晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

『吉田拓郎読本』

2008-07-26 20:17:14 | Weblog
 書店で、『吉田拓郎読本』(CDジャーナルムック 音楽出版社 2008年刊)を発見した。

 加川良、山本コータロー、田家秀樹などが拓郎を語っている。出色は、館野公一による「吉田拓郎の音盤」と題した、アルバム紹介である。

 1970年に発売された最初のLPレコード「青春の詩」以降、2005年「一瞬の夏」までの36年間にリリースされた36アルバム、その中に収録された1曲1曲の印象をコンパクトに解説している。



 拓郎にずっと励まされながら来た私にとっては、それを読みながら、10代後半から50代前半までの出来事やその頃の心境が思い出される。

 リズムや曲調より、歌詞から入る私にとって、あらためて拓郎の曲を振り返って見ると、恋の歌や人生の唄が多く、政治性がほとんど無いことに気付く。それに対して自分の興味が一貫して政治的であり、その隔たりが自分でも不思議である。

 強いて言えば、拓郎には、「私たち」とか「僕ら」という言葉使いが少ない。「私」「僕」「俺」が、「君」「あなた」に語りかけるのである。その「ミーイズム」が、自分の中に巧く入ってくるのでないか。



 車内でCDを聞きながら、ランニング中は、頭の中で、いつも拓郎の唄がそばにいる。私は、いつまでも、いつまでも復活を待ちます。今は、ゆっくり休んでほしいと思います。

 

 
 
コメント (2)
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