晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

『数に強くなる』

2008-07-28 20:01:45 | Weblog
 大事なのは、見てわかる「花時計」より、感じる「腹時計」ということです。「腹腹時計」になると、少々過激になります。



 『数に強くなる』(畑村洋太郎著 岩波新書 2007年刊)

 1年以上前に買ったまま、積読列島に埋もれていました。昨日は、久々の20kmランを敢行したので、体力的に疲れてしまって夕方からは軽っこい本を読みたくなり、新書一冊を一気に読破。自分でもまだまだエネルギーがあるなあと自画自賛します。

 こんな絶滅種のようなブログを書いていますので、自分でも文科系と勘違いすることがありますが、私は列記とした理科系出身です。社会や政治的なことが好きなので文科系のように思われることもありますが、読む人が読めば、人間の感情次元の興味が少なく、きっと理科系と思うでしょう。



 昨日は、年に何冊かしか読まない理科系的本を読みました。その感想は、こんな常識的なことを天下の岩波新書として出版するな!です。

 著者の言いたい、「物事を全体として捉え、ザックリと認識するため、桁数で考える」は、昔から目分量とか目算と言って、極めて当たり前のことです。強いていえば、量の変化が、ある点を超えれば質の転化に繋がるとの認識は、著者は意識していないでしょうが、弁証法の臭いがします。

 数は、強いとか弱いという次元でなく、慣れているかどうかです。私も、数字に弱いと思っていましたが、今の会社で金庫番のようなことを数年間経験しましたが、まさに慣れです。いつも数字とにらめっこしていれば、数字の意味や間違いに自然と気付くようになりました。

 小学生の頃、「零の発見」という題名の岩波新書のことを担任の先生が紹介してくれました。すごく哲学的なないようだったことを覚えています。



 


 
 
 
コメント (2)
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