者を応援します。
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