僕は、オリンピックに興味を持ってはいけないと自分に言い聞かせています。TVは「ニッポン、ニッポン」と、がなり立ててこの国のナショナリズムを煽りながら、一方では、南北朝鮮の対話を政治利用と批判しています。しかし、東京五輪をいいだけ政治利用しているのは、一体誰でしょうか。
北海道コンサドーレ札幌サッカー専用スタジアム構想 その4 兼 北海道日本ハムファイターズボールパーク構想
この話題については、2016.6.19その1、2017.6.3その2、2017.10.23その3で書きました。僕は、コンサスタジアム構想は、日ハムBP構想の動向に影響を受けると考えています。
日ハムBPは、未だに札幌市から正式提案されていない真駒内になるのか、それとも北広島になるかの判断が3月中に出ると言われています。僕は、この問題、腰が重く動きが鈍く見える札幌市が実は完全に主導権を握っていると思っています。一見すると、行政として怠慢のように見えますが、日ハムが市外には絶対に出ることはないという確信を持っているからでしょう、札幌市はあくまで強気です。
立地決定に関係すると思われるひとつの要因として、こちらも3月中に結論を出すと言われています新幹線のホーム位置問題が絡んでいると思います。現駅1.2番線ホーム案か大東案か、JR北海道は、現駅案だと在来線の本数に制約があることから、新千歳空港と札幌を結ぶ快速エアポートの増便ができる大東案を提案しました。大東案に対しては、札幌市が現在のまちづくり構想と整合しないとして難色を示すことが想像できます。それにより、BPの北広島立地に対して邪魔をすることができます。
報道では、立地条件や市民感情などから北広島が優位とのニュアンスが伝わっています。そんな情況の中で、日ハムが世論の動向に抗して北広島への立地を断念する理由をどう説明するかが焦点です。おそらく、新駅の設置、エアポート増便ができないとして、交通アクセスの問題をクローズアップすると思います。
一方、真駒内はとなると、日ハムが当初に掲げた東洋一のBPからはかけ離れているし、アクセスも札幌市外から高速道路を利用して来るファンの利便性も含めて北広島より劣ると思います。住民合意からも真駒内は論外です。
では、北広島案、真駒内案がともに決定打を欠くとなると、どうなるでしょうか。原点に戻って札幌ドームでということになると思います。それは、この間のわだかまりを捨てて、札幌市と日ハムの間で手打ちができるかにかかっています。
さて、ドームを使う場合の、札幌市のメリットは、ドームにおける日ハムの使い勝手を良くするという点で譲歩が必要ですが、ドーム赤字転落問題が解消されます。僕は、現在のドーム駐車場スペースを立体化すると、BP構想にあるショップやレストランなどの建設は十分に可能だと思います。さらに、コンサが使用している可動式ピッチの屋外置場、サブグランド部分を転用するとBP構想にあるホテルなども具現化できます。以上から、日ハムにもBP構想を具現化できるというメリットがあります。いわゆるウィンーウィンの関係です。
ただ、最悪のケースとして、札幌市と日ハムが合意に達しなければ、日ハムは新幹線が繋がっている新潟か金沢への移転ということも考えるでしょう。道内における経済効果も試算されていますが、その場合は北海道にとって大きな損失になるでしょう。
それで、コンサにとっては、札幌ドームが使えなくなった場合にいよいよコンサのスタジアム構想がクローズアップされてくるでしょう。いよいよです。