晴走雨読

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北海道コンサドーレ札幌サッカー専用スタジアム構想 その5 兼 北海道日本ハムファイターズボールパーク構想

2018-04-19 15:05:51 | Weblog

北海道コンサドーレ札幌サッカー専用スタジアム構想 その5 兼 北海道日本ハムファイターズボールパーク構想       

この話題については、2016.6.19その1、2017.6.3その2、2017.10.23その3、2018.2.13その4で書いたが、今回の決定では僕の予想はことごとく外れた。ただ、今はBP候補地に決定したという段階。従って、この後、北広島がとん挫した場合は、札幌ドームのBP化、最悪だが道外移転という可能性は0ではない。

秋元市政にとって大失政ととらえるか、同じ札幌圏の中で実現できたと捉えるべきか。BPへの投資を考えている民間資本は同じ商圏内と捉えているのではないか。ただ、札幌ドームの経営が市に重くのしかかってしまった。

構想の実現までにはいくつものハードルがあるだろうが、僕が一番心配するのは現在の低金利で資金調達ができるこの建設ブームがいつまでも続くのだろうかという懸念だ。2020年の東京オリンピックが終了するとその後不況になるのは、山一證券が日銀の特別融資を受けた前回東京五輪後の1965不況からも推測できる。そうなればBP構想も少なからず影響を受けるだろう。

 

さて、日ハムBPの方向性が出た現在、僕の関心は、この情況変化を踏まえて、次はコンサの専用スタジアムをどのように実現していくかにある。日ハム同様、コンサにとっても札幌ドームは使用料が高く、観戦環境もピッチが遠く必ずしも良くない。

最近の報道で、BP構想の中に観客5,000人規模の屋内体育館が描かれていた。僕は、レバンガ北海道のホームスタジアムではないかと推測する。BPの通年利用を考えた場合、野球のオフシーズンが課題だ。その点、秋から春に開催されるプロバスケは魅力的だ。鉄道、道路、駐車場、電気、上下水道などのインフラを共通で使えるメリットがある。

BPに関する基本的な計画は、今年度に策定するという。その中でホテル、マンション、ショップなどパートナーとなる企業を募るはずだ。僕は、北海道コンサドーレ札幌も懸案のサッカー専用スタジアムをBP内に建設すべきと提案する。2万人規模、開閉式屋根、天然芝、インフラは共通。そのためには、思い切って今が手を上げるタイミングだ!野球、サッカー、バスケが集結、道内プロスポーツの聖地になる。

なお、BPによるJR北海道の収入試算。札幌―北広島間片道450円、往復900円、1試合で10,000人(目標)を輸送するとして、900万円。年間60試合で5.4億円。その他に現在も利用しているだろうが、道内、本州からの利用者もいる。JRは、新駅の建設にあたって、球団や地元の負担も言っているが、そこでは既に駆け引きが始まっているのではないか。地下鉄からJRへの乗客のシフトは喉から手が出るほどほしい売り上げだ。JRの置かれている現状としては、他の路線でこれほどの売り上げ増を見込めるところはない。新千歳空港―札幌間の増便とBP新駅の設置は是非やるべきである。

 

 

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安彦良和 『王道の狗』

2018-04-09 14:49:12 | Weblog

どこかこの国は根本のところで世界認識を間違えてしまっているではないか。平昌五輪に北朝鮮が参加した以降、全く先を読めなくなっている。しかし、北朝鮮のこの動きを昨年来からTVで予知していたのが拓殖大学大学院の武貞秀士特任教授、氏はTVに起用されなくなっている。

 

『王道の狗 ①~④巻』(安彦良和著 中公文庫 2014年刊)

本作品の初出は『ミスターマガジン』1998年1号~2001年3号、単行本化は2004年12月~2005年3月に白泉社で。安彦氏の作品については、このブログ2012.10.16に昭和期の満州を描いた『虹色のトロツキー ①~⑧巻』、2013.1.6に『古事記 完全版 ナムジ 大國主 壱~参巻』について書いた。

あとがきによれば、本書は『虹色のトロツキー』、日露戦争から日韓併合までを描いた『天の血脈』と並ぶ著者の「現代史三部作」のひとつといわれている。

舞台は、明治20年代、自由民権運動、不平等条約改正・・と近代国家になろうと無理を重ね急ぎすぎた日本。その後の道を間違えたターニングポイントは日清戦争、これを仕掛けたのが陸奥宗光の悪党。金玉均、福沢諭吉、勝海舟、孫文と実在の人物が登場する。主人公の若者ふたりが、「王道の狗」として歴史の中を北海道、東京、朝鮮半島と縦横無尽に駆け巡る。

これだけぎっしりと詰まった密度の濃いストーリーを映画という表現手段で描くことは不可能だろう。小説では、登場人物たちの感情が発露した表情を映像的に表すことはできないだろう。漫画だから時空を超えたこれだけのダイナミックなストーリーを描くことができるのだろう。それも短いト書きとセリフだけで。

本書は、今を考える応用問題なのだ。イデオロギー抜きに僕は考えてみた。朝鮮半島の韓国と北朝鮮が交戦をすることはないだろう。なぜなら、お互い同胞だからだ。また、韓国、北朝鮮が日本に戦争を仕掛けることはない。それは同胞が暮らしている国だから。では、日本が韓国、北朝鮮を侵略する可能性は。安保法制が施行されたので危ない。軍事大国の米国、中国、ロシアが朝鮮半島に対しての可能性が最も大きい。それは自国の利害だけが判断材料だからだ。

さあ、引き続き『天の血脈』を読むぞ。

 

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