晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

『ザ・ニュースペーパー札幌(秋)・結成30周年記念公演2018』  

2018-10-25 15:52:59 | Weblog

私立医科大学入試「不正」問題の本質が性差別にあるのかどうか、僕にはよくわかりません。ただ、報道などで欠落しているなと感じていることが2点あります。①大学運営は「大学の自治」が基本と考えますがその議論はどこに行ってしまったのでしょうか。すっかり文科省に介入の口実を与えてしまいました。反対にもっと文科省の指導を強めるべきという声も多いのが現実です。②昔から誰もが薄々知っていることと思いますが、受験生(実際はその親)が納付する多額の寄付金の実態と、それと合否の関係が一切報じられていません。

 

『ザ・ニュースペーパー札幌(秋)・結成30周年記念公演2018』        

10月21日(日) わくわくホリデーホール(札幌市民会館) 16時30分開演 

TNPはかれこれ20数年間ほぼ欠かさず観ているが、このブログに感想を掲載したのは、2015年春(6.3)、秋(11.22)。それ以来、観劇はしているが書いていない。どうしてかというと、いつも本当に腹の底から楽しむことのできる2時間なのだが、だからといって最近は特筆すべきことがないのだ。大いなるマンネリと感じているからだ。

僕は、BS11で放映されている東宝映画『駅前シリーズ』『社長シリーズ』に最近はまっている。出演者は、森繁久弥、伴淳三郎、フランキー堺、小林桂樹、三木のり平、淡島千景、淡路恵子、池内淳子などがレギュラー陣で、映画で設定される舞台は、例えば業態は建設業、衣料品メーカー、駅弁屋さん、出張先は札幌、志摩、名古屋などと毎回変えているので、当時の人々の住居や交通手段などの暮らしぶり、今はすっかり変わってしまったそれぞれの地域の風景も登場し、そうそうあんな感じだったかなどとノスタルジアに浸れるのである。

常連の俳優陣にはそれぞれはまり役があり、絶妙のやり取りがテンポよく続き、ストーリーの最後はお決まりのハッピーエンドで安心して見ていることができる。なかでも僕のお気に入りは三木のり平の営業部長役だ。夜の接待にかける情熱、あの調子の良い立ち回りぶりは彼の真骨頂が発揮される場面だ。ちょうど世の中が高度経済成長を突っ走り始める中、そこには日中の仕事だけではなく寝る間も惜しんで働く猛烈サラリーマンがいた。

少し調べたら、『駅前シリーズ』は昭和33年から44年までに24作、『社長シリーズ』は昭和31年から45年まで33作も作られていた。よくもまあ当時の人はこんな大いなるマンネリ映画に足を運んだと感心する。

最後に、舞台に登場したがTNPリーダー渡部又兵衛さんの体調が気になった。

 

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枝野幸男 『枝野幸男、魂の3時間大演説 安倍政権が不信任に足る7つの理由』

2018-10-03 15:13:06 | Weblog

地震後、古書店さんは、本の持ち込みが増えてしまって大変だと聞いた。余震で揺さぶられると本の重みで家が傷んでしまう、ゴミにしてしまうのはもったいない、終活という言葉はしっくりこない、二度と読まない本はたくさんあるけれど・・とぐずぐず考えながらもせいぜい増やさないようにしよう。

 

『枝野幸男、魂の3時間大演説 安倍政権が不信任に足る7つの理由』(枝野幸男著 扶桑社 2018年刊) 

本書は、2018年7月20日、第196回国会最終日、立憲民主党枝野幸男党首による安倍内閣不信任案の主旨弁明演説、2時間43分を緊急出版したものである。あれから2か月、この国の政権党はつまらない党首選挙で時間を費消したうえに、見飽きた顔ばかりの内閣を作った。アへ首相、あなたの賞味期限はとうに切れている。

枝野氏の具体的な批判点は、働き方法、カジノ法、アベノミクス、モリカケ問題、選挙制度、安保法などについてだが、本書の価値はそれらの事実に対する批判よりも、裏付けとなる理論部分にあると思う。そこでは、そもそも議会制民主主義とはどういうものでなければならないか、政治とは、憲法とはについてその原点に立ち返って述べている。民主的な政治の教科書になっている。

僕(1954年生まれ)は、戦後民主主義教育が最も充実した時代に教育を受けた世代だと思うが、小学校の教室における学級会の時間などで確かにこれらについて教わったなという記憶がある。

ここまでは随分と誉めたが、では立憲民主党の全国会議員、全都道府県議会議員、全市町村議会議員に聞きたい。あなたたちの党のこの党首演説を読みましたかと。僕は、大いに疑いを持つのだ。もしこのブログを読んだ方の身近に関係者がいればちょっと聞いてみてほしい。

また枝野氏にも言いたい。次の選挙では、集団的自衛権の行使などあなたたちがこれまで反対したのに押し切られてしまった全ての法や制度に対する撤回法案を国会に提出すると公約に掲げるべきだ。決まってしまったことを所与のこととして問題から逃げないで、徹底的に闘うべきだ。アへのなりふり構わない憲法改悪攻撃の威力には、教育や福祉の充実など口当たりの良い言葉を羅列しても大衆からは見向きもされないよ。

 

 

 

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