晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

長倉洋海さん

2007-06-30 16:01:53 | Weblog
 『ぼくが見てきた戦争と平和』(長倉洋海著 バジリコ株式会社 2007年刊)

 フォトジャーナリスト長倉洋海から、若者へのメッセージを込めた写真集。何かを表現する手段として、文章、音楽、写真・・様々な手段がある。
 長倉氏の手段は、写真。貫かれているテーマは、戦争とそこに生活する人々。

 以前に、札幌駅隣の紀伊国屋書店での写真展で本人を見かけたことがある。小柄だが、引き締まった体、アラブ風の髭を蓄えていたが、優しそうな風貌であった。

 彼の視点は、マスコミなどが伝える一面的な情報を、自身が実際に現地で人々の生活に入り、そこにいる人の本当の気持ちを伝えようとことにある。写真、一枚一枚から伝わる悲しみ、怒り、希望、絶望。

 戦争が続く生活は不幸ばかりかというと、そこにも幸せや楽しいことがある。では、この国は、平和な生活が続いているように見えるが、連続する不幸な事件。何とも元気のない大人と子ども。

 大学時代からフリーのフォトジャーナリストとしての現在までの彼の人生を是非、若い方に読んでほしい。人生の方向性が変わるくらいの影響力を持っている本である。長倉洋海さんのHPがあります。(北海道釧路市出身、2歳先輩)



 音楽を聴いても、メロディーよりも歌詞を聞いてしまう。写真集を見ても、解説が欲しくなる。私にとっては、文章という表現の方が自分の中の感性として受け入れがいい。



 本日は、お客さんに合わせて18時から夜の営業です。慌ただしい日々の雑用(それが仕事ですが)に追われていると、感性が摩滅してしまって、中々自分を取り戻せない時があります。

 明日は、エルフィンロードハーフマラソンです。いつもマラソンではボランティアの方にお世話になっているので、年に1度ですが、恩返しのボランティア。スタート&ゴール近くでコース整理をさせてもらいます。

 がんばれ、出場選手たち。目指せ、自己新記録!

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小樽あまとう

2007-06-26 21:06:36 | Weblog
 小樽に行ったら必ず寄るところがあります。運河沿いの新しいところはあまりいきません。駅前の三角市場、かま栄のかまぼこ、そして「あまとう」の2階に上がり、ケーキセットで一服です。たまに、ぱんじゅうも食べたくなります。

 「館」のケーキは、札幌でも食べることができますが、「あまとう」は小樽だけです。



 『大正デモクラシー シリーズ日本近現代史④』(成田龍一著 岩波新書 2007年刊)

 日露戦争後の1905年頃から1931年9月の満州事変前夜までの四半世紀は、「大正デモクラシー」と呼ばれる時代である。

 この時代の代表的な思想家に吉野作造がいる。本書で、その吉野が登場するのが20数回、その時々の吉野は、時代を先取りするような進歩的な時と、旧時代の残照のような言論の時がある。すなわちそれが大正デモクラシーの限界を示している。

 関東大震災の混乱を除いて大きな戦争の無かったこの間、都市型社会が成立し、政党政治、無産運動、女性の進出など現代につながる社会の骨格が形成された。しかし、それは、台湾、朝鮮など植民地の存在の上にあるものであった。

 大正デモクラシーの限界を示すのに象徴的なのは、1925年の普通選挙法と治安維持法の実施であった。一定の許容される国民は等しく(男性という限界を持っていた)政治に参加することを許されたが、国家体制に異を唱えるものは徹底的に弾圧、排除されるというものであった。

 明治が戦争の時代で、その後の「大正デモクラシー」は、満州事変以後の軍部主導の社会で変質してしまった。復活は、1945年の第2次世界大戦の敗戦を待たねばならなかった。



 私たちは、戦後民主主義を享受した生活を営んでいる。しかし、今、新たな「満州事変」が発生すれば、社会が簡単に変質してしまうことを学ばなければならない。

 後の時代から、今を「平成デモクラシー」と呼ばれないために。
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『「ややこしい子」とともに生きる』

2007-06-24 20:01:01 | Weblog
 『「ややこしい子」とともに生きる 特別支援教育を問う』(川原ノリエ著 岩波ブックレット 2007年刊)

 60ページ程のブックレットで、90分もあれば読めます。しかし、その後、考えなければならない大きなテーマにぶつかりました。著者もとてもデリケートな問題を内包しているテーマなので、慎重な、誤解されないような表現を用いています。



 ある種の生きにくさを持った子どもとその親、置かれている情況に対する支援のあり方、その支援者への支援、そして社会そのもののあり方まで問われます。

 この国の、画一的な価値観の中で、そういう親と子のみんなと同じであろうとする、普通でいたい、その心情をどこまで理解できるか。

 少しでも異なる者や事に対し許容できない懐の狭いこの社会。違和、差別、排除・・・、そのことへの恐怖を皆が感じながら生きています。



 この社会は、人間を労働力という観点からしか捉えていないのでしょう。今進められようとしている「特別支援教育」なるものは、学校というシステムが、普通以上の労働力を社会に供給する使命を第1に持っているため、ラインの流れを妨げる存在には、「特別の支援」を必要とするということからの発想なのでしょうか。

 「軽度発達障害」「特別支援教育」なる言葉の何とデリカシーの無いことか。



 日本国憲法の「第3章 国民の権利及び義務」を読んでみて下さい。憲法改定を議論するよりも、現憲法の条項さえ、この現実では守られていないことがわかります。




 

 
 
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ドーレ君がやって来た

2007-06-21 20:06:37 | Weblog
 今週、札幌市内の某幼稚園にドーレ君がやって来ました。子ども達の大歓声と「コンサドーレ チャ チャ チャ!」の手拍子に迎えられて本物の生ドーレ君が登場するとこどもも大人も大興奮。

 小1時間、クイズや体操、記念写真と握手で楽しみました。未来のコンササポーターをこうしてコツコツと開拓している努力はきっと花開くと思います。

 私は、愛用のコンサのネクタイにドーレ君からサインをしてもらいました。どうやってサインをしたのかは企業秘密なので書きません。



 さて、今シーズン第2クールの途中ですがコンサは快進撃をしています。

 昨年までの、柳下監督のアクションサッカーを、ボクシングに例えるとKO勝ちもあるがノックアウトで負けることもある、観て面白いボクシングだったのですが、現三浦監督のサッカーは、僅差の判定勝ちでも勝ちは勝ちというヒットアンドアウェイでポイントを稼ぐ玄人好みのボクシングです。従って、成績の割には観客が増えません。

 今年の強さは、堅い守備でしょう。そして、MVPはブルーノクワドロスでしょう。それと、去年とほとんど変わらぬ戦力でここまで成績を残しているのは、三浦監督の手腕でしょう。リスクを負わない計算づくのサッカーをしています。

 この先、何回か、スランプもあるでしょう。選手の故障、夏場の本州の暑さなど色々なアクシデントは三浦監督には想定済みなのでしょうね。

 耐え難いJ2暮らしをもう5年もしているので、ようやく今年こそという思いです。

 「行けサッポロ、勝利信じ、最後まで戦え!」

 
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小樽運河ロードレース

2007-06-17 17:58:46 | Weblog
 第19回小樽運河ロードレース(ハーフマラソン)に初参戦。

 コースは、色内埠頭をスタート、小樽築港、ウィングベイ小樽を折り返し、色内に戻って、祝津のおたる水族館を折り返し、色内まで。所々にアップダウン、トンネル3箇所、運河沿いを走るなど変化に富んでおり飽きずに走れました。

気温が高く、日差しも強かったのですが、5月の豊平川ラン&ウォーク(失速レース)より10分程短縮、近年では久々の好記録。途中ガマン、ガマンで苦しかったのですが、何とかしのぎながらの完走でした。



 レース後は、市内見学。手宮の洞窟保存館では、アイヌ文化より前に、シベリアのアムール文化との交流があったと思われる古代文字をボランティアのおじさんが丁寧に解説してくれました。1600年位前の縄文時代に、少数民族が大陸と行き来をしていたのですね。

 旧日本郵船株式会社小樽支店での解説も良かったです。明治時代の活気溢れる小樽の様子が、重厚な建築物に表現されていました。



 体だけでなく、頭も鍛えた快晴の小樽でした。

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小樽運河

2007-06-16 15:44:07 | Weblog
 明日は、小樽運河ロードレース、9:00スタートのハーフマラソンです。

 初めての参加なので、コースの状況は良くわかりませんが、足を使って市内見学をしようと思います。天気予報は、晴れ、気温が少々高そうですが、爽やかな海風があることでしょう。これから、前日の準備として、軽めにジョグです。



情況ノート第8回

 21世紀を迎え国家再編の圧力(グローバル化、市場化、分権化)を促す様々な圧力がかけられている。

 グローバル化により、資本誘致を目指して、国家間で税の軽減競争が繰り広げられる。労働市場が硬直化しないことが条件になると賃金・労働条件が悪化する。また、市場開放の強制など国民国家の基盤及び政策に大きな影響を及ぼしている。

 新たな投資機会を求めて、公共部門の民営化、事業の民間委託、規制緩和などを求める市場化の圧力が強まっている。

 分権化は、福祉国家的な負担に耐えられなくなった中央政府が、地方政府に権限を移譲して、地域社会や家族に責任を押し付けようとするものであるという考え方の一方で、社会サービスと生活基盤整備、環境保全等は、地方政府が地域の視点に基づいて政策展開するほうがよいという分権論もある。

 ’80年代「臨調行革」路線は、「国際社会に対する積極的貢献」を特徴とし、軍事費と経済協力を増大した。国内行政では、民営化(3公社:NTT,JR,JT)と規制緩和であった。高齢化に対しては、1973年「福祉元年」として福祉国家の建設を掲げた路線を否定し、「活力ある福祉社会の建設」を唱え、個人の自助努力や相互扶助を重視した。

 日本財政の問題は、税金が軽いにも関わらず負担感が強く、相対的に「小さな政府」に対しても、公共投資、外部団体等の問題を中心に不信感が強い。社会保障制度に関して、政府が「歳出構造の転換」と「将来の財源の確保」を含めた長期的な制度安定策を打ち出せていない。

 現在の論点として、地方自治体においては、公共投資について、従来の国の許可のもとで事業を進めるか、補助金行政から脱却して地域密着型で展開するか。規制政策について、規制緩和の徹底か、自治体が独自に判断するか。
 
 国においての課題は、年金・医療保険等を長期的に持続可能な制度にすること。それらの財源として、公正な税制の確立。平和・安全、国土・自然環境、通信・交通、教育・研究等に関するサービスの現業部門を再建するのか、切り捨てるのか。
 
 国際協調体制では、東アジアにおけるEUのような地域統合の可能性、軍事・外交における各国との関係、ODA改革、有事法制整備が国内外に与える影響など。

 「再編を迫られる日本の国民国家」池上岳彦による



 時代の転換に対して、保守の側からは積極的な改革プログラムが示されてくるが、従来の「革新」といわれた側は、沈黙又は自己保身(保守)になっている。



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はまなすの花

2007-06-14 19:37:13 | Weblog
 新札幌の青少年科学館前の広場に咲いていた「はまなす」の花。

 ふるさと釧路の遊び慣れた海岸には、夏が来るとはまなすの花が咲いていました。風が強いので、大きく育たず、地面にはいつくばるように生息していました。色鮮やかですが、棘に覆われていて、人を寄せ付けぬ花でした。

 ザ・キッパーズという北海道のGSが、「はまなすの恋」という曲をヒットさせたのはいつ頃だったでしょうか。



 『日清・日露戦争 シリーズ日本近現代史③』(原田敬一著 岩波新書 2007年刊)

 1890年から1910年の20年間、この国は、日清・日露戦争を経て、台湾と朝鮮という二つの植民地を獲得した。

 台湾・朝鮮の「国民」には、納税の義務はあるが、国政参加の権利はない。植民地に設けられた大学には、統治に関わる法学部や産業経営の鍵を握る経済学部はなく、実利と技術の学部に限定された。(北海道も事情は同じ。)兵役の義務はないが、自らの郷土を守るための軍事的訓練を受けることもできない。

 フランス共和国は、1962年アルジェリアの独立を認めた。サルトルらが問題提起した、帝国という歴史のもたらした結果としての植民地をなぜ放棄しなければならないのかという課題を、この国は、1945年の敗戦という「外圧」によって、安易に「解決」してしまった。


 
 この国の喉に刺さった棘、在日韓国・朝鮮人の存在、従軍慰安婦問題、アジアへの戦争責任、北朝鮮との関係、東アジア情勢・・・現在の全ての出発点が、この20年間にある。
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真駒内公園

2007-06-12 20:23:38 | Weblog
 北海道内のランナーの聖地「真駒内公園」に時々行きます。公園内には、3kmの周回コースがあり、ランニングする人が多くいます。コースの途中に1km程の上り坂があり、周回することで自然にインターバルトレーニングになります。

 夏の北海道マラソンは、ここのオープンスタジアムがスタート、42.195kmを走って中島公園のゴールを目指します。真駒内公園に来ると、北海道マラソンの情景が浮かび、自然と体が動きます。

 地元の人から、昔、ここは、進駐軍(米軍)のゴルフコースだったと聞いたことがあります。冬は、スロープを使ってスキーをしたそうです。なるほど、公園の起伏は、ゴルフコースのようです。



情況ノート第7回

戦後の先進諸国は福祉国家体制の構築を目指してきた。福祉国家体制とは、国家が経済過程に積極的に介入することによって、成長促進策を進めるとともに、他方で弱者への保護政策を展開することで、体制の安定を図ろうとするものである。

金融政策は、一方で弱者保護のために利用されたが、積極的には成長促進策の柱である。

‘80年代の国債管理政策の転換

 従来の国債管理政策の特徴は、高度経済成長を支えるため、重化学工業部門へ低コスト資金を供給するため、人為的な低金利政策を維持するというものであった。 このため発行された国債を最終的には日銀が全額買い取るという市場隔離政策であった。

 しかし、高度成長終焉後の国家の経済への介入方式は、従来の金融政策中心から、国債の大量発行、市中消化方式による財政政策中心へと転換した。国債の引き受けは、日銀から旧大蔵省資金運用部(郵便貯金、簡易生命保険、年金積立金を原資とする。)に変わった。

‘90年代の金融構造改革

‘90年代に入っても、銀行借入中心の企業金融や大企業間で株式の持ち合い行なうというメインバンク制といった高度成長型の金融システムが温存されていた。
 しかし、長期不況が続く中で、’92年以降、政府による景気対策が11回、2001年までに140兆円の国債発行により、国債残高が急増した。

 '90年代の終わりに国債消化体制に行き詰まりが見られこの国の国債の信頼に動揺が生じた。
 
「金融構造改革の課題」 長谷部孝司 による。
 
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よさこいソーラン祭り

2007-06-09 20:03:02 | Weblog
 買い物のついでに、新札幌会場でヨサコイを観ました。愛知県から参加した日本福祉大学の踊りです。若さが溢れ、観るものに元気をくれました。笑顔もとっても美しかったです。

 一生懸命に練習したことはわかりました。学生ですので頭も鍛えて下さい。(こういうことを付け加えるのが私の悪い所です。)

 『駅を楽しむ!テツ道の旅』(野田隆著 平凡社新書 2007年刊)

 マニアックな鉄道オタクをテッちゃんというそうです。そんな本です。全国のユニークな駅を紹介しています。

 先日、会社の飲み会があって、修学旅行の時、青函連絡船を利用した、しないで世代間のギャップを感じました。海峡ラーメンも食べたことがないとは。



 1971年、早朝に釧路から「特急おおぞら」で函館まで(当時は、札幌で無く函館まで運転していました。)12時間位、函館駅のホームを前に前に歩いていき連絡船(「摩周丸」かな)に乗船です。5時間位で青森に上陸。「寝台特急ゆうづる」(だったと思います。)で、10時間位かかって朝の上野に到着。山手線で東京駅へ、「新幹線こだま」に乗り換えて、1日半かかってようやく京都に到着でした。

 若い社員にこんな時代のことを言ってもしょうがないと思っていますが。



 来週の小樽運河ロードレース(ハーフマラソン)に備えて、17kmほど練習。ランニング中、溜まっている仕事や人間関係のストレスが徐々に溶けていくのを感じました。走り終わったあとは、走り前よりずっと前向きな気持ちになります。ランの効用です。

 明日は久しぶりに真駒内公園で走ろうかな。




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『論壇の戦後史』

2007-06-08 20:04:15 | Weblog
 夜の営業が続いていたが、久しぶりに落ち着いた週末。



 『論壇の戦後史 1945~1970』(奥武則著 平凡社新書 2007年刊)

 戦後の歴史と言っても様々な切り口がある。政治史、経済史、文化史、スポーツ史、ファッション史、野球史・・・と。

 本著は、「論壇の戦後史」である。論壇とは、学者、文化人、思想家などが評論を発表する場である。それは、総合雑誌と呼ばれる場である。現在では、「文藝春秋」「諸君!」「中央公論」「世界」「正論」などである。

 1945年の敗戦直後から新生日本のあり方が総合雑誌誌上で論争され、当時の論壇というものは、現在とは比べものにならないくらいの世論形成力を持っていた。

 天皇制、講和問題、60年安保、ベトナム戦争、大学闘争などが論じられた。
 しかし、本書の記述は1970年前後で終わる。当時、論壇の崩壊と言われた。なぜ、1970年なのかを考える必要がある。

 高度経済成長により、社会が豊かになるとともに、価値観も多様化し、世の中の中心的な話題が定まらなくなった。
 総合雑誌以外、テレビなどのメディアが発達し、近年ではインターネットの普及により、誰でもブログなどで考えを発信できるようになったことなどが考えられる。


 
 私の場合、物心付き社会的な関心が芽生えたのが1970年前後からであるから、本書で語られる論考にリアルタイムで接したことは無い。学生時代は、『現代の眼』が時代をリードしていた。



 今週末の札幌は、YOSAKOIソーラン一色なのでしょう。なぜか、興味から遠いところにありますが、近くで見たら感動ものなのかも。

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晴走雨読

2007-06-03 19:58:51 | Weblog
 午前中は営業があったので、午後から少し長め約21kmのジョグ。

 雲ひとつ無い快晴の空。(家族からは、地平線な何かをなぜ入れなかったのかと不評な写真です。)5月の土日は雨ばかりだったので、気持ちよく走れた。しかし、ウィンドブレーカーの上下着用は暑過ぎました。そろそろTシャツ、短パンですね。

 17日の小樽運河ロードレースの参加証が届く。丁度2週間後なので、本日はハーフの練習。



 6月に入り日が長くなりました。明日4日は、日の出が3時56分、日の入りが19時9分、昼の時間は15時間13分です。

 この先、日の出はもう少し早くなり、11日から20日まで3時54分になります。日没は、20日から7月4日まで19時18分になり、18日から28日までの昼の時間が15時間13分で1年で最も長くなります。



 夜の営業の無い日は、夕方の明るい時間を有効に使いたいものです。
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『パッチギ! LOVE&PEACE』

2007-06-02 20:22:48 | Weblog
 『パッチギ! LOVE&PEACE』(井筒和幸監督作品 シネカノン 2007年)を札幌ファクトリーユナイテッドシネマで観賞。

 2005年の前作は観ていないが、舞台は1974年東京。在日2世3世が、この国の根深い差別の中で懸命に生きる姿を描く。全くタブーのない台詞を役者に語らせることで、我々の中の喉につっかえたような偏見や蔑視を吹き飛ばす。

 難病に侵された子どものために、命を顧みず危険を冒す父親、その子の治療費と狭い世界を飛び出すため芸能界に飛び込むその妹。この作品で描かれた芸能界の薄汚い裏面は、ほとんど真実に近いのでしょう。

 親子、家族、友人のつながりの尊さは言うまでも無いが、この国の過去がこのような在日社会や差別意識を生み出した罪深さは、消し去ることのできない歴史上の汚点なのでしょう。



 キャスティングもすばらしく、妹役の中村ゆりは魅力的、兄役の井坂俊哉、友人役の藤井隆らの演技も良かった。



 二重丸のお薦め作品だが、この日の観客は1回切りの上映で10人ほどで、打ち切り日の近いことが予想される。




 
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