5月8日と言えば、母の日です。
お袋が亡くなって13年が経ち、母の日が近づくとバプテスト病院での2ヶ月間をまた思い出します。
家から近いこともあって、毎日病院通いをし、受付の案内係の職員さんや病棟の看護師さんとも顔見知りになり、お袋の担当の看護師さんは、最後のお袋の状態が危ない日を私に教えてくれたのです。
毎日、お袋に付き添っていたので、お袋の最後ぐらいは、私に看取って上げて欲しいと思われたのでしょうが、その役は長年連れ添った親父に任せました。
それでも、看護師さんたちは、亡くなったお袋の冷たい手を湯で温めて、私たち兄弟が後から駆け付けた病室へ入り、お袋の手を握るとその温もりが伝わり、今までまだ生きていたんだと錯覚するぐらいの感覚を持たせてくれたのです。
その心遣いがとても、嬉しかった。
(この事は、後から親父から聞いた話です。)
絢香 Ayaka - ありがとうの輪