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晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

書を捨て旅に出よう

2006-10-28 09:42:32 | Weblog
 若者よ、「書を捨て街に出よう」は、寺山修司でした。
 友人に寺山を好きなのがいて、天井桟敷の映画とか、彼の演劇論、詩、競馬論などを読みました。津軽弁は重く見かけは田舎くさいのですが、鋭い感性は天才的なものでした。しかし、若くして亡くなりました。

 「木は立ったまま眠る」

 さて、私は「書を捨て、旅に出よう」といく心境で、寝台特急で22時間の旅に出ます。7月にも予定していたのですが、出発の朝、富山県内の羽越線で土砂崩れが発生、大阪からのトワイライトエクスプレスが途中で運行中止、しかるに札幌から折り返しの便も運休の事態に。その後、羽越線の復旧に1ヶ月を要しました。

 そんなこともあって、今回はリベンジです。



 どこへ行くというより、車窓から「裏日本」を見たいと思っています。
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地下鉄(メトロ)に乗って

2006-10-27 15:37:27 | Weblog
 『地下鉄(メトロ)に乗って』(篠原哲雄監督2006年松竹)

 今日から遅い夏休み、午前中のマイカル江別は、観客10人ほどで貸切状態。

 堤真一演じる主人公を中心に、地下鉄丸の内線がタイムトンネルとなって、過去にタイムスリップし、父や恋人との関係が描かれる。

 1964年10月、東京オリンピック直前の東京で3人兄弟の兄の死の現場に、そして兄の出生の秘密。父がわからない恋人みち子(岡本綾)の父は、実は・・・

 原作が浅田次郎ということで、ストーリー構成はしっかりしているが、最近の映画はコンピューターグラッフィックに頼り過ぎで、時代考証やセットが雑なのが気になった。

 結果的に、去年の「オールウェイズ、3丁目の夕陽」に続く2匹目のどじょうにはならなかったのではないか。



 

 


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『分断される日本』

2006-10-24 19:47:14 | Weblog
 斎藤貴男著『分断される日本』(角川書店2006年)

 著者は言う、「何年もの間、同じようなことばかり書いてきたような気がする。」と。

 私も、斎藤氏の著作を随分追いかけて来たが、本当に同じようなことばかりで、それもこの国が段々と悪い方向になっていくのがわかる。

 教育における格差社会を、安全という名の監視社会を、ジャーナリズムの衰退を、戦争が出来るような社会を目指した法律制定を・・なぜ、斎藤氏が書かねばならないのか、それは、現実が書かせているのであろう。

 当代きっての批評精神の持ち主、売れっ子ルポライターが、社会に警鐘を鳴らす。

 ただ、いまひとつ斎藤氏に掘り下げてほしいことがある。では、なぜ今のこの国に、このようなことが発生するのか、社会構造から解き明かすのは学者の仕事になるのであろうか。

 斎藤氏に、もっと社会の本質論にせまってほしいと思いますか。









 







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第27回北海道ロードレース

2006-10-22 17:20:17 | Weblog
 ハードな週末でした。この方が日頃のストレス対策としては私向きです。

 金曜日は、会社の観楓会で夕方出発、定山渓温泉宿泊、朝の3時まで騒いでいました。

 土曜日は、朝風呂浴びて早朝に帰宅。午後から札幌ドーム、日本シリーズではなく、コンサドーレ札幌10周年記念イベント、懐かしいOB選手によるスペシャルマッチ、そしてヴィッセル神戸戦、完敗でJ2残留決定。

 残念、随分応援に行ったのに今年もダメでした。来年で5年連続のJ2暮らしです。

 そして、今日は、真駒内屋外競技場発着のハーフマラソン、旭川マラソンで風邪をひいてしまい、熱は無いが咽喉痛、咳と鼻・・、病院の風邪薬を飲んだら、体が異常にだるいこと。

 最悪のコンディションですが、走りきることに意義を見つけ挑戦、それと周囲の秋の景色を楽しむことを課題に。

 今年の藻岩山の紅葉は、夏から秋にかけての暑さのせいか、今ひとつ色付きがきれいでない。でもこの気温ならまもなくこのまま落葉でしょう。

 コースは、豊平川を左に見ながら前半は下り、風はおだやかであまり感じず、あの旭川の強風に比べたら天と地、川の流れとともに思いっきり飛ばしました。

 折り返してからは、僅かな登り、心地良い風が背中を押してくれる、オーバーペースは知っていたが、この調子なら結構いいタイムが、しかし、15km過ぎから走りこみ不足と体調不良でしょう、景色を見る余裕が消え、どんどんと抜かれていく。

 結局、我慢、我慢で完走、走る前の目標タイムはかろうじて切れたが、もしかしたらと欲を出してはいけないのですね。

 早いもので、北海道のマラソンシーズンは本州とは逆でこの大会でほぼ終了、本当の最後は、11月末の吹雪いても決行されるさよならさっぽろマラソンですが。

 だた、今年は会社のマラソンの鉄人の定年退職を記念して、1月に鹿児島のいぶすき菜の花マラソンに参戦しようかと計画していますので、これから走り込みをしようと思っています。

 そして、来シーズンも走るため、ランシャツ、ランパンを会場でゲット。



 雪は中山峠まで来ました。
 
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蟻の兵隊

2006-10-15 09:43:39 | Weblog
 シアターキノで『蟻の兵隊』(池谷薫監督 2005年)を観ました。

 終戦当時、中国山西省にいた日本軍の一部が武装解除を受けることなく、国民党系の軍閥に合流、その後4年間も共産党軍との戦闘を継続した。

 この映画の主人公、奥村和一さんらは、当時の戦犯であった軍司令官が責任追及の恐れから、中国の軍閥と密約を交わし、「将来の日本の復興」を名目に残留を画策したと主張、軍人恩給の支給を求めて最高裁に上告した。

 しかし、国は奥村さんたちは、自らの意思で勝手に戦争を続けたと見なし補償を拒み続けている。

 映画は、奥村さんを中心に、山西省を訪ね、当時の記録を探す奥村氏を追う。

 
 僕達は戦争を知らない世代であるが、このドキュメンタリーから戦争というものの理不尽な一断面がわかる。

 上官の命令でアリのように戦う兵隊。
 
 初年兵教育として、初年兵教育として、罪の無い中国人を銃剣で刺殺することを通じて人間性を破壊し、一人前の兵士の仕上げる。

 そういう命令を下した軍司令官は、中国側と密約を交わし、戦犯を逃れるため偽名を使って自分だけ日本に帰国した。

 その命令の存在を認めない国家。

 命令に従ったことによる被害者としての兵隊、しかし中国の民衆にとっては加害者としての日本兵。

 
 これは60前の出来事では無い。今、この国は戦争を出来る体制に向かってまっしぐらに走っている。

 大きな声の出ない総理、忙しいでしょうが1時間41分だけ時間を作って下さい。貴方の空っぽの頭でも何か感じてもらえるでしょう。

 シアターキノが、ほぼ満員だったのが少しばかりの希望でした。



 ご紹介します。友人のブログも見て下さい。

   http://pub.ne.jp/dogyamat







 

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席をお譲り下さい

2006-10-14 22:03:21 | Weblog
 まだまだ人生で初めて体験しなければならない事がたくさんあるのでしょう。

 いつかは、こんな日も来るとは思っていましたが、予想外に早く訪れた今日という日を忘れることはできません。

 夕方のほぼ満員の快速エアポート、妻は席に座れたので、その横に私は立っていました。

 「どうぞ、座って下さい。」妻の後ろの席の大学生位の女の子が、私に言っている様なのです。
 私?えっ、私に言っているの?、間違いありません、周りの人ではありません。私にです。

 「あっ、いいですよ。」、しかし女性は席を立って前の方に。でも、降車するのではありません。

 座りたそうな顔をしていたのだろうか。
 立っているのは、別に苦痛ではないし。
 自分で思っているほど若くないのだろうか。
 自分がおじいちゃんに見えるのだろうか。
 マラソンだって走れるさ。
 あなたよりは、体力はあるよ。
 何か、気持ちを裏切ってしまったかなあ。

 頭の中は、グルグル混乱状態に。

 降りてから、妻曰く、「素直にどうもありがとう」と言って座ればよかったのに。「あの子、せっかくの善意が通じなくて、もうしなくなるかもよ。」私なら遠慮なく座るけど。

 「お兄さん」と呼ばれていたのが、いつしか「おじさん」に、そしてこれからは「おじいちゃん」と呼ばれるのでしょうか。

 自分の情況を受け入れるということは、とても大変なことですね。



 


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美しい国へ

2006-10-11 21:17:51 | Weblog
 本日は、政治談議をひとつ。

「大きな声の出ない総理」の政権構想「美しい国へ」(文春新書)がベストセラーとなっている。偏屈な私は当然買わない、読まない。

 「美しい国」=「美国」となる。アメリカ合衆国は、日本では「米国」と書くが、確か中国では「美国」と表記するはず。

 従って、「美しい国へ」=「美国へ」=「アメリカへ」となり、安倍ちゃんの対米従属的、売国的政権が目指している方向を皮肉にも自ら表している。

 安倍ちゃんは、党内実力者でも無く、コイズミ人気に便乗して、拉致問題で格好つけた程度の実績で一応国民的人気があるということで総理になった。

 ここに、弱点を発見。今のマスコミは持ち上げるのも凄いが、使い捨てるのも早い。人気の割には、キャラ立ちしない、花の無い性格。落ちるのも早いと見た。

 もう一つ、連立与党の公明党、勝ち馬に付くという現世のご利益欲しさの選択で着ているが、結党理念は意外とリベラルで、コイズミよりも右翼的な安倍ちゃんにどこまでも付き合っているか。見限るときが来ると見た。

 私は好き嫌いがはっきりしているが、「大きな声の出ない総理」が嫌いなのです。

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旭川マラソン始末記

2006-10-09 20:19:06 | Weblog
 昨日の激闘は昨日のこと、普段なら普通の顔をして、通常通り仕事に行くのですが、今日は祝日。

 仕事の忙しさにまぎれて、いつもは気づかなかったことなのだが、緊張感がないので、体の反応を発見できる。

 眠たい、だるい、重い、乳酸がたまって筋肉が硬くなり、体が思うように動かせない。特に、階段の下りがダメ。会い変わらず股関節が痛い、腰痛もつらい。

 ただ、いつもは足に血豆、水ぶくれがあるのに今回は大丈夫、ということは、走る時のキックに全く力が入って無かったということか。



 そうこうしていると、北朝鮮の核実験報道

 かつて、冷戦時代、社会主義勢力の核は「きれいな核」、資本主義=戦争勢力の核は、「汚い核」として、部分的核実験停止条約に反対、原水爆禁止運動に分裂を持ち込んだ日共の歴史から、私達は「いかなる国の核にも反対する」という教訓を得た。

 (1963年のこと、地下核実験が除かれるなど不備な条約だが一歩前進と評価する原水禁と社会主義勢力=平和勢力の核実験は禁止してはいけないという原水協に分裂)

 今回の、北朝鮮の核実験には、地下だろうが、山腹だろうが、環境を汚染するという点では、反対しなければならない。

 ただし、単純な北朝鮮非難や制裁、撲滅といった一見すると勇ましいような言説には組しない。こうなった歴史的な背景、このような選択しかできない北朝鮮の側からみた理由など思いをめぐらせるべきと考える。



 中国、韓国訪問中の「大きな声の出ない総理」にとって、格好つけれる絶妙のタイミング、どうも不自然。

 
 
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旭川マラソン参戦

2006-10-08 21:29:47 | Weblog
 「川と橋の街」旭川に行ってきました。旭川マラソンは、花咲陸上公園をスタートして、石狩川に架かる9つの橋を廻る1周20kmのコースを2周するフルマラソンです。今まで2回走っているが、いずれも好記録、今回もと内心意気込んでいったのだが、こんな想像外の悲惨な結果が待ち受けているとは・・・

 昨日からの台風崩れの低気圧の影響で、強風と低温10℃位、そして雨という最悪の天候でした。札幌発のホワイトアローも途中、強風のため減速運転でした。

 この天候が、スタート後かつて経験したことの無い体の変調を私にもたらしたのでした。スタート後5kmもしないうちに、寒さのため尿意が、そして5km毎に給水の度に急にお腹の痛みが発生したのです。

 お腹の痛みは段々と便意に、こらえて走り発汗で、体の水分が無くなると治まる。でも給水は採らなくては脱水に、また飲むと便意が。

 遂に、15kmでトイレを発見、まずはおしっこをする。これで体調は良くなるのではと期待する。しかし、20kmで再発、まずい。全然走りに集中できない状態に。

 25kmで決心、うんこをしよう。トイレ発見、もう限界、飛び込む。あっ紙が無い。手袋で拭こうか。でも今日は寒すぎる。ここはパス。

 少し先に行って、コースから大きく外れた所にトイレ発見。危機一髪、助かった。

 風はますます強く、横殴りの雨、川を下る時が追い風、上流に向かう時は猛烈な向かい風、30kmから35kmの向かい風を喘ぎながら走っていると、道路が平らに見えない、どうもふらつく。そして股関節が猛烈に痛い。アンデルセン状態(箱根駅伝でもたまにあるがジグザグにしか走れない)か。

 こんな経験初めて。倒れたら救急車かな、なんて冷静なところもあるが、まだまだ先は長いし、全然前に進まない。35kmからは追い風に変わったがペースは上がらず、股関節痛で、足をがに股状態に広げないと走れない。

 本当にやっとのことで完走、自己ワースト記録達成。体との対話どころか、まあ色々なことが起こってしまった。

 ただ、一緒に行ったわが社の若手T君が、フルマラソン初完走できたのが本人もそうでしょうが本当にうれしかったです。

 「人は、今持っている力で全力で生きる以外に無いのだから。」





 
 



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噂の真相 闘論外伝2

2006-10-07 21:06:21 | Weblog
 引き続き『噂の真相』から引用する。考えるヒントがゴロゴロと。

上野千鶴子・・出生率上位は、フランス、イギリス、北欧諸国、出生動向をよく見 ると、新生児の分の1から半分近くが、婚外子、日本は10代の妊娠中絶率が高  い、婚外子をどんどん産んだら出生率は上がる。

鈴木邦男・・あの頃は、フセインの悪口を言う自由は無かったけれど、それ以外の 自由は全部あった。今は、フセインの悪口を言う自由はあるけれど、それ以外の 自由は何も無い。食べ物もないし、治安も悪い。

北村肇(週間金曜日編集長)・・雅子妃の懐妊報道が顕著だったけれど、宮内庁は しばしば朝日やNHKだけにスクープを流す。

岡留・・創価学会の機関紙である「聖教新聞」の印刷を毎日新聞の子会社が請け負 っている利害関係がある。

佐高信・・竹中平蔵の住民税脱税疑惑、日本における1月1日現在の住民票の記載を 意図的に抹消することで、住民税を違法に免れているのではないかという疑惑。

 ミサワホーム創業者の三澤千代治が、05年4月、竹中平蔵経済財政・金融相の紹  介で、当時経団連会長であった奥田に会わされ、奥田はトヨタホームのテコ入  れのためミサワホームの買収を持ちかけられ、三澤が拒否。その後、銀行筋か  らの圧力でミサワホームは産業再生機構送りにされUFJ銀行の仲介でトヨタ  グループ傘下にされた。



明日、旭川マラソン参戦、天候が・・心配。
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噂の真相 闘論外伝

2006-10-06 22:57:35 | Weblog
 噂の真相元編集長 岡留安則VS12人の論客『噂の真相 闘論外伝』(サイゾー10月号別冊)では、真偽の程はともかく、噂が満載です。

筑紫哲也・・小泉ー竹中路線の申し子ホリエモン逮捕は、国家意思の分裂、「人  間は本来額に汗して働いて何がしかを得るもの」という検察の正義が発動し   た。
  ライブドアのニッポン放送買収、楽天のTBS経営統合、いずれも闇社会の  金か関係している。
  1964年外相椎名悦三郎は、「米軍は日本の番犬です。言い直します、お番犬  様です。」と言った。

岡留・・公明党が名誉毀損損害賠償の高額化に力を入れたり、憲法にプライバシー 条項を入れようとしているのは、池田大作を守るため。

魚住昭・・麻生太郎は、「野中のような出身者を日本の総理にはできないわな あ」と言った。

岡留・・下関で、安倍が韓国系パチンコ業者から後援会事務所を貸与されている。 これが、北朝鮮強硬姿勢に影響がある。

天木直人(元レバノン大使)・・アメリカが日本の自主武装を認めない。自衛隊  は、米軍の指令下にあり、装備の補填をしているから認められている。

西山太吉(元毎日新聞記者)・・在日米軍再編問題は、日米安保の究極の変質。司 令部、基地、部品供給の一体化、陸海空の上に統合幕僚監部を置く。防衛官僚が 主導していて、官邸はリーダーシップをとっていない。

岡留・・田中角栄は、1973年末のオイルショックを受けて、独自のエネルギー外交 を展開、アメリカからの自立を模索した。ロッキード事件は、そうした動きを封 じるためのアメリカの陰謀という説が根強い。

森巣博(作家、博打打ち)・・平均すれば、毎日9人も、全国のパチンコ屋のトイ レや駐車場で自殺している。
  小泉が、慶応大学在学中に婦女暴行事件を起こし、神奈川県警に逮捕されたも のの、当時防衛庁長官だった父ー小泉純也の政治的圧力で釈放されたという疑  惑。

 昔から言われていたこと、どうもあやしいとうすうす感じていたこと、でも以上のようなことは、マスコミでは、ほとんど報道されていない。



 北朝鮮の核実験宣言も、早くもメッキの剥げかかってきた、安倍にとって神風ではないだろうか。窮地に立ったら、北朝鮮に頼んで、かっこつけられる場面を演出できる。あたかもホットラインがあるように。少し、裏を読みすぎかな。








 
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『いい加減にしろよ(笑)』

2006-10-01 21:06:59 | Weblog
 『いい加減にしろよ(笑)』(日垣隆 文芸春秋 2006)を読みました。

 日垣隆の著作は、これまで、『偽善系』『敢闘言』『エースを出せ』・・などを読んできて、違和感を抱えながらも気になる書き手である。

 この著作でも、ターゲットは刑法第39条、精神障害者が犯罪を免罪されることについて、また、少年法でも少年に同様の配慮が行なわれる点についてである。

 彼は、いつも被害者の視点を持ち出し、犯罪被害者にとっては絶対許せないとする。これに、異議を唱える者には、人権派、戦後民主主義者、はては、日教組、共産主義者として、定義も概念も無い言葉で攻撃する。また、警察の捜査を批判するが、それはもっと取り締まりを強化すべきという視点からである。

 この著書では触れられていないが、彼の弟が中学生の時、同級生に殺され、その同級生は翌日からも登校していたと。それが原因なのか兄や父が精神病で長期に療養し、家族が崩壊したという、彼自身が犯罪被害者の当事者という事情が語られている。

 現行の法体系を重罰主義に、警察力権力の強化、それが犯罪を抑止し、犯罪被害者の悲しみを救うという。

 法治国家が、仇討ちや報復の論理で運営されてはたまらない。長い人生の時間を持っている少年には、更生の機会を(アベの再チャレンジとは違う)、精神障害者は、犯意を有しているのではなく、病気で正常な判断が出来ないことを理解しなければいけない。

 日垣の論理は、精神障害者を社会から隔離し、犯罪予備軍としてしまえという暴論に繋がる危険性がある。社会にとって有害と見なされた者は、精神障害者というレッテルを貼って排除する、一方的価値観の社会となってしまう。

 絶対許せないが、しかし、つい読んでしまう物書きなのだ。



 

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