私立医科大学入試「不正」問題の本質が性差別にあるのかどうか、僕にはよくわかりません。ただ、報道などで欠落しているなと感じていることが2点あります。①大学運営は「大学の自治」が基本と考えますがその議論はどこに行ってしまったのでしょうか。すっかり文科省に介入の口実を与えてしまいました。反対にもっと文科省の指導を強めるべきという声も多いのが現実です。②昔から誰もが薄々知っていることと思いますが、受験生(実際はその親)が納付する多額の寄付金の実態と、それと合否の関係が一切報じられていません。
『ザ・ニュースペーパー札幌(秋)・結成30周年記念公演2018』
10月21日(日) わくわくホリデーホール(札幌市民会館) 16時30分開演
TNPはかれこれ20数年間ほぼ欠かさず観ているが、このブログに感想を掲載したのは、2015年春(6.3)、秋(11.22)。それ以来、観劇はしているが書いていない。どうしてかというと、いつも本当に腹の底から楽しむことのできる2時間なのだが、だからといって最近は特筆すべきことがないのだ。大いなるマンネリと感じているからだ。
僕は、BS11で放映されている東宝映画『駅前シリーズ』『社長シリーズ』に最近はまっている。出演者は、森繁久弥、伴淳三郎、フランキー堺、小林桂樹、三木のり平、淡島千景、淡路恵子、池内淳子などがレギュラー陣で、映画で設定される舞台は、例えば業態は建設業、衣料品メーカー、駅弁屋さん、出張先は札幌、志摩、名古屋などと毎回変えているので、当時の人々の住居や交通手段などの暮らしぶり、今はすっかり変わってしまったそれぞれの地域の風景も登場し、そうそうあんな感じだったかなどとノスタルジアに浸れるのである。
常連の俳優陣にはそれぞれはまり役があり、絶妙のやり取りがテンポよく続き、ストーリーの最後はお決まりのハッピーエンドで安心して見ていることができる。なかでも僕のお気に入りは三木のり平の営業部長役だ。夜の接待にかける情熱、あの調子の良い立ち回りぶりは彼の真骨頂が発揮される場面だ。ちょうど世の中が高度経済成長を突っ走り始める中、そこには日中の仕事だけではなく寝る間も惜しんで働く猛烈サラリーマンがいた。
少し調べたら、『駅前シリーズ』は昭和33年から44年までに24作、『社長シリーズ』は昭和31年から45年まで33作も作られていた。よくもまあ当時の人はこんな大いなるマンネリ映画に足を運んだと感心する。
最後に、舞台に登場したがTNPリーダー渡部又兵衛さんの体調が気になった。