晴走雨読

晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

北海道コンサドーレ札幌サッカー専用スタジアム構想 その4 兼 北海道日本ハムファイターズボールパーク構想

2018-02-13 19:50:30 | Weblog

僕は、オリンピックに興味を持ってはいけないと自分に言い聞かせています。TVは「ニッポン、ニッポン」と、がなり立ててこの国のナショナリズムを煽りながら、一方では、南北朝鮮の対話を政治利用と批判しています。しかし、東京五輪をいいだけ政治利用しているのは、一体誰でしょうか。

 

北海道コンサドーレ札幌サッカー専用スタジアム構想 その4 兼 北海道日本ハムファイターズボールパーク構想       

この話題については、2016.6.19その1、2017.6.3その2、2017.10.23その3で書きました。僕は、コンサスタジアム構想は、日ハムBP構想の動向に影響を受けると考えています。

日ハムBPは、未だに札幌市から正式提案されていない真駒内になるのか、それとも北広島になるかの判断が3月中に出ると言われています。僕は、この問題、腰が重く動きが鈍く見える札幌市が実は完全に主導権を握っていると思っています。一見すると、行政として怠慢のように見えますが、日ハムが市外には絶対に出ることはないという確信を持っているからでしょう、札幌市はあくまで強気です。

立地決定に関係すると思われるひとつの要因として、こちらも3月中に結論を出すと言われています新幹線のホーム位置問題が絡んでいると思います。現駅1.2番線ホーム案か大東案か、JR北海道は、現駅案だと在来線の本数に制約があることから、新千歳空港と札幌を結ぶ快速エアポートの増便ができる大東案を提案しました。大東案に対しては、札幌市が現在のまちづくり構想と整合しないとして難色を示すことが想像できます。それにより、BPの北広島立地に対して邪魔をすることができます。

報道では、立地条件や市民感情などから北広島が優位とのニュアンスが伝わっています。そんな情況の中で、日ハムが世論の動向に抗して北広島への立地を断念する理由をどう説明するかが焦点です。おそらく、新駅の設置、エアポート増便ができないとして、交通アクセスの問題をクローズアップすると思います。

一方、真駒内はとなると、日ハムが当初に掲げた東洋一のBPからはかけ離れているし、アクセスも札幌市外から高速道路を利用して来るファンの利便性も含めて北広島より劣ると思います。住民合意からも真駒内は論外です。

では、北広島案、真駒内案がともに決定打を欠くとなると、どうなるでしょうか。原点に戻って札幌ドームでということになると思います。それは、この間のわだかまりを捨てて、札幌市と日ハムの間で手打ちができるかにかかっています。

さて、ドームを使う場合の、札幌市のメリットは、ドームにおける日ハムの使い勝手を良くするという点で譲歩が必要ですが、ドーム赤字転落問題が解消されます。僕は、現在のドーム駐車場スペースを立体化すると、BP構想にあるショップやレストランなどの建設は十分に可能だと思います。さらに、コンサが使用している可動式ピッチの屋外置場、サブグランド部分を転用するとBP構想にあるホテルなども具現化できます。以上から、日ハムにもBP構想を具現化できるというメリットがあります。いわゆるウィンーウィンの関係です。

ただ、最悪のケースとして、札幌市と日ハムが合意に達しなければ、日ハムは新幹線が繋がっている新潟か金沢への移転ということも考えるでしょう。道内における経済効果も試算されていますが、その場合は北海道にとって大きな損失になるでしょう。

それで、コンサにとっては、札幌ドームが使えなくなった場合にいよいよコンサのスタジアム構想がクローズアップされてくるでしょう。いよいよです。

 

 

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松下竜一 『狼煙(のろし)を見よ 東アジア反日武装戦線“狼”部隊』

2018-02-08 14:51:48 | Weblog

講演や説明を聞いていて、ついウトウトとすることがあります。どんなに身体が疲れていても、興味深く面白い話の場合は寝てしまうことはありません。僕は、聴くものを眠くするのは、話し手の力量にあると思います。国会の予算委員会がTVで中継されました。質問者の後ろで道5区W田代議士の姿がバッチリTVに映っていました。自民党委員の緊張感が無い質問に、ついにコックリ、コックリを始めていました。さすが、実力者だった故M村代議士の後継者です。

 

 『狼煙(のろし)を見よ 東アジア反日武装戦線“狼”部隊』(松下竜一著 河出書房新社 2017年刊 初出『文藝』1986年冬号)   

故郷釧路が生んだ有名人としては原田康子、桜木柴乃らがいる。大道寺将司を覚えている人はいるだろうか。僕と同じ高校出身で数年先輩である。読むべき本だと思った。

本書は、松下氏が1987年に刊行した著書の再刊である。大道寺は、昨年5月に東京拘置所の病舎で亡くなった。確定死刑囚となって30年が経っていた。雑誌『情況』2017年秋号に、同じ釧路出身の太田昌国氏が「従弟・大道寺将司との半世紀」と題するインタビュー記事が掲載されている。

僕は、大道寺ら東アジア反日武装戦線の現状認識、主張、変革手段は全て誤りだと考える。彼らは、植民地支配、少数民族への抑圧、アジアへの企業進出を行った、行っている企業は、そこで働く労働者も含めて全て悪と断じ、爆弾を含め打撃を与えても良いとした。

日帝本国人として親に育てられた彼ら自身を自分でどのように捉えていたのか。命を賭して主張を残した三島由紀夫の方に共感を覚える。自らの加害性を総括しないで、かつ自分たちの存在も明かさず、人びとを殺めたことに一変の正義も無い。

ただ残るのは、若い彼らを駆り立てた情念だ。彼らの純情を簡単に切り捨てることができない。

1974年の三菱重工爆破事件から21年後の1995年に再び若者が無差別殺傷事件を起こした。2週間ほど前に全員の刑が確定したと報じられたオウム真理教だ。僕は、彼らがなぜあのような行動を起こしたのか、全く解明されていないと思う。そのオウムから23年が経った。常にスマホをいじって下を向いている今の若者たちが何を考えているのか、僕にはわからない。

本書に登場する地名、40数年前の僕の生活エリアと重なる。緑ヶ岡、武佐、柏木町、貝塚、鳥取、春採湖、湖畔小学校、武佐生協、太平洋病院、太平洋興発、HTBテレビ塔、清明小学校、市役所、六園荘、トキワグリル、喫茶コロポックル・・・そして海霧と夕焼け

 

なお、太田昌国氏については、僕のブログに2016.7『新左翼はなぜ力を亡くしたのか?』(太田昌国 関西ルネ研講演記録 月刊『情況』2016年4,5月号)、              2014.6『【極私的】60年代追憶 精神のリレーのために』、2013.5『テレビに映らない世界を知る方法』、2011.5『新たなグローバリゼーションの時代を生きて』、 2009.9『拉致対論』(蓮池透、太田昌国対談)、2008.6の『拉致異論』を書いた。

 

 

 

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